2008年8月26日

●北京オリンピック・男子バレー

 この間、結構熱く書いたのですが、何気なくネット上で愉快なことがいろいろと。

 山本隆弘選手のブログで、植田監督が中国戦”前”に、決勝リーグ行きを目指さないことを明言したらしいことが書いてありました。
 男子バレーは、全勝も全敗もありうる波のあるチーム。
 中国・ベネズエラにはできるだけ勝って、2勝を確保し、イタリア・ブルガリアは格上なので勝ちを拾えれば儲けもの、できるだけ点差を付けられないように粘って得失点差で勝負…というのが一般的なバレーファンの発想だったのではないかと。
 OQTでは、基本はメンバー固定でスタートしましたが(セッターとのトス合わせの必要から、バレーは本来そんなにころころメンバーチェンジをするものではありません)、途中から怪我をしていた越川を下げることが多くなり、控えメンバーも全力投球な、全員バレーといえるくらいの総力戦でした。
 チームとしての完成度を高めるためには、最初からAチームとBチーム、主力と控えのラインを引いておき、その中でBチームの選手は控えとして出たときに求められるものは何かを考えながら練習をするのが基本だと思います。

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2008年8月19日

●植田ジャパンの五輪終了。

 あえてこう書きたい。
 植田ジャパンだの柳本ジャパンだの(始まりはサッカーからな気がしますが)、まるで監督の私物のようなチームの呼称は好きではないのですが、まさしく植田迷采配に振り回された五輪でした。
 ええ、植田ジャパンの五輪は終了です。
 ロンドンまで続けるのは勘弁していただきたい…。
 OQTまででも、いたるところで炸裂する迷というより悪采配は謎でしたが五輪に来て、すべてが悪い方向に。
 はー、勝てていた試合はありました。

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2008年8月15日

●男子バレーボールVS中国

 またNHKに裏切られた…。

 というか、褒めたらすぐこれですかという感じですね。
 8時55分中継開始の予定が、なぜか7分くらいずれ込んで、おや~また前の試合の延長か?と思っていたら、始まったらいきなり2-3だったんですけど!
 待って、わざわざ開始ずらしといてそれかい!
 前の中継が長引いたとかさ~大人の事情はわかるんだけど!
 おかげで、深夜のBSも録画です。

 ていうか、まさかBSも2-3から始まったりしないよね?(汗)

 さて、絶対勝てると信じていたのですが、立ち上がりのスタメンにちょっとショック。
 前回のブルガリア戦で復調してきた?石島の復活はいいとして、山本・宇佐美をはずすのか…と。
 朝長のトスワークでアジア選手権優勝という実績はあるのですが、今大会どうもトスの精度が低いです。ブレは宇佐美の専売特許だったと思ってたんですが…。
 個人的に、宇佐美は高速で振り回すトス、朝長は確実なトスというイメージがありました。
 安定感で最初の2戦は朝長をとったと思うのですが、怪我の影響か、OQTほどの精度が戻ってきていないのでなかなかトスが合わないうえ、オリンピックという舞台、どうやら雰囲気に飲まれたのかオーソドックスなトス回しが増えていたような気がします。

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2008年8月14日

●体操男子 個人総合

 ええ、生で見ましたとも。
 すてきなNHK。
 信じていたNHKに裏切られ、途中からの放送ですよ。

 そして、映像が現地に切り替わった瞬間の冨田選手の落下…。
 信じられませんでした。
 でも、落下の後演技が続けられたので良かった…。
 詳細は不明ですが、解説の小西さんによるとまず演技の中盤での振動技(吊り輪の紐がガチャガチャなるあれです)のところでミスが出て、どうも左肩がおかしかったとのこと。
 そして、最後の下り技のところでも左肩の動きがおかしく、左手が滑っていたようです。
 ありえない落ち方で、今まで散々見てきて、吊り輪でああいう風に落ちているのは初めてでした。
 完全に滑った感じで、なので肩か腕に負傷があり、力が入らなくなったのかと思ったのです。

 まだ3種目めで、残りが跳馬、平行棒、鉄棒とあり、大丈夫かなと思ったのですが、何とか続けられて良かったです。
 ほんとに、棄権するかと思いました(というか、負傷したのなら今後のために棄権してほしかった)。
 その後は、とても綺麗に(若干ふらつきがあって怖かったのですが)演技をまとめていたので、とりあえず故障はない様子、よかったです。

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●体操男子!まさかの!!

 うわああん、体操が大変なことに!

 オリンピックは、普段放送されない競技を見るにはもってこいです。

 体操は、NHK杯があるのである程度は放送されますが(NHK杯があるということは、必ずNHKが放送してくれるということですね。ほかの民放局は主催イベントと放送を切り離していることが多いのですが、さすがNHK)、それでもオリンピックは注目度が段違いです。

 ちなみに体操好きで、CATVでやっている体操ワールドカップ(←バレーやサッカーと違って、スキーのように世界各地を転戦?する大会の中からエントリーして、上位者のみが2年に一回の決勝に進めるという謎の大会。フィギュアのグランプリシリーズみたいなものかなあ。世界選手権との格の違いを持たせようとしているのかもしれません)なんて、有力選手はほとんど出てこないのですが、延々とマイナーな選手の演技を見てしまうほど好きです。

 それはともかく。

 

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2007年12月 3日

●ありえない采配で試合を落とした日本…(WCバレー)

 ワールドカップ福岡ラウンドの観戦記を書こうと思いつつ、体力不足でパソコンに向かえなかった私ですが、今日のブラジル戦は非常に…こう…。監督責任とってくれよ!みたいな。
 個人的には、ずーっと全日本外されてきた宇佐美が正セッターで始まったWC、その時点でモチベーションは下がり気味でした。
 植田監督も実はあまり好きではありませんでした。就任直後は迷走を重ねるメンバー構成でしたから。リベロに別の選手を入れておいて、レフトに津曲選手を入れたりしてたんですよ。
 女子で菅山選手がリベロからWSにポジションチェンジして当たってましたが、それは日本女子が相対的に身長が低めで、ほかのWS陣と比べてもそんなに身長に差はなく、まあ、センスもあったんでしょう。(データバレー全盛期なので、一定の期間は、新人は点を取りやすかったりしますし。もちろん一定水準の能力は要りますが)
 でも、バレー能力よりも身体能力が重視されがちな男子で、もうずーっとリベロしかやってない津曲選手に何をやらせたかったのかと。攻撃枚数減らすだけでしょうよ…みたいな。
 前監督が放り出すみたくやめちゃった全日本を、ユース持ってた植田監督に無理矢理押し付けた格好になったわけで、心の準備もできてなかったんだろうなあ。

 植田監督、でもテンパリ過ぎ。
 
 今日の、申請していたスターティングメンバーと実際プレーしたメンバーが違うという、通常ありえないミスは、完全に監督の責任でしょう。

 だって、スターティングメンバーを決めるのは監督。
 センターが入れ違うといっても、選手同士で「あれ、俺が出るんじゃ?」ていうやり取りがあったわけではないので、それぞれ自分の居場所(コートの”中”と”外”)を理解していたはず。
 ということは、当然監督に指示を受けていると考えて間違いない。
 メンバーシートを誰が書くかはしりませんが、スタッフも当然監督に確認しているでしょう。
 書いたシートと、コートのメンバーが違うのは、まず書いた人が気づいてしかるべき。
 スタッフは選手に謝罪したのでしょうか。

 解説陣は「サブレフェリーが気づかないのはおかしい」と言っていました。
 もちろんそうですね。そのためにいる人なので、たとえ滅多に素人でもやらないようなミスがバレー界でも権威ある大会で、ナショナルチームがやらかしていたとしても、きづかなければいけません。
 もし、始まる前に気づいてくれていればと思うと…。
 でもきっと、サブレフェリーは、それなりの処分を受けるでしょう。
 まず、「日本が反則をしていた」のが原因なのですから、そこをせめても仕方ありません。

 日本が7-3とリードしていた場面だったせいもあって、日本だけ0点にされたのは厳しすぎると言われていました。
 最初に私が考えたのは「ノーゲーム」(セット最初からやり直し)、次に「反則負け」だったので、中間地点で、それくらいですんでよかったなあと言う気もしました。
 申請をしていれば普通に出られる選手が、同じ立場の選手と入れ替わっていただけ…かもしれないけれど、ありえないミスは起こってしまったので仕方ない。

 でも、選手にしてみればやりきれないだろうなあ。
 メンバー表になんて書いてあるかわからないし、いわれたとおりにコートに入ってそれで反則だもの。
 特に越川選手は、何ポイントもサーブポイントを稼いでいただけに、かわいそうでした。
 彼のサーブ成績は10位。
 あの失われた7点の中のポイントが入れば、もう少し上がったんじゃないかなあ。
(細かいポイント算定がわからないのでなんともいえないけど、少なくとも「Ace」が増えていただろうし)

 選手が何がなんだかわからない状態で中断された後、メンバーに書かれていた松本選手がコートに入っていたような気がしました。(いらいらしていて良く覚えてない)
 アップもしていない中で気の毒に。

 今回のWC、男女通じて「7時からのゴールデンタイムに放映時間がセットされていなくて、さらに延長も短めに設定されているとき」に良い試合があっているような気がする。

 そしてこれもいえることだと思うのですが、同じくらいのチーム力、ちょっとがんばれば勝てる、あるいは格下(ていうか日本の実力では格下っていえるチーム限りなく少ないぞ…男子は)に非常に弱い。
 明らかにプレッシャーだと思う。
 ホントに強くないんだから(弱い、とも言わないけど)、変な皮算用しないで、まっすぐに、えいえいえいと戦って欲しいです。
 入らなくてもいいからサーブ強めに、とかね。
 特番でサーブの練習のときに書いてあった「100%の力で、自己最高速を狙う」「80%の力でコースを狙う」とか書いてあった張り紙みたときは感動したんだけどなあ。(普通にやることだとは思うんだけども)

 うー、福岡観戦記、福岡では良い試合は見られないという悲しいジンクスに当たって2大会目、早めに書きたいです。

2007年12月 1日

●氾濫する●ャ二グッズ。



今まであったかなあ、こういうの。
03WC、04OQTとタレントが絡んでる試合には行ってきましたけども…。
まあ、売れ行き良かったようなので販売手数料とかが協会に入るなら良かったねえ…みたいな。(笑)
あとは協賛らしくてJTのブースもありました。
JTはなあ…女子は代表がいるし(竹下)、代表経験者が複数いるので(菅山、宝来)良いと思うですが。
男子は今回、一人も代表いないからなあ。
誰でも知ってるくらいに定着してたのは加藤くらい。
後は経験者で、平野(99WC)直弘(世選?)かなあ。
最近のVの移籍事情と、WLとかで招集されつつメインで使われなかった選手とかは記憶に残ってないもので、間違いがあるかも。
なにしろ出先から携帯で更新中…。
WC観戦記を書きたいのですが(男女ともに)なかなかPCに向かう時間が取れません…。

2007年11月29日

●バレーボール大会はショーなのか否か。



日本の試合は第3試合。
他のチームが13時開始、15時開始、18時開始をローテーションするなか、18時固定は非常に有利と言われておりますがそれだけでなく。
試合が終わると割りとすぐにこの状態に。
ゆっくり試合を見に来たヒトもこんな照明の中、1時間待ちです。
なんじゃそりゃ。
ひとりで観戦しに来た客は席を取ってまったり本でも読みたいところなんですが、、、。
暗いよう。

ちなみに、ジャニショーはエンターテイメントと呼ばれており、(実際アナウンスで”エンターテイメントは…”という。)17時半から。
放送の流れと一緒で…ていうか放送は1回しか見てないので定かでないですが…歌の後、すぐに国旗入場、選手入場、国歌と続き、主審副審の紹介をして練習開始。

18時に試合開始のホイッスルが鳴ります。
なので試合だけが目当てなら、選手紹介くらいから入ればいいんだけどね…。
ボール投げ込みサービスのせいで大混乱中、国歌のときにウロウロできない、試合を見たいヒトは練習からみたい、という論法でしっかり”エンターテイメント”を見るはめになるのでした。

私はタレントショー不要派ではありますが、嫌いなわけではありません。一生懸命歌ってるし。
嫌いなのはジャニーズのためだけに見に来て試合見ずにジャニーズに手ェ振りまくってるヤカラです。
てか、仮にもサポーターとして応援にきてて、試合見ずに手を振って来るファンに返事をしてたら、私なら良識を疑いますが…。
そういう対応を考えつかないがきんちょファンが多いんだろうなあ。
ベンチで笑顔見せた石島叩いてる場合じゃないよ…。

2007年11月27日

●選手交代札をズボンに挟んで待つ宇佐美(笑)



何してるんだー。
見えるかなあ。まじめに18番の札を後ろに挟んで立ってます。

●話し合うバボたち(笑)



よくわからんが、なにやら打ち合わせをしている様子。
いや、マジで…(笑)

●試合中ひたすらひたすら控えメンバーを撮るカメラ…。



集中しにくいだろうなあ。

●ぼられてるよ…。



時勢に乗って、グッズマシンがいっぱい(笑)
メダル、ガチャガチャ、人形すくいなど大量ですよ。(笑)

●仕事が終わってもピンスポットをあびるするバボちゃん



青色バボは、相手チームのホストさんです。
相手から先に入場なので、みんなの視線は桃バボに集中ですが、青バボも注目されなくても頑張っています。

●光るバボゲート(笑)



しかもこのゲート、入場後はあっさり片付けられてしまいます。
退場は逆側から。なんだかなー。もったいない。

2007年11月26日

●拍手をしようとするが腕が短すぎて届かないバボちゃん



バボ好き。(笑)

●スタッフのお兄さんにてをひかれて退場するバボちゃん



さりげなくなんかほのぼの。

2007年11月25日

●バレーボールWCvsエジプトに行ってきました。その2



ビジョンのうえに3つのマーク。
なぜ左に寄っているのかしりたい…。
ちなみに左からフジテレビ、JVA(日本バレーボール連盟)、TNC(地元テレビ局)
アレ?
FIVBはないのね。
貼ってみたらちょうどバランス取れたのになあ(笑)

●バレーボールWCvsエジプトに行ってきました。



相変わらず応援が…
でかい電子音で手拍子誘導するのはやめたようですが(世選まではひどかった)、代わりに小太鼓が登場。
しかもリズムは意味不明、敵味方問わずサーブのときに叩きまくり。(苦笑)
サーブは集中力がいるので、静かにすることになってたと思うんですが…昔は。
なので、鳴物控えて”そーれ”だったんだと思うし…。
いや、そーれもタイミングとか考えるとどうかと思うがまあ伝統だし。
サーブの笛がなってもやかましいのは、なあ…。
応援団らしいので、たぶん関係者なのでしょうが…。

でもリズムは日本チャチャチャでもないし、なにがしたかったのか…。
2セット終了後のインターバルでDJさんが思い出したように日本チャチャチャをやってからは、チャチャチャになってました。
うーん、謎!

ちなみに、途中でいろいろ掛け声が入るのですが、何と言うかは、応援団のひとがスケッチブックに書いてるのを掲げるのでそのとおりに言っていたのでした。

2007年6月26日

●COI(Champions on Ice)in別府

 行って来ました別府のたび~。
 友達と二人で金曜夜・土曜昼のチケットを手分けしてとりました。

 金曜の夜公演は全体的に手際が悪かったけど、土曜日には大分解消されてました。
 会場は、思わず貰ってきた「ビーコンプラザ」のパンフレットによると、たぶん今回は4100席かな。
 ちょっと変わったつくりで、いわゆるロングサイドに当たる部分は、ふつうのすり鉢状の座席があるのですが、サイドにはなし。サイドは、2階が2列、3・4階が1列ずつの座席があるだけでした。だから、3・4回の人たちは立って身を乗り出していたような気がします。
 チラッと見たけど、十分にリンクは見えていました。
 
 金曜日の夜はSS席の前方中央より。
 スケートは四方に客席を作りますが、プログラムはやはりある程度の「正面」を決めてつくるもので、すわっていたのはやや「裏」になる席でした。
 でも、どうしてもどうしても見たかったデンコワ・スタビスキーの「Hit The Road Jack」が見られて幸せ!
 すっごい好きだったのですが、デンコワ・スタビスキーのラスト選手権となる(予定だった。たぶん。2007-08シーズン一応エントリーしているので、多分引退はしない…かなあ。しないといいなあ)東京ワールドでは、さすがにワールド王者として「アイルケ」で踊ってくださったので…。いや、こんな短くて超ノリノリな曲が王者に向かないといえばそうなんだけど…。とってもとっても見たかったので、踊ってくれなかったのはショックだった…。
 なので、私の今回のCOIの半分くらいは、生でこの演技を見ることだったのです。
 超感動してスタオべしたのですが、多分、立ってたの私だけだったなあ…がーん。
 2プログラム滑ってくれたのですが、2個めの「バランスボール(笑)」を使った演目では、見惚れるあまり立ち損ねるし。だめだなあ、私…。

 全体的に、プログラムは「裏」だったものの、こちらを正面にして滑ってくれたプログラムもあったし、なにより、正面側よりもはるかにリンクが近くてとても見やすかったです。

 印象に残っているのは、アニシナ・ペーゼラ組(アイスダンス)、アクロバットなペア演技をしてくれたミニック組。
 あとはランビエールのスピン。

 金曜日は、荒川・村主の調子があまりよくないように見えました。
 荒川さんは2プログラム滑ったのですが、1個目の「蝶々夫人」のときのスパイラルがあまりきれいに足が伸びていなかったり、バランスが悪かったり。村主さんは、私の目には、あまり音楽に乗れていないような気がしました。スパイラルで、片手で支持をして右足をY字に上げる姿勢にもっていくとき、ちょっとびっくりするくらいにゆっくりで、「よいしょっ」って感じだったのです。

 それから、南里くん。音楽が~音楽が謎でした。とりあえず、猪木に関係ある曲らしいんですけど。
 出場メンバーの錚々たる経歴、もちろんその経歴を裏付ける圧倒的なスケーティングスキル。そのなかで彼はどう滑るんだろう、と思ったのです。(世選、オリンピックでメダルを取っているようなメンツの中で、彼の経歴は四大陸2桁という、ちょっと苦しく見えてしまうものだったので)
 2部のスタートが彼。(厳密に言えばちょっと違います。その前にアクロバット+αがあったので)
 わりとゆったりした曲で、結構なめらかな動き。あ、いいかな、とおもったのですが、変なナレーションにクラリ。どうもアントニオ猪木氏の、何かの朗読みたいなのが聞こえる。
 なんだろう、笑いを、取りたかったのかな。
 ゆったりとした曲に滑りはあっていて良かったのですが、笑いを取るところも取れてはいたようでよかったのですが、うーんうーん、滑れていたと思うだけに、ちょっと苦しい。滑りで沸かせる自信がないから逃げたのかな?って、ちょっと思ってしまいました。
 金曜日の公演の中で一番の謎だったのは、2部のスタートの部分と、南里選手のところだけすさまじくフラッシュがたかれていたことです。
 西側からは、ちょうとフラッシュの主である、よく練習試合で高校生が来ているような蛍光グリーンのベストを来たカメラマンが見えました。すさまじいフラッシュ。
 南里選手は、プログラムの冒頭、ちょうどそのカメラマンに向かっていく位置(リンクの短い辺のギリギリくらいを滑って、隅っこでジャンプしようとしたんだと思う)で踏み切った途端、ずしゃっとこけました。というかこけたように見えました。踏み切った瞬間に、カメラのフラッシュが、激しく瞬いたように見えました。
 そんなにとりまくってどうするの?って言いたくなるくらいにフラッシュの雨を降らせていた人たちですから、真正面から明らかにジャンプする体制で(アクセルだったので一目瞭然)飛び込んでくる被写体を逃すわけありませんよね。
 私の目には、フラッシュで目がくらんでこけたような気がしました。カメラマンたちの対極に座っていたようなものなので、たぶんフラッシュのタイミングとかはあっているとは思うのですが、こけた理由かどうかははっきりしないんですけれども。
 会場でのカメラが禁止なのは、肖像権の問題ももちろんありますが、フラッシュが一番の理由だったと思います。会場が暗いのでどうしてもフラッシュをたきたくなる。これはほかのスポーツでも結構あるのですが、インスタントカメラレベルの感度のフィルム&フラッシュでは、フラッシュをたいたところで大差ないんですけどね…。
 でも、体重が100グラム増えても感覚が変わって飛べなくなるって言うくらい繊細な競技で、そんな刺激は論外ではないでしょうか。
 報道の方も、もう少し考えてもらいたいものだと思います。
 ちなみに同じ九州にあたる他県の新聞を、こっちにもどってきてから見たのですが、写真は荒川さんでした。あの異常なほどの南里フラッシュは一体…。
 さらに翌日の公演、南里くんはあきらかに、昨日と同じ軌道で跳ぶことを恐れてか、真ん中よりでジャンプしてました。このときはトリプルアクセルに挑戦したようで、失敗してこけてましたけど…。
 このショーに帯同することで、ものすごくプラスになるんじゃないかなあ。と思って、期待感を感じつつ彼の出番は終了でした。(でもやはり猪木は解せない…)

 それから謎の人「ランビエール」。
 同行した友人と、「何あのノリノリ」と言ってしまうくらいにノリノリナイトでした。金曜は。
 フラメンコを踊り終わった後の、にぱっと言う笑顔。私の目には「ほめてほめてほめてっ」という彼の声が聞こえるようでした。そしてフィナーレでの一人だけちょっといや明らかに違うリズムの取り方、手のふり。あきらかにノリノリ。
 なんだかとってもハイ。嬉しそうでした。
 えーと、表現するならば、みんなが両手を挙げてまったりと左右に振りながら緩やかウエーブを表現しているとするならば(うろ覚えなので違うかもしれない…)ランビエールはなぜか、ちょっと肘を曲げていて、手の先が右から左へ流れる中で、頭の上でちょっと止まるのですね。
 まわりがいーちにーい、いーちにーいだとすると、いぃーちにぃーい、いぃーちにぃーい、となんか間に一拍入っているというか。それで余計にノリノリ感が強調されて、ちょっと面白い。
 本当に楽しそうでした。
 あー、21歳だなーって感じ。友人に年を聞くと、27…くらい?と言われましたが、ちょっと納得するくらい東京ワールドのフラメンコのオールバックの彼は、そう見えたと思う。(今回のCOIの角刈りというかちょっと短すぎの頭では…。フラメンコのセクシーさが出にくくてつらいなあ)

 フィナーレのラスト、普段のEXなんかと同じように、各出演者がちょっとずつ「極め技」みたいなのをやっていくのですが、ランビエールは荒川さんとスピン。
 スピンの特性が違うので、一緒にやるとちょっと微妙。
 荒川さんはしなやかさと姿勢の美しさや変わらないスピードといったものが長所だと思うのですが、大してランビエールは圧倒的な速さと姿勢の保持、スピンの時間(長くても速度は変わらない)みたいなものがあって、ならんでやると、やや荒川さんが苦しそうでした。もともとシットスピンやアップライトスピンをあまりしてない人ですしね。レイバックは保持するのはとても苦しいと思う…。

 全体としてきっちりとした作りこみやショーへ引き込んでいくための演出などはとても凄かったです。
 よくCOIと比較?されるSOI(Stars on Ice)に比べて、演出効果が強いと感じました。
 SOIはスケーターの個々のプログラムが、連綿と続く感じ。
 COIは全体の調和をとても大切にしている。
 SOIは、チームとしてのステージ作りをとても大切にしているように感じたので、一概にどっちがとはいえないですが、両方が来てくれる日本ってしあわせですね。

 一番最初に、アフロ頭の男性(なぜか私はアリスに出てくる兎を連想してしまったのだけれど)が煙の出る、いぶした金色の香炉に長い鎖をつけて大きく振り子のように振りながらリンクのふちを歩いて一周。かすかにいい香りが漂う。
 たしかにリンクのすぐ周りにいないと気づかないかもしれないけれど、とても些細で面白い演出だと思う。
 そういった心配りのできているショーでした。

 ショーの出来は秀逸でした。(じゃあなにが、って言われると…運営、とか。私語とか子供の奇声とかね…)
 土曜日お昼公演の感想はその2、にて近いうちに…。

2007年5月13日

●SUPER AGURI F1ポイント獲得おめでとう~。

 波乱のスペイングランプリ、予選から動かなくなる車は出るわ(いやこれは結構いつものことだったけど)、決勝でいきなりトゥルーリはピットスタートになるわ、ライコネンはスローダウンしちゃうわ、波乱がいっぱいでしたが、なんにせよポイント獲得できたことは嬉しいことです~。
 10台近くリタイアしてたといっても、ポイントが取れたというのはマシンの信頼性も高かったってことですものね!
 いやはや、立て続けにいろいろ起こったので目の離せないレースだったのですが、同じ時間帯に同じCATVチューナーでしか見られない「アメリカンアイドル」も見なくてはならなくて、結構めまぐるしくチャンネルを変えていました。
 ちなみにF1、地上波は滅多に見ません。
 塩原アナの声を聞くとフィギュアの最悪実況を思い出すから!(泣笑)
 というのもありつつ、CATVの生の感じと、落ち着いた解説になれると、地上波はばたばたうるさくて聞いてられない…。解説も、あんまりうまくないなーと思うし。
 フジテレビ、同じものを題材にしてもCATVと内容を変えてくるというニクイ演出をするのですよね。
 バレーのときも、地上波とCATVで解説も実況も別の人だったりしたし。
 フィギュア世界選手権もそのノリで再放送やってくれないかなあ…。

2007年2月26日

●Vプレミアリーグ(堺vsJT)in北九州市立総合体育館

bzjt.JPG

 実はVリーグ初観戦。
 そしていつのまにぷれみありーぐとチャレンジリーグになったのかも知りませんでしたよ。
 Vリーグのオフィシャルサイト見ても違いが良くわからん…。(昔のV1とV2だと思うんだけど)
http://www.vleague.or.jp/

 行ってみると、審判席の逆側に、ホームチームとアウェイチームの応援席が!
 JTサイドの正面に座ったので、み、みどり…と思いましたよ。
 なんてゆーか、応援のタイミングがつかめなくて謎でした。

 国際戦はいっぱい見てますからー、無駄に盛り上るのとかよくわかるんだけど。
 野球みたいに、攻撃してるときしか応援しちゃいけないとかってのないし、どういうタイミングで棲み分けてるのかがさっぱり。
 同行者は音がうるさいといってましたが、いや、国際戦の、それは妨害か?と言わんばかりの無駄なDJとか見てるから、あっさりしたほうだと思うですわ。(苦笑)

 さて、立ち上がりから接戦。
 どっちがスキとか言うのはないので、フラットに見る。
 すごいプレーでおおーっと拍手。なので、どっちがいいプレーしても拍手。エラーで点が入ったときは、ああーってため息を吐く。なんだそりゃ、と周りの人は思ったかも。
 全体的に、よくボールを拾っていて、ラリーが続いていました。だから緊迫感もずっと続いていて、選手はさぞや疲れただろうなあと思ったです。

 しかし、確かにワタシ国際戦ばかり見てきましたが、うーむ、抗議によってひっくり返る判定の多さにびっくり。そして誤審の多さにも。
 一度なんて、エンドラインをボール2個以上割っていたにもかかわらず、インの判定。ラインズマン、何やってんの…。
 えーっ?と思ってみてたら、JTのエンドラインの延長線上のベンチに座っていた選手が、床を叩いて走って抗議に行ってましたよ。
 さすがに判定は覆りましたが。
 それはさすがに相手チームも納得、みたいな。(覆ったことに対する抗議はなし。抗議しないと認めたことになるので、言ってることが無茶だとわかっていても、形としてキャプテンが抗議することはわりとよくある話)
 なんだかなー、全体的に審判怪しすぎ。判定が覆ることって基本的にあってはならないはずなので、覆ったときは理由を言って欲しいもんだと思います。
 口頭警告を行いましたーみたいなのはどうでもいいので(笑・いや、どうでもいいってか…必要なんだろうけどさ)。
 なんかわたわたやってて、コールされたチームと違うほうがサーブしたら、何があったのよって思うじゃん…。見てる側の心理としてさ…。まあ、それはTV放映されてても、解説の人が教えてくれないとわかんなかったりするんだけど。(男子でよく解説する川合さんはそういうのよくわかってる解説が多い…ちょっとウルサイという説もあるけど…)

 観戦していて目立ったのは堺の6番。サーブもボールコントロールもうまくて、いいなあと思っていたら千葉だった。なんだ千葉じゃん!と思ったのは、世戦ですごいプレーをいっぱい見せてくれたお陰だと思います。(千葉ならできて当たり前ーって感じがしたというか)
 あとは、堺のほうはうまく全体に回している印象が強かったのですが。お目当ての選手がいないせいかもしれません。友永選手は控えだったし、伊藤選手は敢闘賞?貰ってたけど、膝の怪我の影響か、サーブが昔ほどキレイじゃなくて残念だった。いや、センタープレイヤーだから、本業はブロックとクイックなんだけど。

 JTは、初めて見た生「ヘータ」に感動!
 平野信孝選手、かつて99年のWCで非常にいいプレーをした印象があって、その後、TVで放映される全日本の試合に召集されたかどうかがよくわからないんだけど、故障もちと聞いていたので、まだ頑張ってくれていることに感動。
 スーパーエースというポジションを、今はオポジットというらしいですが(ころころ変わる…)、そのオポジットとしてフルセット出場、非常に目立った動きをしていました。
 目が悪いので、最初はヘータだと気づかなくて、えらい動きのいい選手だなーとおもって見ていてその仕種からわかったという。
 スパイクのフォームとか、クセがあるからなー。
 あとから試合記録を見たら、毎回出ているわけではないようなので、こんなにすごく調子のいい彼を見られたのはとても幸運だったのでしょう。
 あとは、加藤選手。1セットの中盤から出て、ラストまで。
 やはりうまい動きをする選手ですよねえ。
 かつての空飛ぶ日本男児(大笑)とまでいわれた頃のフォームの美しさ、飛距離、高さはないけれど、ボールコントロールはうまいと思う。
 基本的には後ろに下がって守りを固めるほうに重点を置いているようで、あまりスパイクが回ってくることがないのですが(というか、セッターとの相性か?)、回るといえば流れた球が多かったです。むー。
 何度か、アンテナぎりぎりの球を左手でさばくところを見ました…。
 でも早い球を打てていたので、まだまだいけるじゃん!というか…。
 OQTまでは、非常にいい選手だったとおもうのです…彼は…。なのでなんとか全日本に復帰して欲しいなあ…。でもなー、バレーに対する考え方とかで、主将のタイプじゃないもんなー。

 いやはや、観戦していてとても面白いゲームでした。

 さて、ワタシの後方で「どこーっどこーっナカガイチさんどこーっ」と騒いでいた見苦しいおネエさまがいらっしゃいましたが…。ガイチは監督だから試合には出ないけどずーっとおんなじところに立ってるよ…と思わず心の中で突っ込んでしまいました。
 この、気前よくタダでくれたファイルに挟んであるチーム紹介にばっちり写真載ってるよ…(笑)。

 しかも、試合の途中(2セット目くらい)で消えたまま帰ってこなかったけど…何しに来たんだろう…。
(や、バレー知ってたら、ガイチが堺で選手やっててそのまま監督にスライドしたことくらい知ってそうだけど…)
 ちなみにガイチは、バレーの名門、筑波大出身で、一般入試で入って一般入部したバレー部(普通はスポーツ推薦の選手で占められる)でめきめき頭角を現した、非常にアタマの良い方だったりするので。
 もう少し充実した全日本が出来上がったら、是非監督をしてほしいものです…。
 選手の育て方そのものは、成功してると思うんだよね…堺を見てると。チームとして勝てるかどうか、は置いといて。

●Vプレミアリーグ。の試合以外に関すること。

bz.JPG
入場時にこんなものを貰いました。
ちょっと得した気分。
一番左が、書類を挟むヤツ。オフィスに必須ですね。あとはチラシと、選手紹介。
なにげなく、会社の協賛らしくて、どこぞの専門学校の広告が裏と表の下部に入っていました。
いいねえ経営努力(笑)さいきんそういうことに敏感です。

それから、入場遅れたんで堺vsJTのときには見られなかったんだけど、ちびっ子とともに入場っていうのもやってるらしい。
kids.JPG
こういうのって、すごく思い出に残って、頑張ろうって気持ちになるんだよね。ほのぼのです。
退場時にはハイタッチをするようになってるんですが、パナソニックパンサーズの選手はみんな自分の肩くらいのところに手のひらを置いていて、ちびっこが必死になってジャンプしてるのがかわいかった。

こういうのいいですねえ。

2007年1月 1日

●スポーツマンナンバーワン決定戦。

 まあ、観戦で。(笑)

 いや、この番組好きなんですよね。とりあえず自分にはできないことを人がやっている姿を見るのがすき。
 
 毎年お正月は、アスリートの大会なのですが、さらっと「俳優」永井大が混ざっていました。違和感ないところがさすがだわ永井。アスリートの人たちも顔が整ってる人が多いですしねえ。

 とりあえず、真剣に見入ってしまいました。ここ数年、必ず見ている番組のひとつ。

 一昨年までは、跳び箱(ともはや呼んでいいのか…ロイター板があるとはいえ自分の背丈より大きな跳び箱を飛ぶなんて考えられない…)にはヤクルトの古田選手も出ていたのですが(そしてなんとか記録更新をしていた…あの年齢+持病では考えられない話)今回もさすがに欠席。

 ハンドボールの宮崎選手も(あの空中で一回止まってシュートを打つフォームを見てから、忘れられません)ファンなので、やはり心の中で贔屓を作りながら観戦。

 いやはや楽しかったです。あんまり一生懸命見るので家人には呆れられましたけれども…。

2006年12月31日

●メダリスト・オン・アイス

 まあ、フィギュアの大会のエキシビなので観戦に含めてみよう。
 観戦系は長くなるのですすみません(って誰に謝ってるんだか)。

 とりあえず、「晦日(30日)に開催されたイベントを大晦日(31日)に生でやっているかのような演出はいかがかと」思ったわけですが。
(村主選手にハッピバースディ~っていかにもテレビ演出…誕生日といえば荒川選手も29日生まれですし…本当の開催日の30日って、真ん中の日なんだよね。それを知ってて見ると、微妙な演出)
 大々的にチケットは売ってるわけだし、まあ、フィギュアをかじった人なら大会終了からエキシビの間が1日開くのは超絶不自然!てことは知ってるわけですから。まあこれまでもテレビ朝日が1日遅れの放送をあたかも生かのように放送するという愉快な演出をしていたので、良いんですけどね…。
 いまどき、時差があることなんて子供でも知ってるだろうに…いやいいけどさ。

 さて、メダリストオンアイス。
 メダリストといいつつ、最初から連盟推薦枠というのがあるので、参加者は決まっています。
(仮に成績が悪くても、人気選手は出すという感じかな。でないとお客さん入れにくいし)
 しかも、名古屋で大会やっておいて、エキシビは大阪。
 新幹線で1時間とはいえ、この年の瀬の混んでる時期に移動を強いるなよ~という感じ。
 NHK杯からの連戦組は疲労がピークのはずなのに、ショーは2回まわし。ファンとしては嬉しいが、ちょっとやりすぎ感もあり。
 
 全体的には、相変わらずドキュメントやりすぎ。
 散々煽って女子だけゴールデンで放送しまくってるんだから、安藤選手のFSは何回も見てるし!エキシビの欠席の理由を出すためにちょこっと放送ならありかなと思うけども。やりすぎ!舞台裏映しすぎ!
 見たい選手はいっぱいいたのになあ(神崎選手…通称カン様とか。笑)。あの不必要に3人もいる女子アナが一人になれば、コメント時間がちょこっとでも減って、ダイジェストシーンが3秒ずつでも延びたのでは…!と悔やまれてなりません。そしてたきつばの意味って。

 そして解説しゃべりすぎ。
 塩原さんの中身のないコメントはもうどうでもいいです…(いつだったか、ジャンクSPORTSで「F1のスタートでのアオリをしゃべったあとは、力尽きてどうでもよくなるという話を聞いて以来、このひとのコメントは邪魔でしかない…)。
 そして八木沼さんは…ショーなんだから黙ろう…。
 「生のオーケストラを聴きながら踊れる贅沢さ」って解説しながら、アナタがその生音を聞く邪魔をしているのよ?とイライラ。
 ショーは、難しいことを挑戦する華やかさも必要だけれど、雰囲気を壊さないためにコケない雰囲気の読み方というのもあると思う。だから、ジャンプがダブルだろうが、こけて「ああ~~~」ってなるよりはいいと思う。
 だから!だから、ジャンプの種類とかをいちいち言うのはやめて欲しい…。
 本田選手のときはそういうの言わなかったから、プロは言わないようにしてたのかな。
 どーーーーしても視聴者が求めるなら、どうせ生じゃないんだから、右下とかに出してみるのはどうだろう。といつも思うのです。あんまりめだたないようにね。
 それから…いちおう、仮にも、プロスケーターなんだからさ!!!織田選手がエキシビを一生懸命滑っている(SP用のプロをそのまま滑っているのね、急にエキシビ用に変えたりできないし)のに対して「この選手は、エキシビでも手を抜きませんね」って、他に言い様があるだろう。お客さん入れて演技するのに、手を抜くってないと思う。ちょっとカチンときた一言でした。ほかの人が手を抜くとでも?っていうかとってもとっても失礼だよねこの科白…。

 さてさて、肝心の内容。
 生オケとはしゃれたことを。去年のドン引きのドリカムよりは100倍まし(ドリカムが嫌いなわけではないです。念のため)。
 絶対、トリノ五輪のエキシビのプルシェンコ外ロシアチームのやりたい放題っぷりとか!(いや、アレは生で見たときに「うわ~やりたい放題」って呟いちゃったのです。自国開催でもないのに、バイオリニスト連れてきて氷の上に立たせて競演ってすごすぎた)
 フランス大会ことエリック・ボンパール杯でのブライアン・ジュベールのやりたい放題っぷりとか!(ピアニスト+テノール歌手?の生演奏+なぜか生ラップ。多分3人ともフランスの有名人)を見て思いついたに違いない。でも、これなら毎年でも許せるかもしれない。ジャニよりは。
 ただ、生オケにするために、演目が限られるのが難点かな。ボーカル曲を使ってる人も多いし(今回は欠場でしたが、思い入れのある曲を使っている安藤美姫とか)。

 でも、今の滑りであの曲をもう一度っていうのもあって、とても嬉しかった。
 特に、織田選手の「セビリアの理髪師」。今年、スケートの伸びとかもとてもよくなって、去年よりも演技が大きくなっている気がするので、見られてよかった。ただ、やはり演目の内容としては去年の織田にベストマッチだったので、ちょっと小さく見えた気も。
 それから、贅沢感満載だったのは、村主選手の「ボレロ」。ややテンポが緩やかだった気がするのですが、そのせいか完璧な演技!この気迫とこの演技がなぜ大会で…!と。なぜなのかしら!やはり連戦の疲れ?(長野~ロシア~名古屋で、1ヶ月に3試合はきつすぎる…)今年はいろいろ調整が難しかったみたいだけれど、やはりショーに向いているのはこの人だなあと思う。
 それから高橋選手!ええ、高橋ファンですが。
 シークレットガーデン、と紹介されていた曲が「シークレット・ガーデンというグループの演奏しているノクターンという曲」だったことを最近知りました。恐るべしフジテレビ。去年からずっと、シークレットガーデンだと思っていました。どうなのフジテレビクオリティ。
 今の濃ゆさになった高橋選手の「シークレット・ガーデン」(敢えてフジテレビクオリティ)を見たかったので良かった!あの独特の表情の出し方はすごいなあ。と思うわけです。その直後のアンコールでのロクサーヌの表情を見るとね…違いすぎる…。
 あのステップワークは、何回もリピートしてみてしまいます。去年の今頃はわからなかった「ディープエッジ」は、いっぱい観戦した結果、だいぶ理解できるようになりました。
 うまい選手は、すべる音ではなくて「氷を切る」音がするのだそうです。厚さ3ミリのエッジは逆U字型みたいになっていて、「エッジがフラット」な人は、Uの両方が氷についているので、どうしてもじゃりじゃりじゃりっと氷を削ってしまうのですね(U字っていっても溝は浅いので)。当然、スピードも鈍いし、削って進むわけだからでこぼこの影響も受けちゃうんでしょうねえ。これが「ディープエッジ」な人は、エッジをナナメに倒してU字の片方だけが氷に接面するので、圧力のかかったコンマ数ミリの刃の下の部分だけがちょこっと溶けて滑っていくので、非常に滑らか。(そして、氷クズも飛ばない)
 そういう点で、プロに転向した荒川さんの演技は凄かった。
 元々、ジャンプはちょっと怪しいところがあったのですが(回転不足をとられやすかったり)、プロだと着氷が安定してさえいればいいのです。だから思いきって飛べるらしく、ダブルアクセルの飛距離は凄かったし、よく倒れないなっていうくらいの深い角度のイーグル(両足を180度に開いて大きくカーブを描く技。ちなみにそのまま足を前後に開けばイナバウアー)がすばらしかった。イーグルは非常に好きな技なので感動。新採点ではイーグルに時間を取るのは勿体ないので削られがち。ステップとかにちょこっと入るんだけど、そういうのではなくぐるんっとやって欲しい。(カナダのバトル選手は軽やかにやってくれるので好き)
 そういう自分の長所をうまくアピールするプログラムになっていたので、良かったです。ジャンプは選手生命を縮めるので、それ以外でも見られるプログラム構成になるのならばそのほうがいいと思う。
 でも〆はやはりイナバウアーなのね…。まあ要求されてるからしょうがないかなあ。
 荒川さんのお陰で、「イナバウアーブーム」。いろんな選手がやってる気がします。背中を反らさないイナバウアーはイナバウアーじゃないらしい(笑)。足技なんだけどなあアレ。若干、反らしたほうが安定はするだろうけども。(某大会で、反らしてないイナバウアーをイナバウアーですと紹介したら反らしてないからイナバウアーじゃないって苦情が殺到したとか?微妙に都市伝説?笑)

 あとはーうーん、本田選手のアランフェス…ちょっと厳しかったなアレ。
 故障に悩まされて限界を感じた人に、現役と同じものを求めるのってきついな。(去年のジャパンオープンというイベントで、ヤグディンの仮面の男を見て、嬉しかった反面、ちょっと辛かったのに似てる)
 ジャンプはダブルでも良かったと思う…ほかにいいものもいっぱい持ってるんだから彼は…。

 えーとえーと、あとは真央ちゃん…?
 ちょっとハバネラはきついなあ。衣装もあまり似合っていると思わないし…。というのは今シーズン当初から思っていたのですが。新プロ(チャルダッシュ)の調整に手を取られすぎて、エキシビの曲は多分滑り込んでないんじゃないかなあと思ったりするわけです。

 去年、CSでノーカット放送とかやってくれたわけだけれど、今年は無理かなあ…。(溜息)

2006年12月30日

●全日本フィギュアスケート選手権(女子)

 アオリの女子ですよ。フジテレビ。どうにかならないかしら塩原アナは。
 もうもう、ホントに選手の名前間違うとかあり得ないですから!どうでもいいアオリで解説が解説できないとかあり得ないですから!
 フィギュアに実況アナとか要らないですよ。ジャンプ飛びましたとかいらないもの。見ればわかるから。ひとりでやってるんだから、視線もそこに集中しているに決まってるし。
 浅田真央選手の3連続コンビネーションのときは「くるんくるんくるんと3連続~」とか良くわからんアオリでしたからね。お陰でジャンプがなんだったのかという解説ができなかったという(いや、遅れて無理やり言ったんだっけ。あのあたり要素が詰まってるから苦労してた気が)。
 あと、「ジャンプ以外にもあんなこともこんなこともできちゃう真央ちゃんです」とか。もう言葉もない感じで。そりゃスパイラルもスピンもステップも練習して頑張ってるんだからできてるに決まってるじゃんなのになんでこんな変な言い方するかなあとか。あれかな、実況って10秒以上黙ったら罰則とかあるのかな。音楽の表現性とか(アイスダンスにいたっては「タイミング」という審査項目もあるのに)を採点する競技で、なんで音楽絞ってまで実況の声を聞かせられるのかがわからない…。副音声で解説なしとか選べればいいのになあ…。
 しかも、それまでもいろいろやってくれたけど最後の最後に、浅田舞選手の演技のときに「安藤舞」って言いましたからねえ…。
 かっこいいこと言わないでいいんですよ。変なニックネームもいらないし、思いつきもいらない。
 所属と名前、簡単な戦歴でいいじゃん…。海外の解説はその程度ですよ…。(ホントは所属もいらないし)
 JスポーツというCSのチャンネルでは、非常に落ち着いた解説で素敵です。基本的にアナは聞き手、それから選手の紹介だけ。あとは解説なんだけど、解説も必要最小限のことしか言わない。ジャンプの種類とかレベルとか。(解説陣の中では佐藤有香さんは好きですが、やや"佐藤組"というか村主選手とか親しい人に思い入れが強すぎてちょっと引くこともある…)そういう解説がいいなあ…。

 さて、女子は……うーん、全体的にちょっと。
 GPFで、基本的に当確と思われていた浅田真央選手がイチ抜け。(GPFで表彰台+日本人最上位の場合は、連盟強化部推薦で、よほどのことがない限り当確といわれていた)
 今年は、2枠を3人で争うわけで(3人が頭抜けていたから)、安藤選手はシーズン当初の調子のよさから、わりと当たりか?と思いつつ、残りがどうだろうという感じでした。

 まず、浅田真央選手。
 SPのノクターンは凄い。こういう曲だと、全体に無理なく気配りができるんだと思う。ジャンプの資質が非常に高いので、ほかのところに重点を持っていける。
 FSは…うーん、正直、一番最初のキャンベルで見たときの印象が強すぎて、ちょっと…。
 アクセルが決まったのは凄いけど、あとは…どうだろう。全体的に、薄味になっている。(キャンベルから、プログラムを少し変えているのです)
 追いかけられている感じが拭えないので全般的にあわただしくて、さらに真央選手は「手がお留守」になっていることが多いので、そのあたりが目立つなあ。成功すれば、点は取れるプログラムなのです、それはわかるけれど、ちょっと追いつけてないふうなのが気になる。(たぶん、そういう指先の振り付けや表情が作れないから、エキシビのハバネラがとっても浮いて見えるんだと思う。)
 去年のくるみ割りは凄かったなあ。今年は一気にステップアップしすぎてるなあと思います。同年代のキムユナと比べられていることもあると思うけど、(演技が幼稚とか言われてたみたいだし)それぞれの味でいいんじゃないかなと思うんだけど。ふんわりしたイメージはいいけど、曲で感情を表現するところまでは難しいんじゃないかな。

 安藤選手は、いやはやいろんな面で成長したなあ。ホントにトリノのときはなんで辞退しないのかとか思ってたのですが、今期は良かった!
 FSで肩が外れたとき、やめようとしていたのを続けたのは凄かったと思う。SPで点差は開いていたし、もう終盤近くてジャンプもないから、それなりに続ければ何とかなる…って、GPFの高橋選手みたいな状況。高橋選手も持ちこたえて表彰台を取ったわけだし、あれは気持ちを支えるきっかけになった気がするなあ。
 頑張った!あきらめないことを身に着けたのが凄い。

 村主選手は…好きな選手なんだけど、正直今期は微妙だなあ。
 カナダがいつになく好調子で、GPFまでいっちゃったのが運のツキっていう感じが。実際、去年、ロシア杯、NHK杯、GPF、全日本と(ロシア杯をつけたのは連盟のミス…そんな鬼スケジュールこなせるのは荒川さんだけです…)連戦した安藤選手はボロボロになってたもの。
 加点抜きのエレメンツの基礎点の時点で、真央選手から離されているので、GPFは、正直日本人最上位は苦しかったと思う。安藤選手もいたし。
 それでもせっかくの試合に出て、連戦の結果スタミナ切れになったというのは非常に浮かばれないと思う…。ボレロ好きなんだけどな。振りもいいと思うし。
 FSは、カナダから少し変えてきて、せっかくいつもと変えていたフィニッシュを、いつもの高速スピンにしてしまったところが残念。盛り上がりに欠けるとかそんな理由だと思うんだけど…。そこは振付師も変えたところだし貫いて欲しかったな。
 4大陸では是非一番高いところに上って欲しい。

 中野選手。うーん、去年はすばらしかったのだけれど…。今年は、GPSではめちゃくちゃ調子を落としていたのでどうなるかと思っていたのですが、全日本に照準を合わせていたのね。
 FSはまだ未完成の感が強いです。ノーミスって見ていない気がする。
 だいぶ滑りがやわらかくなったなあと思います。去年のワールドは、上が抜けた状態での4位なので、今年は頑張って欲しいなあ。今回の全日本でもFSは崩れていたし、周りも崩れたので生き残ったという印象があるのです…。

 浅田舞選手。頑張って欲しい。真央選手の姉という面から、シニア初参戦で非常に注目を浴びるツライ立場。シニア初参戦の人のPCSなんて、普通低いし最終グループなんてそうそう残れるものじゃないってのに、GPSでの注目具合はかわいそうでした。全日本では意地を見せて最終グループ入りしたのでちょっとほっとしました。
 姿勢のキレイさとか、指先の扱いとかはやはり見映えがするので後はジャンプとかの要素を足していくだけ。練習環境も整っているので、これからの上積みに期待。

 澤田選手。シニア初参戦。全体的に荒削り。ジャンプの高さとか迫力は凄い。その分、緊張するとモロに影響が出ているんじゃないかなあ。国際戦の経験をつめば、改善されていくかも。ただし、今、京都の学校(+家)から大阪のリンクに通っているらしいので、この状況がなんとかならないと難しいかなあ。練習時間が何より大事なのに、交通に数時間って痛すぎる…。

 太田選手。怪我明けで、今年5月のDOIにも呼ばれていたのですが、非常に優雅に滑る人。
 不治の怪我で足首を痛めていて、ジャンプには致命的…。うーん。雰囲気のある滑りをする人で、ちょっと違うかもしれないけど、サーシャ・コーエンみたいなやわらかさがある人。ショースケーター向きかなあ。今回、ジャンプもさすがにトリプルは苦しかったみたいで、ダブルのコンビネーションとかだったから、上位には残れませんでしたが、その他の要素はキレイでした。
 また来年も地区大会から勝ち上がる必要のある成績だったけれど、なんとか復帰して欲しいなあ。まだいける年だと思う。

 という感じでした。長々と。
 とりあえず、フジテレビ…実況だけでも変えてくれないかなあ…。

●全日本フィギュアスケート選手権(男子)

 フジテレビですよ。例年ですが。
 去年はCSでノーカット放送やってくれたんだけど(やっぱりオリンピックかかってたからかなあ)、今年は違うようでちょっと悲しい。フジは結構、CSのほうがいい放送が多いので(バレーボールとか。解説も実況も違う人がやるのよね。変なアオリも入らないし、淡々と放送してくれてとても嬉しい)期待してたんだけど。

 男子放送枠は深夜で、ちょっといい感じ。ゴールデンでなくて安心するってどうかと思うけど…。
 実況の西岡アナはすばらしかった(比較の問題だけど)。解説の本田選手も。

 さて、演技ですが、神崎選手がSP・FSともに放送されたのは良かったです。
 グランプリシリーズに派遣されているわけでもない選手を、上位だからといって放送した英断に関心。
 というか、なんで1時間枠よ?という疑問が先に立つ訳ですがそれはもう言ってもしょうがないと諦めようう。CSに期待。
 SPは時間が短いのでよりたくさんの選手が放送できること、あとは完全に抽選なので、単に最終グループを映せばいいって問題ではないということで、やはり注目選手を映していましたねえ。上位6人+注目選手ってところかな。うん、その選択は良かったと思う。(GPシリーズで、上位3人に入ってもなぜか放送されない選手がいたことを思えば。まあ、局が違うんだけど)
 そして翌日のFS。確かに、6人できちきちかなあ。CM入るし、キスクラとかやはり上位選手にはインタビューとかを考えると。……それで、かっちり最終グループ(=上位6人)のみ。すごいよ、凄すぎるよフジ。その他を欠片も流さない明確さが素敵。

 さて、演技ですが……。

 まずは神崎選手。なんか、冬のソナタをやったということで(野辺山フェスでやったらしい)一躍脚光を浴びたとの噂ですが、非常に良かったです。SPがボレロ、FSがオペラ座の怪人ということで、微妙に人とかぶるプロだったんですが、きっちり自分の色を出していて、時々全日本が、フィギュアの全国大会で、それを目指してしまうことを忘れてしまうことがあるのですが(どうしても、世界で活躍している選手に注目が集まることや、ほかの大会のステップ的な扱いをされやすいことなどから)、この選手の演技を見ていて、本当の意味というか、頑張っている理由やこの大会を頂点として目指している人たちのことを考えました。
 すごかったです。(それしかないボキャブラリの私)コーチも観劇して泣いてたし。さらっと田村岳斗コーチ(長野五輪のときは高校生だったのに…)がスーツでついていてちょっと懐かしかった。
 4大陸派遣ということで、頑張って欲しいです。これで結果を残せば、グランプリシリーズ参戦の芽がでてくるのですが(国際大会で実績を積んで、ISUランクを上げないとグランプリシリーズは参加できないのです)、今年大学院生ということで、引退を視野に入れているらしく、勿体ないかも…。
 
 小塚選手は、やや調子を落としていたのかな。
 織田選手と力の差はまだあると思うけど、NHK杯の点の出方とかから、一発逆転があるっとプレッシャーでもかかったのかなと思う。NHK杯は良かったけど、その前のエリック・ボンパール杯はがちがちでうーん、と思ったし。シニア初参戦で、NHK杯の成績を残してしまうと(外に有力選手がいなかったとはいえ)、全日本でも負けられないというかプレッシャーはかかるんだろうな。

 織田選手は、やはりちょっと不調気味でしたね。
 SPはうまくまとめたと思うけれど、基本的にGOEの加点の鬼と思う彼があまり加点をもらえてない状態で。(そういうところ、相対評価はあまり変わってないのかな。高橋選手に加点して点差をつけたかったかったようにも思える)
 織田選手が前回のワールドで、4回転を飛ばずに4位まで持っていけたのは、抜群の安定感、ジャンプの加点の凄さだったのですが、今回はその安定感がなりを潜めたような気が。
 GPFで優勝すればワールド内定、GPSの結果から織田選手が優位に立っていて(NHK杯では負けたけれども、高橋選手ファンでさえ、神演技は続かないと思っていたし…)、緊張からか転倒減点が相次ぐ事態に。今回も、完全に1回勝負で、まわりが良い演技をすればどうなるかわからないという不安もあったと思うので、ちょっと今回の結果でワールドが心配になった…かも。前回の4位は、ある意味無欲の勝利だったのかなとも思うんですよね。(もちろん、採点ミスによる順位逆転の悔しさとかもあったと思うけど、前回ワールドは、オリンピックに照準を合わせすぎてぐだぐだ演技だった人もいるので、アレを参考に今年を期待するのは酷…ただし、織田選手も伸びているので、そういう意味では期待できると思うけれど)

 それから高橋選手。
 …………すごかった。
 神演技は続かないなんて思っていてごめんなさいという感じ。
 NHK杯も良かったけれど、全日本は、スピンの速度も上がっていてさらに上という感じ。
 GPFで体調悪いながらも4回転を決めたのが自信になっているんだろうなあ。クリーンな着氷に感動。若干怪しいところもあったけれど、トータルの完成度は良かったなあ。(解説陣が思わず見入ったって感じに静かだったのも良かったし。基本的に男子の実況ってあまりしゃべらないから良いのですが)
 ステップワークがさすがで、あっという間に終わってしまう感じがするのですね。高橋選手のを先に見ると、外の選手のステップが緩やか~に見えてしまうという。勿体ないのは、ステップシークエンスのレベル判定が非常に微妙であること。今のところ高橋選手は自国開催でしかレベル4を貰ってないので…。
 新採点システムでは、ストレートラインステップの場合、基礎点はレベル3だと3.1、レベル4だと3.4で、0.3ポイントしか差がありません。(ちなみにジャンプはトリプルアクセルが7.5点、一番簡単なトリプルトウループで5.0点。ステップシークエンスは必須要素とはいえ、この点数配分だと、力入れないと思う選手がいても仕方ないかな)
 ただし、GOEという技そのものに対する評価点の加点がちがうのです。ジャッジは-3点~+3点の幅で、技に対しての評価ポイントをつけ、その平均がGOE加点としてプラスされるのですが、ステップの場合、レベル3だと、そのGOEが0.5倍(つまり半分)して加算されるのですが、レベル4だとそのまま加算されるのです。普通、レベル4を取ってマイナス評価というのはありえませんし…。
 レベル判定は、コーラーと呼ばれる別のジャッジが行うので、基本的にGOEの判定をしている人たちはその技のレベル(あるいはジャンプの回転数の認定)は知らないままで評価するらしいです。
 これで、高橋選手が平均して、2.0の評価を貰っていたとすれば、レベル4の場合3.4+2.0=5.4がステップの点数となりますが、レベル3だったならば3.1+1.0=4.1点になってしまうわけで。
 国際大会になると僅差の戦いだから、この1点強は凄く響くので、なんとかレベル4認定されて欲しいです。(前述のとおり、織田選手はジャンプでこの加点を取るので、7.5ポイントのトリプルアクセルが、加点のお陰で9.0ポイントの4回転トウループと同等の点数となるのです。だから、彼がまともに4回転を飛べるようになると非常に脅威になると思います)

 いやはや、アオリも少なく淡々としていてとてもよかったです。
 普段のアオリはいらないやと思うのですが…神崎選手はちょっとなるほどと思う部分があったので、そういう意味ではやはり初見の方向けには必要なのかな…むむ。
 ああ、でも最終グループに入らなかった人たちも見たかったなあ…。

2006年12月17日

●フィギュアスケート!

 なぜに今日、一時間以上パソコンの前にいたかというと、フィギュアの結果まちだったからです(苦笑)。
 海外TVのストリーミング放送とは相性が悪いので、ひたすらオンラインリザルトの更新待ち。

 高橋大輔という(元…と言いたい…言いたいの…)自爆もちスケーターのファンのみとしては、生で見られないなら先に結果を知っておきたい…。
 オンラインリザルトでわかるのは点数だけなんだけど、まあ点数見れば「神」演技か「自爆モード」かはわかりますからね…。
 ここのところ、非常に安定している高橋に、逆に不安を覚えつつ、ひたすら更新。
 じょにーが棄権したことで4人になってしまったフリースケーティングですが、ショートプログラムの点差から、よほどのことがない限り2位かな~と思ってたのですが。
(だって、ジュベールはクワドを入れまくるって言ってたし…4回転トウループの基礎点は9.5。仮にこけても、ディダクションでマイナス1点、GOEでマイナス3点。5.5点は残るんだよね。で、5.5点と言えば他の3回転の点数に近い。こけると言うことで、痛みが演技に及ぼすリスクや、回転不足で3回転判定になったときはイタイけど、ジュベールは基本的に回転は足りてることが多いんだよな~。となると、仮にジュベが4回転失敗しても、基礎点から言えば結構厳しい)

 しかし!
 織田が点数あまりよくなくて(というかNHK高すぎ。FSだけなら、アメリカと一緒だったな)うーんと思っていたのですが、高橋はそれを下回ったので、非常にびっくりしました。
 SPでつけた点差がなんとかリードを保ってくれたので、表彰台の高い位置は保持したけど。
 全日本での一発勝負の世界選手権出場者選考、安定型の織田(この表現も、今回のSPで崩れた気もするが…)より、高橋のほうがリスクが高いんだもんな…。
 なので、実はファイナル行かないで日本で調整して欲しかったのよね…。

 日本のトップスケーターは大抵(客寄せのためも含めて)NHK杯に出て、それから2週間後のファイナルに進む。で、そこから2週間弱で全日本。
 全米選手権を参考にしたんだろうけど、全米は1月末だからな…。
 NHK杯か全日本のどっちかの日程をずらさないと、悲劇は絶対に起こると思うなあ…。

 そして、高橋ですが、嘔吐腹痛に襲われていたそうです。
 そんな中でSPも纏め上げ、なんとかFSもこなした彼は偉い!!
 いや、結果探して海外のサイトとかぐーるぐーる回ったですよ……。
 (そうやって英語力は培われていくのかしらね…)
 とりあえず、怪我じゃなくてよかったよ~~~!
 世界選手権の強化部推薦をとって、出場権を取って欲しい…!
 年明けから怒涛のショー出演が決まっているしね…。
 スケートってお金かかるし、高橋はスキップすることはしないだろう……お客さんにも律儀だし…。

2005年7月19日

●女子バレーボール ワールドグランプリ2005

 大会が全部終わってから書こうと思ってましたー!
 決勝に進むのは決まっていたので、予選はどう選手を使うかとかそういう実験的なものになるかな、と思っていたので。
 うーん、だけどほぼ全試合ゴールデンタイムでの放送っていうプレッシャーがあったのかな。「勝ち」を狙いすぎてる感がしました。
 もちろん勝つことは重要だし、選手の自信にもなるし、視聴率とかバレーボール人気とか、いろんなものが絡んでくるとは思うんですけど。
 交代するポジションはレフトだけという感じ(しかも高橋選手は固定)。
 もうちょっと、選抜したほかの選手を使ってもいいんじゃないかなと。
 ただ、センター線はもともと層の厚い感があったので、控えがセッター1、ライト1、レフト1、センター2という構成はいかがなものかと…。センターはトスあわせとかの関係もあって、わりと不動な感じだから、レフトをもう一人入れておけば…とちょっとだけ思ったのです(素人考えですが)。
 ワンポイント起用で結果を残せる選手というのは、なかなかいないですよね。
 あと、今回、すごくつらそうだなと思ったのが大友選手。
 いきなりセンターからライトにコンバートされて、試合フル出場。リベロ制度が定着してからの選手だし、センター歴が長いからあまりバックで守ったことも多くないだろうし、攻めかたも全然違う。疲れがいつもより溜まるのも当然だろうなと思いました。
 大友選手の良さって、センターでこそ生きると思うんだけど…センター層が厚いし、ライトに適任がいなかったからなのかな…。
  今回は粘りのバレーで、面白かったのだけれど、やっぱり「打ち抜ける」タイプのパワーの選手が一人はいたほうが見ていて安心するなあ。
 高橋選手のベストスコアラー1位。言われるまでそんなに点を取ってるなんて気づかなかった…。元々、着実にブロックアウトとったり切返しを狙ったりする器用な選手なんだけど、それだけに目立たない感じがあります。守備力もあるし、うまさもあるんだけど…今までは波のある選手という印象が強かったので(よく手を抜いてるって言われますね・笑)今回は、大黒柱的なところで頑張っていたなあと。
 試合で手を抜けるって言うのは緩急ついていいと思うんだけど(かつてサーブ権のポイント制のときガイチがよくやってたらしい)、今回はいっぱいいっぱいすぎましたね…。
 さて、次はあんまり重要視されていないグランドチャンピオンズカップですが、選手構成をどう変えてくるのかが楽しみです。 大山・木村・栗原の3人は腰痛から回復できてるのかな…。大山選手は椎間板ヘルニアと聞いたので、養生して大事にして欲しいです。活躍は見たいけど、来年は世界選手権もあるし。