2008年10月26日

●ギンギラ太陽’sの公演に行ってきました

 被り物劇団です。
公式サイト↓
http://www.gingira.com/

 今回の作品は天神開拓史。
 すべてのキャラクターは建物擬人化で、ニンゲンは出てきません。
 一面の畑だった天神に、明治時代に西鉄(の前身の会社)が電車を引き、戦争を乗り越えて今の天神になるまでを描いています。
 実は結構コアなファン層を抱えているらしい。
 地元劇団では珍しく1週間とかのロングラン?公演をやるところだったのですが、このたびなんと西鉄生誕100年記念事業の一環で、西鉄ホールにて1ヶ月のロングラン公演!
 でも、1ヶ月公演ってだめですね…時間があると思って忘れてしまいます。
 11月3日までの公演で、私が部屋の整理をしていてチラシを発見したのは24日の夜中。
 11月1~3日は出張のため、土曜日しかない。友達に連絡を取って、25日に無理やり行ってきました。

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2008年10月25日

●大撮影大会2



西鉄バス軍団アップ。
楽しそうだ。

●ギンギラ太陽'sの大撮影大会



西鉄バス軍団。揃うとちょっと怖い。
開演前に、10分間の撮影タイム。
ギンギラ太陽’sはお客様の口コミが大切です!
とったからには携帯の待ち受けにしろよ!といわれたけどいやだ…。
ブログにアップしろよ!と言われたので、掲載してみました。

ちなみに、終わったあとで、
「いいかーみんな今手に持っている携帯電話の電源は切ってくれ!」

「バイブモードも禁止だ! あれはな、近くのお客さんがびみょーにイヤナ気持ちになるからな。どれくらいいやかは今から西鉄バス軍団が実演するぞ!」
→バス軍団通路に下りて頭を傾け、お客さんに向かって「ヴヴヴヴヴ」と言いながら頭を振るわせる。
ぜつみょーに気持ち悪い。

「それから劇の途中で開いて時計を見るのも禁止だ!周りのお客さんがあっまぶしいっつって、びみょーなきもちになるからな!」

 と言うお願いをしていました。
 頼みかたうまいなー。
 角が立たない感じなの。

 できれば、その後に「どんなにむかしが懐かしくても、今言ってるのは○○のところにあった××のことよって昔話は後にしてくれ!」っていってくんないかなあ。
 うしろにいたおば様が、隣のだんなさんにずーっと説明してたの…(涙)。

2008年8月24日

●紫川水上劇場・感想。

 行ってきました。
 感想は…えーと…ビミョー。

 脚本:高坂圭。
 演出:ペーター・ゲスナー。
 紫川水上劇場・紫~まれびとエビス。
 北九州市小倉北区の紫川河畔にある、舞台(浮かんでいる)での上映。
 ちなみに仮設ではなく、常設舞台です。

 写真にもあるようにものすごくよいロケーション。
 BGMは谷本仰氏を始めとする生音。
 期待バリバリです。

 それで、期待しすぎたのかもしれません。

 大きく感じた点は、2つ。
(1)登場人物の背後に、人生がない。
(2)場面転換がとても下手。

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●紫川水上劇場



開演待ち。
本来は今日が楽ですが、金曜の豪雨で公演が一日順延になったみたいです。

2007年7月24日

●KinKi Kids 10th Anniversary in TOKYO DOME にいってきました。

 はるばる行ってきました。
 日曜日なので、スターフライヤーの最終便にて帰宅。
 西鉄旅行という会社で、1泊つけて36000円というありえないプランを発見したので、土曜日入りです。
 ちなみに、最終便にはお仲間と思われる、コンサグッズをたくさん持った方々が多かったです。
 23:30発なので、ドームを22:00ごろに出てもギリギリ間に合うのです。
 博多方面にも乗り合いタクシーとかあるらしいので、仕事持っている人とかはやっぱりそれで帰ったんじゃないかなあ。

 さて、コンサートですが、光一さんいわく「コンサートとは呼びたくなかった」。
 意味がずっとわからなかったのですが、どうやら曲数が少なかったり、セットも派手じゃなかったり、そういうところからなのかなあと思います。
 ステージは非常にシンプルで、ドーム公演には必ず必要な大型ビジョンが3面(+それでも見切れるポイント用に少し小型のが横に2面)。
 このビジョンが、野球の点数を表示するヤツくらいの高さに組んであって、その下にはよく使われるような荒い液晶みたいな画面。
 ビジョンの真下に10th~のロゴが据えてあった。

 ついうっかり、時間を読み損ねてドームについちゃって、トイレ待ちしていたら開演しちゃったという体たらくでした。うう、ごめんなさい…。
 しかも、最終便のときには空港売店閉まっていて、お土産とか買えないんで事前に買ってたから荷物は多いし…。(帰りに預けた荷物、7キロでしたよ…)ロッカーはタッチの差で埋まってるし(苦笑)。

 それはともかく、全体的にだらだらっとしていて、いかにもキンキっていう感じでよかったです。
 2人だけのグループ?だから、どうしてもメンバーだけの番組とかがなくて、あまり二人で話しているのを見ることがないので、稀少ですね。

 中央に少し盛り上った円形のステージがあって、その周囲が少し下がっていて、そこに円形にバンドを配置。結構凝っています。
 硝子の少年からスタート、雨のMelodyと続いてMCへ。
 自己紹介(笑)から始まり、いつものだる~っとしたトークへ。
 途中でふと、光一さんが「東京ドームって9時半過ぎたら音出せないんだって」と思い出したように言って、大ブーイングが。
 しかも「もし、俺たちがいつもの調子でしゃべりすぎたら、曲途中で切れたりするかもしれない」などといったもので悲鳴の嵐(笑)。いや、トークはいくらでもやってくれていいんだけど、曲が切れるのはちょっと…。
 帰りにリミットのある立場としてはむしろ21時30分終わりはほっとしたのですが…。考えたら3時間やるのにブーイングってすごいなあ。いつも90分のライブに6000円とか払っている身からしたらね(笑)。
で「じゃあ曲行きましょう」といった途端に拍手。
 キンキのコンサートって、大抵MCが無駄に長くて(※そこがみりょくなんですが)、そう言いつつも、トークが終わって欲しくないので、曲に行くと言われるとブーイングなのですが(笑)、今回はせかすみたいに拍手があったので、光一さんが妙に受けてました。「初めて拍手されたっ」みたいな。
 ビデオメッセージは3人からあって、「山下達郎」さん「吉田拓郎」さん「森光子」さん。
 山下さんには、「人生には何回か、これで勝負をかけなきゃという瞬間があって、僕にとってそれは硝子の少年を書いたときでした」と言われていました。ジャニーズのアイドルグループのデビュー曲に、マイナーコードのああいう曲を書くにはとても勇気がいったんだろうなあと思います。結果としては大成功でしたけど。
 「また一緒に組んでやりましょう」というコメントもあって、是非是非と期待してしまうのでした。
 ビデオメッセージと言いつつ、山下さんの映像、止まってた気がするけど気のせいかな…。

 森さんのメッセージは…森さん、女優としてはすばらしいと思うし、非常によく面倒を見ていただいているのだろうし、そこはいいと思うのですが…扱いとしてはどうかな…。
 森さんのメッセージの後、明らかに二人がコメントに窮していてちょっと微妙でした。
 森さんは会場に来られていたらしく、なんかちょっと気を遣ったみたいなコメントになっていたので。まあ、でもその一瞬だけでその後、ぐだぐだになるのはキンキらしいんですが。

 あとは、過去の映像がばーっと。
 CMとか、全然手元にないのが流れて嬉しかったです。
 ドラマはどちらかというと、剛さんの映像のほうが多かったなあ。
 私は連ドラが全然ダメで、ほとんど見ていないのですが、数的には剛さんの方が多いんでしょうかね。
「キンキの曲が主題歌のものをセレクトしてます」といっていたので、違うのかも。
 キンキって、金田一少年の事件簿のときもそうだったけど「CD化の予定なし」って言い切っちゃったりするからなあ。
 私は光一さんがチェロを弾いていたドラマが割りと好きだったのですが(あの荒唐無稽な展開さえなく、淡々と終わっていれば名作だったと思う…)、あれ歌はなんだったのだろう…。キンキじゃなかったんだなきっと…。

 たぶん、ファンブログを漁ればいっぱい立派なレポが出てくることでしょう…。
 滅多にファンブログいかないのですが、ちょっと回ってみようかなあ。
(だって、「片方が好き」っていう人のブログに引っかかりすぎて心が痛くなるもので…。「寄り」は良いのですが、もう片方はいらないってスタンスのブログが多すぎる…)

 これからもまったりと、二人での活動を続けていくと言ってくれたので、まったりと応援していきたいと思います。
 いいイベントだったです。
 キンキのコンサートは、確かにあのつくりも好きなのですが、よく見失うし(笑)、これくらい簡素なステージでのライブもたまにはやって欲しいなと思ったのでした。
 ダンサーなし、派手なセットなし、バンドのみっていうのいいと思うんだけど。
 ドームだから近くにいけるように花道とかセリとかっていうのわかるんだけど、結局、ステージ中央にいてくれるのが一番見切れないというか。
 
 あとは~できれば、九州にも今年は来てくれるといいなあ…。

2007年6月25日

●『NINAGAWA 十二夜』in博多座初日。

 博多座の初日に行って来ました。
 いろいろと思うところがあったのに、書きそびれてそのままに。
 きづけばもう、楽が近いのですね。
 忘れると書けなさそうなので、思い出せる範囲で(ということは、よほど心に残ったということです)書いてみます。

 まず、蜷川幸雄さんという演出家について、なぜだかとっても相性が悪い。
 どうしてだか、彼の演出って「理解できない」ことが多いのです。
 これまで3作品を見たことがあって(王女メディア、リチャード3世、オイディプス王)、そのどれもが、「?」というものでした。これは質が悪いとかそんなんじゃなくて単に相性だと思う。

 だからどきどきしつつの「十二夜」。敢えてシェイクスピアを歌舞伎化した挙句、相性の悪い蜷川さん演出だったもので。

 さて、本編ですが、全体の印象は「アクがうすいな~」でした。
 私の中の「蜷川カラー」といえば、群舞(?)、合唱(?)、派手な(大きな動きのある)演出。
 とにかく「数で押す」というイメージがあったのですが、歌舞伎だけにそれはなく。また、大人数で声を合わせて言うことによる「強調」という手法も使えない。動きのある演出も、無理。(歌舞伎という舞台を大きく逸脱するべく取り組めばできたんでしょうが、それならこの「十二夜」をやる意味がないですよね)
 なので、私が持っている「蜷川カラー」という点については、ほとんど気にならない程度でした。
(台詞回しも、感情の発露を求めるあまり…シェイクスピア系だとしょうがない部分もあるけれど、叫ぶようになりがちなところがちょっと…だったのですが、歌舞伎なだけに(笑)そんな部分があろうはずもなく)

 大道具に鏡を使ったのについては、舞台に奥行きが出ていたり、ふとその人の内面性を感じさせるような、普通なら見ることのできない後姿を映し出すことによって情感を出したりといったことができていて、そこは非常に良かったと思います。
 日本の舞台というのは「平面的」かつ「横に長い」のだそうです。テレビで言えばワイド画面。
 外国の舞台というのは「奥行きがあり」「縦にも長い」のだそうです。テレビで言えば、まだまだ現役の4:3画面?
 その違いというのを、鏡でカバーしていたよう。
 歌舞伎の大道具というのはきっちり作りこむわりに、奥行きを見せることを主眼としていないので、均一でのっぺりした素材になって、作り物感、下手すると2次元の「着せ替え人形の世界」みたいなふうに感じさせることが多いので。
 
 ただですね、やっぱりこれはどうよ!と思ったのは。
 冒頭、なぜかチェンバロの美しい音色+少年合唱団のボーイソプラノの清い歌声。
 なんだろう、違和感。
 そしてその少年たちが話の筋に絡むのかといえばそんなこともなく、そのまま退場。
 ねえ、あえて西洋の楽器を使う理由ってなんだろう? 話の筋も何も関係なく、少年の歌声から始まるのってなんだろう?
 キレイだからいいじゃん、心地よかったからいいじゃん、って反応もあると思う。
 だけど、歌舞伎を期待していった私としては(いえこれは歌舞伎じゃあありませんとか、そう言われたらおしまいなくらい、アレンジされている新作だけれども)、とても違和感。
 これは、全体的に使われるもので、その後も要所で流れてくる。
 長唄を、三味線をつれてきているのに使わないでどうしてそんな音なんだろう、ととても不自然に感じました。
 なんだろなあ…。

 全体的な筋立てとしては、少し中だるみがあったり、はしょりすぎ感があったりといろいろと謎でした。イヤホン解説がなかったらわからなかったなあ…多分。
 博多座のイヤホン解説は、時々ハズレもあるのですが、基本的にはわかりやすくて耳触りのいい「アタリ」な解説者さんが多いです。今回はとてもよかった。
 ちょっとついていけないくらい過剰な部分(あらすじにもあるのですが、普段から気に食わない人を、ちょっとからかってやろう、というシーンがあります。これについて、過剰なまでに繰り返しいじめたり、棒で殴ったりとそこまでしなくても、と思うシーンがある)があったりして、なかなか微妙でした。

「二役」という設定もあまり生きてはいないように感じたし…早代わりで客を沸かせる程度の役にしか…。く、苦しいなあ。 

ちなみに初日の初公演でしたが、平日の4時半という無茶な設定のせいか、非常に客足は悪かった様子。空席の目立った感じがありました。

台詞のつたなさや「噛み」は今後に期待するとして(っていうか、初日はしょうがない、と思ってしまうのは歌舞伎くらいだなあ)、今は客足は大丈夫なのでしょうか。
ちょっと心配です。

2007年6月 5日

●in博多座。その2



開くとこうです。

鯛飯弁当屋さんがなくなっていたのがショック!

●in博多座。



ごはん。
博多の太巻きらしいです。
見た目がかわいかったのでパチリ。

2007年2月18日

●三島由紀夫近代能楽集@うずめ

 見てきました。
 友人に誘われて。

 うずめ劇場は、昔いやな思い出があって足を運ぶことはなかったのだけれど(劇の中身ではなく、運営面で。…大きい会場だったので、もしかしたらうずめファンには記憶にあるかもしれない。当日座席指定という謎な受付方法だったので、さばき切れずに客入れが終わらないうちに開演しちゃったのです…。しかも、もう席はどうでもいいです~とか言われちゃって、A席の人もS席に座っていいです~とかなって、S席の人がA席に座れない始末(苦笑)。それ以来、ちょっと不安があったのですが)久しぶりだし、アフタートークに興味があったので、行ってみることに。

 さて、場所は「門司電気通信レトロ館3階特設会場」。
 なにげなく、門司港駅からかなり遠いです。
 小雨もふり、会場が6時半と遅いので(待つスペースがないのはわかっていたので、開場ぎりぎりに着くように向かいました)、薄暗く水分でじとついて寒い。微妙なコンディション。
 目的地の建物に着き、入口を探す。……角に「劇場はコチラ」みたいなポスターが貼ってあって、言われたとおり右に曲がる。
 建物は角地なので、曲がって建物が終わるまでに、もう一個くらいなんかあるだろうと思いきや何もない(苦笑)。さすがうずめクオリティ!(怒)
 ぐるりと一周、暗いせいもあってさっぱりわからない。
 よーく目を凝らすと、駐車場の奥らしきところにノボリを発見。あ、あれはもしかして! そう思って近づく。ここで同行者は、「それ絶対駐車場の表示だって!」と譲らないが、それをおして近づく。
 駐車場の半ばくらいのところに立っていた人は、今思えば、車の整理係なんだろうけれど、我々が近づいても何もなし。ぼんやり立ってる。さらにその奥、やはりノボリが入口の表示でした。
 そこまで近づいて、ようやくその横に立っていた女性がのそのそと。
「うずめ劇場ですか?そちらです」……って、そこまでくれば、いまさら話しかけられなくてもわかるっちゅーねん! うーん、相変わらずのうずめクオリティ。もう、笑うしかなかったです。

 さて、そんなこんなで、相変わらずマイナスで始まるうずめ劇場。
 なんでこうなんだろうねえ。

 さらに開演10分前に、いきなりバナナのたたき売りが始まる。
 頑張ってるけどたどたどしい。
 えーと……。
 ごく、個人的な感想ですが、開演前に、そういう、むりやり「見ることを強いる」出し物は非常にキツイんですけど。
 

http://www.geocities.jp/uzumebb/

2007年1月31日

●朧の森に棲む鬼 1

 劇団新☆感線の「朧の森に棲む鬼」を見てきました。
 すでに思い出し日記とかしているブログなので今日付けでいいや…。
 相変わらず長いので、いくつかに分けておいおいアップ。

 まず染五郎ファンですわたし。
 なので、新☆感線については、ゲキシネの「アオドクロ」がほぼ初対面??
 あの身のこなしがいいんですよねー。さらに悪役なら言うことなし。というくらいアオドクロにははまったので(でもあの劇の中では「池内博之」さんに惚れまくりでしたが)、次に染五郎客演が決まったら必ず行こうと思っていたのです!
 チケット取れてよかった!

 今回は、完全新作です。下敷きは「リチャード3世」と「酒呑童子」なんだそうな。関連があるんだかないんだか。
 パンフを買うとわかるのですが、酒呑童子をベースにして名前を決めているので、出てくる国の名前が「エイアン国」と「オーエ国」。
 すんごくわかりにくい。言葉遊びも由来付けもいいんだけど、役者さんの舌の滑らかさと関連付けなしに見る観客のことも考えて欲しいなあ。ほかはそれなりに合っていたのですが。

 総合的な感想は、「新作、だからなあ。」という感じ。
 面白いしスピード感もあるのだけれど、どうしても中だるんだり、見ていて脚本(あるいは演出?)が酔っていると感じる部分がある。まあそれは、こなれた作品にも出てくるものですが。繰り返しのギャグとしつこさは紙一重というところかなあ。
 「削り」が足りないというより、書き込みが足りないほうが多かった気がする。
 なので場のつなぎも割りと唐突。
 大きな場面転換のときに歌を入れてイメージを変えるのは、いつも使われる手法ではありますが、それも浮いている。切り替えるというより、突然割り込まれてイラっとする感じ。それは全般的に、「エイアン国」の宮中のシーンに変わるところなのだけれど。
 
 ここで、ストーリーの内容にも触れつつ書くとすると。

 主人公「ライ」は本当に悪党で、彼をアニキと慕う「キンタ」とともに森に入ったところ、「朧の森」に棲む「オボロ」という妖怪?に出会う。
 オボロは願いをかなえてやる、という。
 ライは天下取りの願いを口にするが、鋭い面を見せて、天下を取った途端に魂を抜かれるのは困る、と条件をつける。「俺が俺を殺したとき」に、お前たちに俺の魂をくれてやる、という。
 俺が俺を殺したとき、つまり自殺。たとえ世界が滅んでも、強欲なこの俺が自らの命を絶つはずがないと豪語する。(ココかなりかっこいい。笑)
 オボロはその条件を呑み、自分たち3人と同じ顔をした女とであったときが運命の転機だと告げる。
 色で陥落してもよいし、殺してもいい。自分のものにするがいい、と告げる。
 まず最初の転機は、これから来る男を殺して、彼に成り代わること。そう言ってオボロたちは消える。

 夢か現かという感じで現世に戻ったところ、本当に男がやってきた。
 彼は「エイアン国」の四天王の一人。
 本当だったら剣技では足元にも及ばないはずが、オボロに与えられた力(くるくる良く回る舌と同じくらいの速度で剣も動かせるようになる…言い得て妙な力ですよ)のお陰でなんとか勝つことができた。

 うん、ここまでは、非常にうまくできていたのです。
 テンポもいいし、動きもいいし。
 四天王との戦いのときは、ライは勝手に剣が動くのなんてわからないから、いきなり、勝手に右手が動き出して、それに引きずられるような形での殺陣になるわけですが、非常によかった。
(そういう演技は、歌舞伎で操り三番叟という演目があるのですが、その名手だけあるという感じです。三番叟という舞を人形が踊るという設定で、後ろに繰り手がいてその動きと合わせて、操り人形のような振りで舞うのですが、染五郎さんの操り三番叟はもう一回見たい演目の一つ)
 もうホントに動きに目が奪われるという感じで。染ファンごごろ堪能(笑)。

 その後、成り代わるところからストーリーに齟齬が。(苦笑)
 その四天王氏は、祖国を裏切ろうとしていて、戦争中の敵方「オーエ国」のシュテンという酋長?見たいな女性を筆頭にやってきたオーエ国軍と出会う。
 成り代われといわれたとおり、とっさにその四天王のふりをしたライは、舌先三寸でシュテンたちを丸め込み自分がその裏切り者であると思い込ませる。
 これまで先陣切って戦ってきた敵方の大将の顔(しかも裏切ろうとしているやつ)の顔を知らないわけあるかあっ!みたいな……ねえ。

2006年10月 8日

●「大北九州イチバ劇場」に行ってきました。

 事前に貰ったチラシに基づきつつ、14時から17時にバリ大舞踏団の練り歩きがあると信じて寝坊し、16時30分に小倉着。
 リバーウォークから旦過市場までをぐるりと歩いて、旦過の入口に看板発見。
「17時からリバーウォークで舞台、その後練り歩き」…。うーん、チラシと全然違うんですけど!(笑)そのゆるさがさすがというか。
 リバーウォークに行って舞台を見る。
 非常にエスニック(いや、当たり前ですから)。
 なんだろう、極楽鳥とか鳳凰とかそういうのを連想させる踊りでした。ガムランの音色に非常に癒された…。
061007_171416.jpg
↑アップしていいのかな…と思いつつ、新聞に出なさそうなので。

 そしてちょっと腹ごしらえして、「さすらい姉妹」の現場到着。
 写真撮りたかったけど、ばたばたしていてとり損ねました。
 なんというか、すごい場所。
 多分、みっしり並んでいた建物のうち、1軒が取り壊されたというかそんな感じ。
 道幅2メートルあるかないかの細い路地が舞台。
 そこに接する縦長い空き地が観客席。
 観客席は段ボールをひいてあって、そこに土足で上がり無造作に座る(笑)。

 着くなり、整理券をわたされ、旦過市場の入口のところの「丸和」の前で、演劇始まってますから行ってください!て言われてしまった。
 ええ!?
 その時点で18時25分。
 ぎりぎりにいってしまった私たちも悪いですがそんな仕組みなら教えて欲しかった……。ムム。
 整理券は100番。キリのよい数字。そんなに入ってんの!?と失礼な感想。
 慌てて丸和前に向かうと、すでに人だかり。
 何が起こってるのか正直わからない。
 何のかんの言いつつ、結構やかましい場所なので(苦笑)、役者さんが声を張り上げても届かないのだ。
 そういえば、以前この場所を記事にしたことがありました。
 この風景をバックに、演じる。
 演出家としてはきっと面白いに違いない。
http://tra.cside.com/weblog/2006/08/post_84.html

 さて、演劇本編。
 なんというかそのー、非常に感覚的な芝居でした。
 いろんな状況が入り乱れて、たくさんの世界が交錯して、そしてそのすべての舞台に寂寥感が漂っているの。
 役者さんはそれぞれが際立っていて、ところどころ、噛んだり相手役の名前を忘れたり(笑)といったハプニングはあったものの、総じてなんだかすごいオーラが漂っていました。
 一緒に言った友人は、以前、この方々が小倉駅裏で開催した「水族館劇場」を見に行ったのですが、なんとなく世界がリンクしているんじゃないかなといっていました。
 うーん、話の筋はあまり見えなくて、さっぱりわからないところもあったものの、荒々しい感じの魅力というかそれぞれの役者さんのパワーとかにとても押されて、惹かれました。
 そういう意味では、いつも理詰めで考えてしまう感想の歯切れが悪くなってしまっても仕方ない。
 また、この方たちが北九州に来たときは、きっと、必ず、いくと思う。

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↑「さすらい姉妹」整理券。
なんと、「さすらい姉妹」と「No.100」は手書き。味がある(笑)。
ちなみにお代は投げ銭でした。最後に役者さんたちがざるを持って回るの。
最初に来た人のざるにえいやっと入れてしまったので、次にであった役者さんのざるに入れるお金がなくて困ってしまった…。こういうのも慣れが必要だね…。
整理券に投げ銭を包むのかねえとしばらく考えた挙句、もったいないので包むのはやめました(笑)。

旦過市場のサイト。
http://www.tangaichiba.com/
よく模様替えしているので、「イベント」のところをクリックしてください。多分しばらくチラシがアップされているのではないかしら。

関係者ブログ発見。
http://aquarius05110.jugem.jp/

水族館劇場のサイト(さすらい姉妹は水族館劇場の中のユニットらしいです)
http://www.suizokukangekijou.com/sasurai_.htm

2006年9月26日

●敦-山月記・名人伝-

 北九州芸術劇場、初回公演。
 北九州芸術劇場は、主催公演は基本的に複数回やってくれるので嬉しい。

 さて、公演。
 同行した友人たちに呆れられたのですが、「山月記」という名前は知っていたものの、「中島敦」の作品もよくわからず、チラシをまともに見ていなかったので、話の筋がわからない。(苦笑)
 いや、中島敦という作家とその作品を表現したものだというのはわかりました。

 構成の印象。
 1.中島敦というヒトの、人となりを語る。
 生い立ち、メンタル面…非常にネガティヴ思考の人で、死というものに尋常でない恐怖を抱いていたということ。
(太陽が燃え尽きて人類が滅亡したときのことを考えて絶望しきっていたというエピソードが添えられますが、実はわたしも、同じような恐怖を抱いたり遠い未来のことのはずなのに想像して凹みきったりということをやっていたので、なんじゃそりゃーと突っ込むことができない…)
 なにげなくセットに位牌が置かれてたりするところはちょっと微妙。
 サイドからの観劇だったので、全体を見れば効果的だったのかしら?
 ++同じ衣装・髪型の人物が4人(中島敦らしい)、うごうごとうごくことで内面の葛藤などを表していたのかな。

 2.たぶん、わりと自然な移り変わりで、「山月記」へ移行。
 しくみとしては、リーディングに近い感じ。
 登場人物を演じる役者がいて、中島敦に扮した人のうち、1名がストーリーテラー的な役割で補足をしつつ、役者本人がト書きまで読んじゃうイメージ。たぶん、原作に非常に忠実に語っているのだと思う。
 虎になる主人公は、「野村万作」さん。大ファンです。
 迫力、声のトーン、動きの表現、秀逸。
 ふだん狂言では苛烈な雰囲気が強いのですが(滑稽な役どころを見事に演じていても、やはり醸し出す空気が違う)、今回は矜持の高い人間が苦悩する様を描いたもの。
 うーわー、と圧倒されっぱなしでした。
 ただし、途中で構成の単調になる部分があって(虎、出る。相手、驚くという感じの繰り返し。強調などの意図はあったはず)そのあたりでは大変気持ちのよい感じになってしまいました(詳細略)。

 3.休憩を挟んで、「名人伝」
 これは主人公を野村萬斎さんが演じる。
 中島敦の扮装から、そのまま衣装の上着を着て主人公に変化。
 山月記がわりと暗いというか深刻というか…な話だったためか、名人伝は非常にコミカルな演出が試みられている。
 その中のひとつが、「スクリーンを使った文字の表現」。
 雁が群れをなして空をとぶというシーンで、スクリーンに映し出されたのは、雁の群れ一羽一羽を「雁」という文字で表現した「雁の群れ」。
 鳥を打ち落としたというシーンでは、「鳥」と書かれた紙が降ってくる。ある意味やりたい放題。
 この漢字表現はなんとなく「日本語であそぼ」を髣髴とさせる。
 さて。コミカルな演出、スピード感を示すためにか、萬斎さん演じる主人公はやたらよく跳ねる。走る。
 動きも表情も大仰。やや、狂言的表現と思うところもありつつ、狂言は基本的に「表情で感情を表すものではない」そうなので、うまく融合しているのかな。
 伝統芸能にたずさわる方、特に「型」「様式美」を重要視する人々の身体能力の高さにはいつも驚嘆します。背中の角度を15度反らしそのまま止める。反動をつけずに滑らかに身体を起こす。そういった動きをするためにどれほどの筋力が必要か、訓練が必要か。
 ところで、この中でやはりいいなあと感じたのは「石田幸雄」さん。
 この方はお話も上手で、やはり見せ方を心得ているなと思います。
 師匠と主人公の奥方の演じ分けを、笑を誘うことで不自然なくやってのけられるのは、石田さんならではでないかしら。
 
4.エンディング
 名人伝は主人公が死ぬところまでを表現、舞台中央で座り込みうなだれている主人公の後ろに、中島敦に扮した萬斎さんが登場(名人伝後半で、野村万之介さんと主役交代するので)。
 万之介さんの後ろに立ち、照明を落とした舞台でピンスポットを浴びながら、何度もでてきたモチーフ「人生は何も為さぬにはあまりに長く、何かを為すにはあまりに短い」(だったかな?)を繰り返す。
 その「あまりに、短い」が非常に余韻を持たせた表現だったので、そこで終わるかなと思いきや、「気弱モード」の中島敦が延々と人生の絶望について語ったところが、私の中ではマイナス。
 ちょっと微妙な終わりかただなーと思った。

 前半で絶望感について延々と語り、そのまま何かを為そうとしてなりきれず、苦悩する存在を書いた山月記に移行。休憩を挟んで少々コミカルなノリで、一生をかけて弓射の技を習得し、悟りを開いて(?)尊敬されていた人物が、最後には弓とは何かを忘れているという(解釈は、本そのものを読んで各自でどうぞ)ちょっと世情を皮肉った表現の作品を。
 曲解すれば、「できなくて凹んだヒト」の話と「できすぎて悟りきっちゃってなんか変な感じなヒトの話」。
 人生は何かやろうとすれば短いし、何もしないでぼーっとしておくには長すぎる。
 このモチーフを生かすためには、名人伝の後、すぱっと終わったほうが、なんだか余韻が残って脳みそを働かせる余裕があってよかったんじゃないかなーと思いました。

 余録。
 音楽がすばらしかった。もともと、鼓の音はとても好きなのですが、生尺八と生鼓ですよ!(いや、普通に狂言とか行って聞いてますけどね、普段も)
 鼓の方の声もすばらしく良くてうっとりでした。ちょっとゆーもあもありつつ。
 和楽器っていいなあ。当社比満足度1.5倍です。音楽の力で。(や、作品そのものを1倍として)

2006年9月18日

●堂本光一ソロコンサートに行ってきました。

 観劇のカテゴリでいいのかな。まあいいや。

 実はきんききっずファンなのです。
 わたしはコンサートに行く気のある人についてはファンクラブに入ることにしているので、チケットはファンクラブ優先予約で取りました。(年間4千円で、チケット一般発売日の数時間から開放されると思えばずいぶんらくだと思う)

 きんききっずは非常にすきなのですが、もういいかげん良いお年なので(笑)、ライブのときに飛んだり跳ねたりできません(というか、激しく腰痛が起こるので。苦笑)。
 きわめておとなしく見ているのですが、そういう人を見ても、別にアンチではないので(というかそういうひとはそもそもお金払ってコンサートには行かんだろう)、石を投げないでください。

 さて、感想。
 わたしはキンキのライブというのは、セットのその醍醐味があると思っているのですが、光一さんのソロといえどその例に漏れず非常に凝っていて、期待を裏切らないつくりでした。
 うーん、やっぱりアリーナサイズがいいなあ。ドームだとどうしても天井の高いつくりにするので、セットに高さが出て見づらいし、見失うし(何をかはあえて伏せる)。
 なにげなく、天井に渡してあるバトンというか……バトンというサイズじゃないなのライトをセットしてある鉄骨も、きちんとセットに対応した形(なんだろう、亀甲型??)になっているし。
 いつもセットの使い方がうまいなーと思う。いやプロなんですけどね、そういう。

 わたしの行った公演は奇跡的に台風被害をかわしたのですが、前日の公演は一番風雨のひどい時間だったので中止になったそうです。テレビにテロップが出たらいい。
 そりゃ、中止にならなかったら風がどれだけ吹こうが駆けつけるファンはいるよな…。
 本人たちは、当日(土曜日)入りを1日早めて入ったそうですが、結局公演が延期になったので、いちにちひたすらリハやってたとか。元気だなあ。ていうか熱心です。
 キャストは1時過ぎまで、スタッフは4時5時まで(もちろん明け方)調整していたとのことなので、スタッフさんも完璧主義の光一さんのフォローは大変そうです。
 ちなみにわたしは曲のタイトルを滅多なことでは覚えないので、(シングルカットの曲は、そのシングルを買ってそれだけを聞く時間というのがあるからあるから覚えている。笑)、どれがどの曲というのはさっぱり覚えていませんが、全体的に踊りまくっていてすばらしかったです。
 ただし、スローテンポの曲(というかいわゆるバラード)のダンサーさんたちだけが、振りがもったいなかった。場所が悪かったのかなあ。アリーナのサイド側だったので正面から見ていないからかも。
 なんとなくもたついていて、前回のソロライブやキンキのときのことを考えるからかな、動きが小さくてもぞもぞしているように見えました。
 最近、特に際立って何かを見た覚えはないのですが、ダンスが不揃いでもったいない感は強かったです。なんでかな。
 及第点だけとベストではないというか、トリプルAだけどプラスを着けるには及ばないというかそんな感じ。
 なんとなくむずむずするつくりでした。
 でも、ライティングもわりと良かったし画像も良かったのでよし。
 できれば、鏡を使うセットは、観客にも優しくないのでちょっぴりやめて欲しい(笑)。

2006年9月 5日

●中村勘三郎襲名披露in北九州

 行ってきました。
 超微妙な時間設定、夜の部。
 確かに博多座とかでは4時からだったりするけども…地方巡業で5時開演はひどいと思う…。
 まあ、お陰で、リバーウォークのお店が閉まる前に終了したので、売り上げに貢献したのかな。(笑)

 夜の部は、口上+義経千本桜。
 昼と夜と演目が違うので悩んだのですが、うー、時間の都合がつきそうな夜しかとれませんでした。5時開演なら、終業時間ぎりぎりまで働いて駆け込みもできますしね。

 さて、当日残念なお知らせが。
 中村勘太郎さんが怪我のため、休演。
(ちなみに私はネットで知りましたが、大部分は入口前の貼り紙で知った模様。場所がないのはわかるけど、入場ゲート真ん前に貼り出してあるので、入場のお客が立ち止まって大混雑。ちょっと迷惑な状態に。うーん、いつも思うんだけど、あそこはなんだかいろんな名札ぶら下げたスーツの偉そうなおっちゃんが入口付近で偉そうにうろうろと行き先塞いでるんだけど、そういう手配とかしないのかね…。スーツのおっちゃんに迎えられることにステイタスは感じないので、邪魔だからどいて欲しいなあ。何気なく、劇場の入口近くの動線ってあまり考えられてない)
 私は今、中村座の中で一番勘太郎さんが好きなのでちょっとショック。
 生で見たのは1度きりだけど、なんとなく正統派で伸びてきそうな気がするんですもの。
(勘三郎丈はすごいと思うけど、ちょっと崩しすぎを感じるときもあるので)

 口上のとき、勘三郎さんから、代役は七之助さん(2男)がすることの報告がありました。
 6月の博多座襲名披露公演での怪我のせいで手術をして、歩ける程度までは回復しているものの正座はまだ無理なんだとか。
 11月の話ですが、勘太郎・七之助メインの巡業があるっぽいので、それまでには治して欲しいです。大丈夫なのかなあ(よりにもよって、その演目に柔軟性を駆使して踊る「棒しばり」があったりする)。

 さて、感想。
 基本的に、ソツのない舞台でした。歌舞伎に行くのはそういう安心感を求めていたりする。
 中村座の舞台だから間違いないと思っていたのも、そのとおりで、じっくり芝居が見られました。
 難をつけるなら、七之助さんの「小金吾」。
 代役な上に殺陣があるので、非常に難しかったと思うのですが、殺陣が軽いんだもの。
 台詞回しが軽めなのは、ある意味お坊ちゃん侍的で(いや、討ち死にする精悍な役なのですが、元は平家の残党なのでそれもありと思う)、自分の特性を生かしていた気もするのだけれど。
 殺陣がなあ。踏み込みが軽い、確かに刃は噛み合わせないのが歌舞伎の殺陣だけれど、間合いが遠すぎて臨場感がない。
 挙句に、「その他大勢」の方々との殺陣では特に、合ってない。合わせる時間がなかったのかな。
 1対1の殺陣はまだ良かったので、そちらを集中的にやったのかも。
 昔、何かのインタビューで七之助さんは立ち役(男役)、勘太郎さんはどちらもできるようにしたいっていうのを読んだのですが、今はどうなんでしょう。
 同じやせっぷりでも、染五郎(贔屓なんですすみません)さんはもっと力強い感じがするので、やはり女形中心で行くのかなー。ちなみに、後半から登場した「おさと」(本来七之助さんに振られていた役)はとてもよかったと思います。

 地方巡業だというのに客席のおしゃべりも少なく、いい気持ちで見ていたら、最後の最後で携帯鳴らした馬鹿(しかもひとりはなんと、通話していたらしい!!)がふたりいましたけどね…。

 あとは、歌舞伎にあるまじき?カーテンコールもありました。
 歌舞伎になれてるお客さんって、基本的にカーテンコールなんてないものだって知ってるから、思う存分拍手したらさっさと席を立ってしまったのですが、出て行こうと背中を向けている人多数の中、さあっと幕が開いたという。(笑)
 ちょっとびっくりしました。そういえば、なんかニューヨーク公演とかでもカーテンコールやってるの見たなあ。個人的に、要注意(カーテンコールをやってくれるといういい意味で)なのは、中村屋と玉三郎さんになりました(笑)。

 あとは、ちょっと愚痴ですが(苦笑)、博多座って、1ヶ月回しの公演をやるからいったときにチラシ置き場でその公演のチラシが手に入るんですよね。そしたら、超簡単なあらすじが書いてあるという。
 昔聞いたところによると、1回公演とかで、その回のチラシを余らせてることは「恥」なんだそうです。
 (枚数読み違えとかの営業的な恥???)
 でもでもでもー、歌舞伎のように筋立てが複雑なものは、ぷちあらすじを知ってないと、内容が非常にわかりにくい…。(「知ってる」前提で、長い話の一部を切り出してますからねえ)
 地方巡業はイヤホンガイド有料だし。いや、歌舞伎座はもっと高いけどね。(地方600円、歌舞伎座800円だったと思う)
 地方公演は基本的にわりと理解しやすい演目をやると言う認識もあるので、できればそういうのにお金を掛けたくない(苦笑)。釣り書きもふだんは買うのですが、実は義経千本桜という演目があまり好きでないので買いませんでした…。
 なので、わがままにすぎないんだけど! せめて、ウエブサイトにあらすじアップするとか、できないのかなあ。チラシを隅っこにでも置いてくれるとか、よく狂言ではやってくれるんだけどA5両面くらいのあらすじ+解説を全員に。…まあ、それはね、販売物があるのでいいんですけど。
 ちなみに、最初は口上だったので問題なかったですが、義経千本桜の2幕が難解すぎたらしく(時代背景がわからないとなんで小金吾+キレイなお二人が追われてるかとかわかるまい)、休憩時間に慌ててイヤホンガイドに走る姿が。少しでも筋立て知ってれば、後半はそこそこ理解できたと思うんだけど…。むむ。
 時間設定も、決まっていれば、数日前でもアップしてくれたらいいのにといつも思う。
 たとえば歌舞伎座はきちんとアップしてあるので、この部分から中に入ろうとか思いますもの。あとはこの話は諦めようとか。(飛行機の関係もあるし)
 松竹が絡んでいるんだから、できそうなものなんだけどなー。
 歌舞伎については特に、いつも思います。(できてから毎年行ってるし)

 ちなみに、今回の話「すし屋の場」で権太の女房子供は死に損か!と思う微妙な終わり方だったと思うのは私だけかしら…。惟盛さんが女房子供を捨てて(?)仮祝言あげようとしたりしなければ済んだ話では…。そして、アンタ(惟盛)は出家して終わりかい!みたいな…。
 源平合戦に絡む話って、大体後味はあんまり良くないので好きじゃないのです…。
 なにげに、仕えるのは臣下で、ボンボンは「忠節大儀であった!」とかいうパターンとか、けっこう皮肉ってますよね江戸時代のかたがたは(苦笑)。

2006年4月13日

●ゲキシネ「SHIROH」観劇

 劇団新☆感線が積極的に行っている「ゲキシネ」でSHIROHが配給されていたので見に行ってきました。
 ゲキシネというのは、演劇を映画館で見よう、みたいな設定で、公演をカメラ撮影しているのですが、一般的な生放送のようなアップと全体しか映さないような平坦なカメラワークではなく、最初にある程度のコンテを切った上でたくさんのカメラを入れ、編集したものなので普通なら主役に視線が向いて見逃してしまうようなちいさなリアクションが大写しになっていたりして、公演を見た方にこそ見てもらいたいようなつくりになっているのです。
 ちなみに、私は気に入った公演を何回も見たい派です(笑)。
 SHIROHはすでにDVDが発売されていたので、まさかゲキシネになるとは思っていなかったのですが……。
 ゲキシネのいいところは、劇場並みに集中して見られるところと、音声が良いところなのですが…どうして新☆感線って爆音なんだろう…(>Δ<)、大きい音が苦手なのでいるもそれが気になります。
 唯一、舞台を感激した「紅天狗」という作品も音がすごすぎて、1階やや前寄り中央という良い席から、たまたま空いていた再後方席にうつらせてもらったくらいです。
 演出とかかなり好みなのに、爆音で台無しになるというのは(私の中での基準なので、他の方はどうか知らないけど)とてももったいない気がする。
 聞かせどころのSHIROHの歌声も、後半はやたらとキンキン響いてもったいなかったな…たぶん、耳が限界に来ていたんだろう…。
 音響性外傷という、爆音でなる耳の病気になったことがあるのですが(ライブなんかが終わったあと、キーンとかワンワンとか耳鳴りがして聞こえづらくなるののひどいやつです)、あれのちょっと手前くらいにダメージがくると、高音がやたらと響いて聞こえるのです。

 さて、内容ですが、ロックミュージカルという設定を知らなかったので(苦笑)、やたらと中途半端に科白を歌うなあという印象を受けました。
 ミュージカルってこんなのなのかな。
 無理に、科白を印象付けるために節をつけている感じで、「??」という気分になる。
 特に導入あたりは、ストーリーの全容もわかっていないところに、いきなり歌われる脈絡のない歌詞が気になってしょうがない。
 「歌で人の心を動かすことのできる少年、シロー」の歌の科白がとても直接的で、なるほどね、と思いつつ(踊ろう♪とか戦え♪とか)、メロディもストレートなのであんまり心に響かない。
 申し訳ないけれど、これまで新☆感線は歌の挿入の仕方もそれによる盛り上げ方も秀逸、と思っていたのに、なぜ歌がキモのミュージカルでこうなのかしら、と思ってしまった。

 主役の一人、「シロー」を演じるのは中川晃教。ロック版?モーツァルト!で注目を浴びていると聞いていたので、楽しみに。
 わりとゴツめ?(失礼。でも、そういう感じの雰囲気だった)の外見に似合わずハイトーンの歌声でちょっとびっくり。
 もったいないなと思ったのは、歌うときのくせなんだと思うのだけれど、必ず眉根を寄せて声を出すので、楽しいのか無理しているのかわかりにくいこと。演劇としてみると、ちょっとそれはマイナス。
 舞台でならそんなに気にならなかったと思うけれど、なまじ「ゲキシネ」なので、大写しになってしまうシーンが多くて、ちょっと微妙だった。
 歌が一本調子に聞こえてしまったのは、楽曲のせいじゃないかなあと思う。
 神の声、の役を演じるのによく合った綺麗な声だったし、表情というか眉間の皺以外はとてもよかったと思う。
 もう一人の主役、「益田四郎時貞」を演じるのは上川隆也。
 劇団キャラメルボックスに所属していて、NHK「大地の子」の主役に抜擢されたあたりからTV出演が始まった方ですが、そのころからTVの活動はわりと見ていたのですが、あんまり現代ものは活きないなあと思っていたので、舞台を見られるのが楽しみでした。
 演じようは、期待通り。私の感じたストーリーをほぼ外れずに表現されていたので良かった。最近のTVドラマみたいに、小さな箱庭でこつこつと行われる出来事よりも、大河ドラマのように大きく動く世界のものが似合う人だと思うんだけどなあ。
 大きいアクションが似合うというか、なんとはなしに、泥臭さが似合うというか。

 ほかに気になったのは、新☆感線の看板メンバーは除くとして、「高橋由美子」。
 「ショムニ」というドラマでもエキセントリックな役をやっていましたが、そういうのがハマル人は舞台向きだと思う…。
 前に書いた「紅天狗」で主役を演じていたのですが、そのときからいいなと思っていました。
 ときどき、はっとする表情をみせてくれます。
 今回も、ラストシーン間際で、すごい表情を見せてくれたと思います。喜びとそれ以上の絶望に彩られたような表情のアップには、息を呑みました。

 それから「大塚ちひろ」。科白はほとんどなく、象徴的なイメージの役立ったにもかかわらず圧倒的な歌声と存在感で、すごいなと感じました。その後、こういったイメージの舞台には出ていないようで残念。

2006年1月 9日

●あらしのよるに

 見に行ってきました。
 元が絵本のためもあって、親子連れメイン。
 後ろががきんちょ二人(その隣の隣にご両親が。端っこの席しか取れなかったんだけど、そういう時は親ではさんで座ってくれよう)だったので、悪い予感はしていたのですが、上演中、何度も椅子けられました。ぽこぽこと。
 まあ、やぎだーとか、あれはねえ、とかの解説もね、子供ですからね。ええ(遠い目)。
 でもこういうときに、静かすることを教え込まなきゃいかんと思うですよ…。

 さて、内容ですが。
 私は原作を読んでいないので、うーん、ちょっとはしょった感があったのですが…どうなんでしょう。
 昔、ある方に絵本の読み聞かせについて教えていただいたとき、読み聞かせは1行ずつのあいだの「間」と、それに加えてページをゆっくりとめくるときのわくわく感がいいんだよ、とおっしゃっていたのですね。
 絵で全体を見て、推理してから文章に入る。
 アニメになると、その点が自由にできない。
 小説や漫画のアニメ化とそこが違うところなのかな。
 加えて、全6巻で起承転結があるから、話の切れ間がきっちりしている。
 なんとなく、集中力が途切れてしまいます(子供のようですが)。
 そのあたりがもったいないなと感じたところ。

 登場キャラについては、声優さん…メインの二人は良かったと思います。
 だけど、脇キャラがなあ…。
 オープニングで、TBSピクチャーズとかなんとか出ていたので、TBSに映画部門があったっけ?と思っていたら、TBSの後援で作ったんですね。他人事ですが、将来TV放映するときはどうするんでしょうねえ…TBSって映画枠持ってなかったと思うのですが(苦笑)。
 私は映画はラストまで見るほうなので、じっと見ていたら、TBSキャスターの名前がずらり。
 アナウンサーさんが結構たくさん、声を当てられていたようで。
 たしかに、基本的には二人の世界だし、メインサブの声は役者さんが当てていたのですけど。ちょっとケチってる??て感じがもったいない…。

 あとは、たぶん原作に忠実なのでしょうストーリーに、私自身がついていけない部分があって(いきなり川にとびこむところとか、どう見ても備えなくいきなり冬山に登るところとか。あと、しつこすぎる狼とか・笑)、うーん、絵はかわいいのだけれど、一度原作のほうを読んでおきたいなあと思ったのでした。
 アレだね、きっとハリポタの原作未読の方は同じようなジレンマを抱えていると思うね。…たぶん。
 ダイジェスト版としてみると、まあ秀逸、みたいな。

 さてはて、批評めいたことを。
 映画では、私はメイってなんとも言えずやなやつだと思ってしまうんですけど、実際はどうなのかなあ。難しいとは思うんだけど、草食といえども草の命を絶っているっていうことに彼は思い当たらない。
 そして、友情を結んでいるとはいえ、ガブの抱く、捕食する側の苦しみを知ろうとはしないように思えてしまいます。
 ガブが昼のお弁当落として悲しんでる横で「おいしいっ」とか言いながらばくばく食ってるし(笑)。
 彼はヤギだから守られるものなのか? 決して、作品全体を通してはそうは語っていないように思えるんだけどな…。

 私がこの作品の中で一番、おおっと思ったのは、狼たちがヤギを狩るために草原に出たとき、足元の小さな花を踏みつけそうになって、慌てて避けるところです(この狼はガブじゃないです)。「踏むなよ」みたいなことを周りに言っていて、そしてそれが守られているのがおかしかった。
 クローバーを食べていたヤギさんなら、この花も食べたかもね。
 そういうちぐはぐ感がもうすこしはっきり出てくれていたらよかったのになと思います。


 ちなみに、いわゆる「最終巻」にあたる部分。
 ガブがメイとはぐれた後、再会するまでのお話は、私的には…いらなかったかな…。
 悲恋とかが好きなわけじゃないんですが、記憶喪失だったりするところが蛇足っぽくて。
 ただ、「狼が来たぞー」っといって周囲が逃げる森、その科白でガブの存在に気づくメイ。
 あんなに必死な思いをして乗り越えてきた緑の森でも、狼は忌まれる存在だったということを、彼らはこれからどうやって乗り越えてゆくのでしょう。
 そちらのほうが、少し、気になったのでした。