2005年10月05日

●クロサギ


夏原 武, 黒丸クロサギ 6 (6)

 マイナーなのか、1巻には画像がついていなかったので、最新刊にリンクしてみました。
 買った理由は、アオリがうまかったのと(しかも新刊案内かなんかの1行文ですよ)、絵が好みだったから。
 初連載だそうなのですが、荒れもせず安定したタッチです。

 詐欺師のお話です。
 詐欺師には、白詐欺(一般)、赤詐欺(結婚詐欺)、黒詐欺(白詐欺を騙す)という3種類があって、主人公は黒詐欺師。なまえも黒崎。(笑)

 主人公の黒崎は、フィクサーと呼ばれる怪しげなスナックの親父から「ちょっと羽目を外しすぎた」白詐欺の情報をもらって、その白詐欺を騙してアガリを奪うというのが基本ストーリー。
 もちろん、黒崎が黒詐欺になったのには理由があるし、それを巡るストーリーなんかもあります。
 現在6巻まで出ていて、短期連載ぽいつくりなので、1冊に2~3話(部?)はいっているのですが、毎回違う詐欺の話を取り上げていて、巻末では、その詐欺に関する解説までなされています。
 原作者がいるからこそできるんだろうけど、あーこれだけ詐欺の手口っていっぱいあるんだーと思うと憂鬱になりますね(笑)。
 黒崎は、表紙絵からもわかるように?若いです。ハタチそこそこ。
 偽悪者ぶってるところがなんだかうずうずするし、かと思ったらぽんと良いことをしたりするし、幼さが同居しているというか、そういう魅力の出し方がうまいなーと思います。(いきあたりばったりってことは…ないだろう…)

 とりあえず、詐欺に関する入門書としても使えて(笑)読んでみて損はないかなと思います。
 私の注目は、黒崎とフィクサーの関係の変化……。今は膠着状態なので、どう動かすつもりなのかが読みどころ。

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