2010年8月23日

大徳寺大仙院

一休さんゆかりの寺とガイドブックには書いてあったけど、見学時には一言も話題は出ず。
大徳寺内には物凄くたくさんのお寺があって、たぶんその中の1個に一休さんゆかりの寺院があったんじゃないかな。
一般公開しているのは3つと聞いた気がします。

写真は境内図。
とにかく広い。
6万平方メートルと聞きました。昔は倍以上あったとか。

大仙院では、御坊様が軽妙なトークでご案内してくださいました。
軽くて人当たりが良くて素晴らしい解説でした。
建物は半分以上国宝らしく、取り巻く枯山水のお庭を含めて世界遺産だそうな。
枯山水のコンセプトというか、こういうことを表現しているという解説をきくと、奥深さに感心。
本堂の隣の建物に案内されたら、今のご住職さんの墨跡が掛かっていました。
文は、達磨さんの気は長く心はまるく…を表したもの等の人生訓、禅の教えなど。
ちょっとの時間の中に、禅のことばを紹介してきちんと理解してもらおうというのは、お坊さんのお説教と似ていて…というかまさにそのものなんですが、さすがだなあと思いました。
ちなみにその建物も重文なんですが、何代目かの江戸時代くらいのご住職が岸和田に法事に行って、お布施としていただいたものらしい。
御布施で建物。
しかも岸和田から移築。車のない時代に。
おそるべし。

当代のご住職は、昔テレビに出ていたそうで、有名な方のようでしたが、非常に気さくでよいひとでした。
写真の依頼に、笑顔で、

坊主がポーズ マヨネーズ
何て言える70代ていらっしゃいません(笑)。

最後に、建物の保全の話の中で屋根の葺き替えの話題が出ました。
独特の檜の皮を使った屋根は、京都は重文が多い影響でまだいらっしゃるらしいですが、なかなか継承が難しい様子。
仕事を作ってらやんと伝統が途絶えてしまうから、という一言が重かったです。
ただ、材質が手に入りにくいことや、他にも架け替え時期の建物があるらしく、順番待ちとのこと。
しばらくは職人さんも仕事に困らなさそうです。

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