2009年11月 6日

NHK杯が!(6日テレビ観戦記)

ついに始まりました。
今回は、日程が変わったせいか、参加選手がとても豪華。
(いままではNHK杯は12月上旬、グランプリシリーズの一番最後で、ファイナル進出しそうな選手は連戦になるのでわりと避けられていた気配があります)
予定では、長野まで見に行っているはずだったんですけど!
仕事の予定を入れられた挙句にドタキャンで、結局テレビ観戦ですよコンチクショウ。

まあそれはともかく、ニュースが速報でがんがん流れるのも、地元開催ならではなんでしょうね。

さて、ペアは順当というか、うーん、川口・スミルノフ組がパン・トン組を上回れるほど能力をつけていたことに驚き。
改めてみたプログラムは、以前のばたばた感やちょっと幼いイメージを持たせるような表現とはうってかわって雄大なプログラム。
王道ロシアのオリンピックプログラム、という感じでした。
評価を積み上げるまでは、ちょっとオリエンタルだったり、日本人ならではの「幼顔」みたいなのを強調するプログラムだったけれど、気がついたらロシア1番手になっていたので、今回はちゃんとロシアンな感じにしましたーって感じでした。
パン・トン組は~うーん、伸び悩んでいる感じかなあ。
2007年東京ワールドで見た感じから、あんまり伸びてない。多少優雅さは出ているとは思うけど、トリノ後、申趙組に次ぐ位置で、ジャン・ジャン組が不安定すぎて追い立てられることもなく、進歩もなく...という感じ。
繰り出されるルール変更に毎年一生懸命対応してきて、磨り減ってる感じがするなあ。
復帰した申趙組が地元とはいえ圧倒的な点数で勝っていて、うーん、心配。

さて、男子

豪華です。豪華です。(NHKアナのように2回言ってみました)
いいですねNHK!落ち着いて見られます。アナウンサーも絶叫することなく適度なトーク。
高橋大輔選手は、うーん、やっぱり緊張してたなあ。
3Aは超スローで見ると結構キワドイ。ダウングレードとられるかと思いましたが、点数見るとセーフだったよう。
ルッツのステップアウトくらいから、ちょっと音楽とのずれが気になっていて、ストレートラインステップでは、復帰以降やや甘く流されていた静止ポージングはしっかり入っていたのに、少し音楽とのずれが気になり(高橋選手にしては結構珍しい)、それでもかなりしっかりステップは踏めていたと思うんですが、サーキュラーで躓いてひやっとし、持ち直したから安心していたらあっさり直後にコケたわけですね...。
サーキュラーの中盤の決めポーズが途中からになって、あそこが一番かっこいいのに!!と思ったりしたのですが、本人が楽しそうだったので「仕方ないか!」という気になりました。

ジョニー・ウィア
ひっさびっさの!ノーミス神演技でしたよ!
うわーじょにーが!じょにーが!と感動。
ジャンプはクリーンだし、スケーティングはジョニーだし!
よし!と思った割りに点が出なかったのはPCSが押さえ気味だったから。
2年弱低迷すると、さすがに評価が辛くなっている。
アボット選手より低いということはないと思うんだけどなあ。

小塚崇彦選手
3Aが残念。あがった瞬間に物凄く軸がぶれたので、踏み切った瞬間にあっ、と口に出してしまうほど。危なかったですが、やっぱりこけてしまいました。
報道によるとステップのレベルも取れていなかったようなので、点からいくと、3Aは回りきって降りたと判定されたのでしょうか。

ブライアン・ジュベール選手
来た来たー!
わーい、クリーンなジュベール!
待ってた!って感じです。クリーンなクワドコンボ、完璧。
トリノ以降はステップがかなり上達しているのですが、クワド入れて85点ということは、全体的に加点が少なめなのでしょう。
ルール改正でクワドと3Aの減点幅が増えたのですが、加点幅は増えませんでした。
難しいことやって失敗するといっぱい減点されるのに、成功しても加点はちょっと。...報われない...。

でも、プルシェンコが帰ってきて、明らかに4回転時代が到来した感じですね!
フリーではどれくらい、クワドを入れる選手が出てくるんでしょうか。
スケーティングもよくてスピンもうまい(ただしシットスピンを除く)、ステップにはもともと定評のあるプルシェンコが、去年まで膝が治らず3回転もうまく跳べてなかったのに、クワドコンボを入れて帰ってきたのですから、入れ(られ)ない人が表彰台に上っている場合じゃない...と思うのです。。。。


そして女子。
えーと、男子が神演技連発だったのに対して、どうしてこう...。
中野選手は、肩にテーピングをしたままの出場。
エリック杯で3位だった中野選手は、ファイナルに出るためNHK杯でできれば2位以上を取っておきたい。
オリンピックで枠を争う鈴木選手が中国杯で優勝して、ファイナル進出の可能性を限りなく高めているので、ここでファイナル落ち...は避けたいところ。
それで必要以上に力が入ったように見えました。
ルッツのツーフット。完全に回転も足りてなくて残念な感じ。
さらに、ワールド入賞を重ねて稼いでいたPCSが、6点台に戻ってしまっています。
わりと点の出やすい、しかも地元のNHK杯でオール6点台はきつい。。。。
フリーでのまとめ方が心配です。
あと、どうしてもオペラ座は高橋選手のイメージが強いのもあるのですが...、あのブツ切り感はどうにかならないものでしょうか。

安藤選手。
ルッツのコンビネーションは、きれいにまとめたので大丈夫だろうと思いきや...。
点を取るためで仕方ないと思うのですが、どうして安藤は試合だと手がブンブンになるんだろう。エキシビションでは、あんなに緩やかでしなやかな動きができるのに...。
去年のエキシのボレロは良かったので、宮本賢二さんに振り付け依頼してみたらどうよ...と思う今日この頃。

明日のフリーは神演技ばかりだといいなあ。

・・・そしてNHK。
落ち着いた実況、無理しないカメラワーク、とてもすばらしいのですが、なぜコンパルソリダンスを放送してくれないんでしょう。
一番、選手の力量差がわかって面白い項目なんですけど!

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