2005年10月21日

●ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本


向山 淳子, 向山 貴彦, studio ET CETRA, たかしまてつを
ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本


 ちょっとちがうかもですが、英語つながりで洋書カテゴリに入れてしまいます(苦笑)。
 一時期、あらゆるお店で平積みされていたので、ご存知の方も多いはずな本です。
 英語読みへの第1歩を踏み出させてくれた本かもしれません。


 表紙に一目ぼれ。 本屋さんで、いつもは近寄らないフロアの通りすがりに平積みされていた本です。
 とりあえず猫が気になって気になって、英語からは離れていたのに、つい手にとってしまいました。どちらかというと、英語<猫という感じでしたが、読んでみてびっくり。
 いわゆる「英語脳」に関する説明が、わかりやすく書かれているのです。
 内容は、実物を読んだほうが絶対にわかりやすいのですが…。
 英語はA→Bというかたちで成り立っている、Aは主語、Bは目的語、矢印は動詞。
 そして、ABを箱や役者にたとえた説明が始まります。つまり、ABには何でも入るということ。矢印のいろいろな向きの説明。なるほどーと学生英語を思い出しつつ読むと、ちょっと「デキる人」になった気分。(笑)
 そこで、例文。
 名前と表紙のとおりのビッグファットキャットが出てきます。イラストもポップでかわいいし、お話は、猫とパイ屋さんの凄絶なパイをめぐる戦い(笑)という親しみやすいもの。
 例文も徐々にパラグラフが長くなっていくので、だんだん長文が苦にならなくなります。また、難しい(珍しい)単語には訳がルビで打ってあります。
 ストーリーが単純なだけに、そうするとちょっとややこしく主語が隠れている文でも読める気がするから不思議です。
 すべての例文は、後から1文ずつAB矢印を使って解説してありますので、わかりやすいです。(一番最初は、例文の下に矢印が書いてあったりと、段階を踏んで成長できるように工夫があります)
 著者は、この本の例文について「本を読んだ人が混乱せずに学習の成果を試せるように」ちょっと極端な表現など、あまり使われない書き方をしている部分があります、と注釈をつけられています。私にはどの部分を指しているのかわからなかったのですが、たぶんそんな部分があるのでしょう…。でも、私たちも日本語が上手でない人と話すとき、極端に主語!述語!OK?みたいに話すのだから、入門書として秀逸なことには変わりないですよね。

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