薔薇のために

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薔薇のために吉村明美
日曜日だというのに一歩も出かけず漫画を読み倒してしまいました。
薔薇のために、はコミックスで全巻そろえているのですが、文庫のほうが今はそろえやすいかな。
小学館賞とやらをとっていて、かなり重い話を書き込んでいるのでそこが評価されたんだろうなあと思っていたところ、気がついたら台湾でドラマ化されたそうです。
ドラマ化かあ。結構想像できない。
話は、おばあちゃんと二人暮しだった「デブでブス」の主人公が、おばあちゃんの死をきっかけに、「お母さん」に会いに行く。そのお母さんは、有名な女優で、同居している兄弟も美形ばかり。
主人公としては非常にコンプレックスを刺激される状況なのだけれど、生い立ちと外見で周りから「区別」されまくってひねくれた性格の兄弟に比べ、まっすぐな性格の主人公は、気がついたらその家族に溶け込んでいて...という話。
主人公は大学を卒業してるし、そういう意味では「お涙頂戴」では全然ないんだけれど、それぞれの人格の背後にあるドロドロな理由とかをきちんと書き込んでいて、非常にしっくりくるエピソードが多い。
気がついたら主人公の人生が一番こんがらがるくらいに大変な背景をしょってたんだけれど、それも「収まって」いる。
最初から最後まできちんと計算された上質な少女漫画、という感じです。
私はこの漫画家さんの絵がかなり好きなので、美形が美形らしくてとても好き(笑)。冷たい美形が描けるってすごい。
他の本も良いです。
麒麟館グラフィティー

あなたがいれば

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このページは、にゃっとこが2009年11月29日 21:21に書いたブログ記事です。

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