2006年07月23日

●桜蘭高校ホスト部

明るくまんがらしいはちゃめちゃさで楽しませてくれるまんがです。
アニメ化らしく、変に崩れないかちょっと心配。(アニメ人気に振り回されて本編が変質するのって結構よくある話)
 現在8巻まで


 新刊が平積みされていたのを見て立ち止まる。
 ホスト部?なんじゃそりゃ??
 意表をついたタイトルと作者さんの名前でインパクト勝ち(笑)、思わずレジに持っていく。
 ホスト部というのはタイトルどおり高校の部活!で、いわゆるお金持ちのおぼっちゃんたちの暇つぶし的…有閑倶楽部のような(笑)感じで作られた部活です。(と、当初はそういうことになっていた)
 私立の一貫名門教育校で、きらびやかな雰囲気が漂い、お金を湯水のように使っても気にならない…というちとありがちな舞台設定です。
 ホスト部は創立して間もない部活ですが、放課後には部室(テーマに応じて様々に豪奢に模様替え)でお嬢様方のお相手をするという、きちんとホストの王道?をいく活動をしています。
 主人公のハルヒは、完全に庶民な子(というか標準家庭…?)なのですが、ひょんなことからホスト部で働くことになってしまいます。
 ホスト部はハルヒを含めず総勢6名、2年生の部長・副部長、3年生2人、1年生の双子が1組。
 またありがちといえばありがちで、個性的なキャラが揃っています。
 どちらかといえばギャグ系統に入る話なので、新キャラに対して「そういうキャラはすでに●●がいるからいらない」的な発言をしてしまう掟破りっぷりもナイス。
 ほんのちょっぴり恋愛風味が入ってみたり、これだけ長くなってくると……の話に深みを持たせるための過去やトラウマ話なども少しスパイス風に使われ始めました。
 勢いはいまのところ落ちていないし、加わってきたスパイスも不自然ではないので、段々続き物っぽく変わってきたお話の今後の展開が楽しみです。

 ちなみに私が一番好きなシーンは、1年生双子って実は周りに見分けられなかったり、過去のトラウマもあって、閉鎖的な行動をとりがちなのですが、ハルヒだけはそれをきちんと叱ってやる。
 そして、見分けることも出来る。

 あるお話のラストが大好きなのです。ほんのちょっとだけネタバレです。
 光と馨が髪の色を染め替えて、入れ替わりごっこをしていたときに、ハルヒが何気なく「今日はピンクが馨なの?」と声を掛けるところ。その後の双子の表情と、それに続く1コマがもう!なんかものすごく「ええなあ!」と思いました。これは2巻に収録されています。

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