弱虫ペダル

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弱虫ペダル
渡辺 航

 このマンガがすごい! 2010
 で賞を取ったそうです。
 ふらりと立ち寄った本屋さんで、試し読み可!っていって1巻の一部が読めるようになっていました。まんまと乗せられる私。
 チャンピオンコミックスはヤンキー系のイメージが強かったのでちょっとためらったものの、いざ読んでみると面白い!のです。

 主人公はアニメオタク。
 高校に入学してアニ研に入ろうと思っていたが、部員不足でアニ研は休部中。他に入部希望者がいれば再開できるのですが、中学校時代に「アニオタださ~い」的な扱いを受けていた主人公には、入ったばかりの高校でアニ研募集の声を掛ける勇気が出ません。
 ...と書くと、ものすごいアニオタマンガっぽいのですが、アニオタが関係するのはここくらいまで。
 アニオタらしく常時金欠の主人公は、毎週秋葉原へ買い物に行くのですが、一円でも多くアニメグッズにつぎ込むため、片道50キロ近い道のりを、自転車で往復していました。
 なので、坂道も遠距離も彼には苦にならない。高校はものすごい坂の上にあるのですが、それを笑顔で上る主人公をみて、自転車競技部にスカウトされるのです。(といっても別に熱烈なものではないのですが、入らないか、くらいで友達の少なかった彼にとっては大事件です)

 完全な素人なのに、持久力と坂を上るためのスキルを持っている主人公が、新しいひとつひとつのルールやコツを覚えて成長します。
 さらに、人にやさしくされることになれていないので、少し親切にされただけで舞い上がってしまう微妙に心の痛いシーンもあります(それが主眼ではないのだけれど、作者的には書いていきたいテーマかと)。
 このあたりは、アフタヌーンコミックスの「おおきく振りかぶって」に近いものを感じますが。

 そしてキャラのネーミングはベタベタ(主人公の下の名前はまんま「坂道(さかみち)」、ライバル?は「山岳(さんがく)」など)で、少年誌っぽさを感じつつ。

 2巻くらいから出てきた先輩方は「テニスの王子様」の濃ゆさを感じます。
 
 作者さんは、打ち切りや突発的な企画潰しなど大変な経験をされているようなので、ちょっと迎合ぎみなのかな?と思いつつ、ストーリーや設定はそんなにトンデモではなく、微妙にホロリとさせてみたりして、結構いい感じの本だったりします。

 1巻をお正月に買い、(自制心から、一度に2~3巻勝ったりはしない主義なので...まあ、JR乗る前に3巻買ってJRの中で読んじゃって、家の近くの本屋で4巻買って帰ったりはするけども)気がついたら9巻まで揃えてしまっていました。
 あら不思議。

 ていうか、本ゲル係数...今月から算出しようかと思っているのですが、怖いです。

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このページは、にゃっとこが2010年1月22日 18:29に書いたブログ記事です。

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