2010年1月アーカイブ

弱虫ペダル

| コメント(0) | トラックバック(0)

 
弱虫ペダル
渡辺 航

 このマンガがすごい! 2010
 で賞を取ったそうです。
 ふらりと立ち寄った本屋さんで、試し読み可!っていって1巻の一部が読めるようになっていました。まんまと乗せられる私。
 チャンピオンコミックスはヤンキー系のイメージが強かったのでちょっとためらったものの、いざ読んでみると面白い!のです。

 主人公はアニメオタク。
 高校に入学してアニ研に入ろうと思っていたが、部員不足でアニ研は休部中。他に入部希望者がいれば再開できるのですが、中学校時代に「アニオタださ~い」的な扱いを受けていた主人公には、入ったばかりの高校でアニ研募集の声を掛ける勇気が出ません。
 ...と書くと、ものすごいアニオタマンガっぽいのですが、アニオタが関係するのはここくらいまで。
 アニオタらしく常時金欠の主人公は、毎週秋葉原へ買い物に行くのですが、一円でも多くアニメグッズにつぎ込むため、片道50キロ近い道のりを、自転車で往復していました。
 なので、坂道も遠距離も彼には苦にならない。高校はものすごい坂の上にあるのですが、それを笑顔で上る主人公をみて、自転車競技部にスカウトされるのです。(といっても別に熱烈なものではないのですが、入らないか、くらいで友達の少なかった彼にとっては大事件です)

 完全な素人なのに、持久力と坂を上るためのスキルを持っている主人公が、新しいひとつひとつのルールやコツを覚えて成長します。
 さらに、人にやさしくされることになれていないので、少し親切にされただけで舞い上がってしまう微妙に心の痛いシーンもあります(それが主眼ではないのだけれど、作者的には書いていきたいテーマかと)。
 このあたりは、アフタヌーンコミックスの「おおきく振りかぶって」に近いものを感じますが。

 そしてキャラのネーミングはベタベタ(主人公の下の名前はまんま「坂道(さかみち)」、ライバル?は「山岳(さんがく)」など)で、少年誌っぽさを感じつつ。

 2巻くらいから出てきた先輩方は「テニスの王子様」の濃ゆさを感じます。
 
 作者さんは、打ち切りや突発的な企画潰しなど大変な経験をされているようなので、ちょっと迎合ぎみなのかな?と思いつつ、ストーリーや設定はそんなにトンデモではなく、微妙にホロリとさせてみたりして、結構いい感じの本だったりします。

 1巻をお正月に買い、(自制心から、一度に2~3巻勝ったりはしない主義なので...まあ、JR乗る前に3巻買ってJRの中で読んじゃって、家の近くの本屋で4巻買って帰ったりはするけども)気がついたら9巻まで揃えてしまっていました。
 あら不思議。

 ていうか、本ゲル係数...今月から算出しようかと思っているのですが、怖いです。

戦う司書と恋する爆弾

| コメント(0) | トラックバック(0)

戦う司書と恋する爆弾山形石雄

スーパーダッシュ文庫。

賞を受賞したデビュー作品。

直しが入っているかはわかりませんが、秀逸なつくりです。

言い切ることはできないけれど、登場人物は手駒と割り切って配置してあり、このジャンルの話に珍しくキャラ萌えがない。(笑)

ヒットして続いているようなので、2作目以降は少し心配。

文章は少し湿っぽいのに登場人物の扱いがドライだから、ビミョーなバランスを保っているのかな。

とりあえず、最後までのスピード巻はすごいし、死ぬとひとは本になる→硝子のような物体で、触れるとそのひとの人生が読み取れるという発想がすごい。

ちょっとトンデモ設定で、お話に破綻がないわけでもないのに開き直るというより疾走感で突っ切る感じです。



この、本、から司書に繋がるわけですが。

お話的には本でなくても言い訳だし、魂水晶とか、そんなネーミングで十分なわけですが、そこで本にしたところに心意気があるわけです(笑)。



この世界で文字を書き付けた紙の束をなんというのかとか、突っ込みたい気持ち満々ですが、何気に気にいって2巻めを買ってしまいました。

続きはまだまだいっぱいでている様子です楽しみだ。

このシリーズのその他の作品


華中華10

| コメント(0) | トラックバック(0)

華中華西ゆうじ



いっぱい書いたのにうっかり消えました......。



なんか飛んでるきがする、とおもいつつ、買ってみたところやっぱり何巻か飛ばしたっぽい。

でもさすがにビッグコミックです。毎回欠かさず買うお客が少ないとわかっているのか、どの話から読んでもそれなりに話がわかります。

ちなみに、少しはお話は進んでいる様子です。



田舎から大叔父の経営する横浜の有名な中華料理店に修業にきたはずが、すでに代替わりしていて面識のないオーナーに。

下働き状態で大した修業はできない。ふとしたことから、小さなお店で昼間チャーハンのみを出すというお店の手伝いを始める。

基本は、そのお店に出すチャーハンのメニューとそれにまつわるストーリー。

最後にはチャーハンのレシピもついてきます。

なぜか幽霊の楊貴妃も出てきます。

ストーリーに絡みそうで絡まない、不思議なキャラクターです。(笑)

最近は狂言回しというか、場面転換の視点としての役割が増えているようです。

岳 1

| コメント(0) | トラックバック(0)

石塚真一



山岳救助隊の話です。

主人公の島崎三歩は、山の中にテントを張って暮らし、ボランティアで遭難者を助けている。

遭難内容は様々で、必ずしも助かるわけじゃない。

基本的に1話完結のストーリー。



前から気になっていたので、購入してみた。

押し付けがましくもなくいい感じです。

わりとたくさんの巻数がでているので、揃えてみようかなあ。

バクマン。6巻

| コメント(0) | トラックバック(0)

バクマン。小畑健



相変わらず、少年ジャンプ系ではないストーリー展開。

連載を持った作家にかかる尋常じゃない負担に話が進む。

何があっても原稿は落とさないという主人公の姿勢と、長期休載を求める編集長とのやり取りは面白い。



しかし、今のジャンプなら有り得るかもしれないが、売れ筋の連載漫画に休載を認めるなんてあるのか?と思ってしまった。

かつて漫画家は使い捨て、何があっても休載は不可、みたいな風潮の時期は、いや絶対にあったはずなんだけど。

……まあ、それを崩したのは冨樫義博さんらしいですが。ジャンプで月イチ掲載の連載が始まったとき、目を疑ったし(笑)。



原作者の大場つぐみさんは、以前ジャンプでラッキーマンを連載していたガモウひろしさんという説があるとか。

だとしたら、今回の入院話が編集部への強烈な皮肉って感じがする…。

Link

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

Counter

total:カウンタ|Yカウンタ T カウンタ

このアーカイブについて

このページには、2010年1月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2009年12月です。

次のアーカイブは2010年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。