●メダリスト・オン・アイス
まあ、フィギュアの大会のエキシビなので観戦に含めてみよう。
観戦系は長くなるのですすみません(って誰に謝ってるんだか)。
とりあえず、「晦日(30日)に開催されたイベントを大晦日(31日)に生でやっているかのような演出はいかがかと」思ったわけですが。
(村主選手にハッピバースディ~っていかにもテレビ演出…誕生日といえば荒川選手も29日生まれですし…本当の開催日の30日って、真ん中の日なんだよね。それを知ってて見ると、微妙な演出)
大々的にチケットは売ってるわけだし、まあ、フィギュアをかじった人なら大会終了からエキシビの間が1日開くのは超絶不自然!てことは知ってるわけですから。まあこれまでもテレビ朝日が1日遅れの放送をあたかも生かのように放送するという愉快な演出をしていたので、良いんですけどね…。
いまどき、時差があることなんて子供でも知ってるだろうに…いやいいけどさ。
さて、メダリストオンアイス。
メダリストといいつつ、最初から連盟推薦枠というのがあるので、参加者は決まっています。
(仮に成績が悪くても、人気選手は出すという感じかな。でないとお客さん入れにくいし)
しかも、名古屋で大会やっておいて、エキシビは大阪。
新幹線で1時間とはいえ、この年の瀬の混んでる時期に移動を強いるなよ~という感じ。
NHK杯からの連戦組は疲労がピークのはずなのに、ショーは2回まわし。ファンとしては嬉しいが、ちょっとやりすぎ感もあり。
全体的には、相変わらずドキュメントやりすぎ。
散々煽って女子だけゴールデンで放送しまくってるんだから、安藤選手のFSは何回も見てるし!エキシビの欠席の理由を出すためにちょこっと放送ならありかなと思うけども。やりすぎ!舞台裏映しすぎ!
見たい選手はいっぱいいたのになあ(神崎選手…通称カン様とか。笑)。あの不必要に3人もいる女子アナが一人になれば、コメント時間がちょこっとでも減って、ダイジェストシーンが3秒ずつでも延びたのでは…!と悔やまれてなりません。そしてたきつばの意味って。
そして解説しゃべりすぎ。
塩原さんの中身のないコメントはもうどうでもいいです…(いつだったか、ジャンクSPORTSで「F1のスタートでのアオリをしゃべったあとは、力尽きてどうでもよくなるという話を聞いて以来、このひとのコメントは邪魔でしかない…)。
そして八木沼さんは…ショーなんだから黙ろう…。
「生のオーケストラを聴きながら踊れる贅沢さ」って解説しながら、アナタがその生音を聞く邪魔をしているのよ?とイライラ。
ショーは、難しいことを挑戦する華やかさも必要だけれど、雰囲気を壊さないためにコケない雰囲気の読み方というのもあると思う。だから、ジャンプがダブルだろうが、こけて「ああ~~~」ってなるよりはいいと思う。
だから!だから、ジャンプの種類とかをいちいち言うのはやめて欲しい…。
本田選手のときはそういうの言わなかったから、プロは言わないようにしてたのかな。
どーーーーしても視聴者が求めるなら、どうせ生じゃないんだから、右下とかに出してみるのはどうだろう。といつも思うのです。あんまりめだたないようにね。
それから…いちおう、仮にも、プロスケーターなんだからさ!!!織田選手がエキシビを一生懸命滑っている(SP用のプロをそのまま滑っているのね、急にエキシビ用に変えたりできないし)のに対して「この選手は、エキシビでも手を抜きませんね」って、他に言い様があるだろう。お客さん入れて演技するのに、手を抜くってないと思う。ちょっとカチンときた一言でした。ほかの人が手を抜くとでも?っていうかとってもとっても失礼だよねこの科白…。
さてさて、肝心の内容。
生オケとはしゃれたことを。去年のドン引きのドリカムよりは100倍まし(ドリカムが嫌いなわけではないです。念のため)。
絶対、トリノ五輪のエキシビのプルシェンコ外ロシアチームのやりたい放題っぷりとか!(いや、アレは生で見たときに「うわ~やりたい放題」って呟いちゃったのです。自国開催でもないのに、バイオリニスト連れてきて氷の上に立たせて競演ってすごすぎた)
フランス大会ことエリック・ボンパール杯でのブライアン・ジュベールのやりたい放題っぷりとか!(ピアニスト+テノール歌手?の生演奏+なぜか生ラップ。多分3人ともフランスの有名人)を見て思いついたに違いない。でも、これなら毎年でも許せるかもしれない。ジャニよりは。
ただ、生オケにするために、演目が限られるのが難点かな。ボーカル曲を使ってる人も多いし(今回は欠場でしたが、思い入れのある曲を使っている安藤美姫とか)。
でも、今の滑りであの曲をもう一度っていうのもあって、とても嬉しかった。
特に、織田選手の「セビリアの理髪師」。今年、スケートの伸びとかもとてもよくなって、去年よりも演技が大きくなっている気がするので、見られてよかった。ただ、やはり演目の内容としては去年の織田にベストマッチだったので、ちょっと小さく見えた気も。
それから、贅沢感満載だったのは、村主選手の「ボレロ」。ややテンポが緩やかだった気がするのですが、そのせいか完璧な演技!この気迫とこの演技がなぜ大会で…!と。なぜなのかしら!やはり連戦の疲れ?(長野~ロシア~名古屋で、1ヶ月に3試合はきつすぎる…)今年はいろいろ調整が難しかったみたいだけれど、やはりショーに向いているのはこの人だなあと思う。
それから高橋選手!ええ、高橋ファンですが。
シークレットガーデン、と紹介されていた曲が「シークレット・ガーデンというグループの演奏しているノクターンという曲」だったことを最近知りました。恐るべしフジテレビ。去年からずっと、シークレットガーデンだと思っていました。どうなのフジテレビクオリティ。
今の濃ゆさになった高橋選手の「シークレット・ガーデン」(敢えてフジテレビクオリティ)を見たかったので良かった!あの独特の表情の出し方はすごいなあ。と思うわけです。その直後のアンコールでのロクサーヌの表情を見るとね…違いすぎる…。
あのステップワークは、何回もリピートしてみてしまいます。去年の今頃はわからなかった「ディープエッジ」は、いっぱい観戦した結果、だいぶ理解できるようになりました。
うまい選手は、すべる音ではなくて「氷を切る」音がするのだそうです。厚さ3ミリのエッジは逆U字型みたいになっていて、「エッジがフラット」な人は、Uの両方が氷についているので、どうしてもじゃりじゃりじゃりっと氷を削ってしまうのですね(U字っていっても溝は浅いので)。当然、スピードも鈍いし、削って進むわけだからでこぼこの影響も受けちゃうんでしょうねえ。これが「ディープエッジ」な人は、エッジをナナメに倒してU字の片方だけが氷に接面するので、圧力のかかったコンマ数ミリの刃の下の部分だけがちょこっと溶けて滑っていくので、非常に滑らか。(そして、氷クズも飛ばない)
そういう点で、プロに転向した荒川さんの演技は凄かった。
元々、ジャンプはちょっと怪しいところがあったのですが(回転不足をとられやすかったり)、プロだと着氷が安定してさえいればいいのです。だから思いきって飛べるらしく、ダブルアクセルの飛距離は凄かったし、よく倒れないなっていうくらいの深い角度のイーグル(両足を180度に開いて大きくカーブを描く技。ちなみにそのまま足を前後に開けばイナバウアー)がすばらしかった。イーグルは非常に好きな技なので感動。新採点ではイーグルに時間を取るのは勿体ないので削られがち。ステップとかにちょこっと入るんだけど、そういうのではなくぐるんっとやって欲しい。(カナダのバトル選手は軽やかにやってくれるので好き)
そういう自分の長所をうまくアピールするプログラムになっていたので、良かったです。ジャンプは選手生命を縮めるので、それ以外でも見られるプログラム構成になるのならばそのほうがいいと思う。
でも〆はやはりイナバウアーなのね…。まあ要求されてるからしょうがないかなあ。
荒川さんのお陰で、「イナバウアーブーム」。いろんな選手がやってる気がします。背中を反らさないイナバウアーはイナバウアーじゃないらしい(笑)。足技なんだけどなあアレ。若干、反らしたほうが安定はするだろうけども。(某大会で、反らしてないイナバウアーをイナバウアーですと紹介したら反らしてないからイナバウアーじゃないって苦情が殺到したとか?微妙に都市伝説?笑)
あとはーうーん、本田選手のアランフェス…ちょっと厳しかったなアレ。
故障に悩まされて限界を感じた人に、現役と同じものを求めるのってきついな。(去年のジャパンオープンというイベントで、ヤグディンの仮面の男を見て、嬉しかった反面、ちょっと辛かったのに似てる)
ジャンプはダブルでも良かったと思う…ほかにいいものもいっぱい持ってるんだから彼は…。
えーとえーと、あとは真央ちゃん…?
ちょっとハバネラはきついなあ。衣装もあまり似合っていると思わないし…。というのは今シーズン当初から思っていたのですが。新プロ(チャルダッシュ)の調整に手を取られすぎて、エキシビの曲は多分滑り込んでないんじゃないかなあと思ったりするわけです。
去年、CSでノーカット放送とかやってくれたわけだけれど、今年は無理かなあ…。(溜息)
●全日本フィギュアスケート選手権(女子)
アオリの女子ですよ。フジテレビ。どうにかならないかしら塩原アナは。
もうもう、ホントに選手の名前間違うとかあり得ないですから!どうでもいいアオリで解説が解説できないとかあり得ないですから!
フィギュアに実況アナとか要らないですよ。ジャンプ飛びましたとかいらないもの。見ればわかるから。ひとりでやってるんだから、視線もそこに集中しているに決まってるし。
浅田真央選手の3連続コンビネーションのときは「くるんくるんくるんと3連続~」とか良くわからんアオリでしたからね。お陰でジャンプがなんだったのかという解説ができなかったという(いや、遅れて無理やり言ったんだっけ。あのあたり要素が詰まってるから苦労してた気が)。
あと、「ジャンプ以外にもあんなこともこんなこともできちゃう真央ちゃんです」とか。もう言葉もない感じで。そりゃスパイラルもスピンもステップも練習して頑張ってるんだからできてるに決まってるじゃんなのになんでこんな変な言い方するかなあとか。あれかな、実況って10秒以上黙ったら罰則とかあるのかな。音楽の表現性とか(アイスダンスにいたっては「タイミング」という審査項目もあるのに)を採点する競技で、なんで音楽絞ってまで実況の声を聞かせられるのかがわからない…。副音声で解説なしとか選べればいいのになあ…。
しかも、それまでもいろいろやってくれたけど最後の最後に、浅田舞選手の演技のときに「安藤舞」って言いましたからねえ…。
かっこいいこと言わないでいいんですよ。変なニックネームもいらないし、思いつきもいらない。
所属と名前、簡単な戦歴でいいじゃん…。海外の解説はその程度ですよ…。(ホントは所属もいらないし)
JスポーツというCSのチャンネルでは、非常に落ち着いた解説で素敵です。基本的にアナは聞き手、それから選手の紹介だけ。あとは解説なんだけど、解説も必要最小限のことしか言わない。ジャンプの種類とかレベルとか。(解説陣の中では佐藤有香さんは好きですが、やや"佐藤組"というか村主選手とか親しい人に思い入れが強すぎてちょっと引くこともある…)そういう解説がいいなあ…。
さて、女子は……うーん、全体的にちょっと。
GPFで、基本的に当確と思われていた浅田真央選手がイチ抜け。(GPFで表彰台+日本人最上位の場合は、連盟強化部推薦で、よほどのことがない限り当確といわれていた)
今年は、2枠を3人で争うわけで(3人が頭抜けていたから)、安藤選手はシーズン当初の調子のよさから、わりと当たりか?と思いつつ、残りがどうだろうという感じでした。
まず、浅田真央選手。
SPのノクターンは凄い。こういう曲だと、全体に無理なく気配りができるんだと思う。ジャンプの資質が非常に高いので、ほかのところに重点を持っていける。
FSは…うーん、正直、一番最初のキャンベルで見たときの印象が強すぎて、ちょっと…。
アクセルが決まったのは凄いけど、あとは…どうだろう。全体的に、薄味になっている。(キャンベルから、プログラムを少し変えているのです)
追いかけられている感じが拭えないので全般的にあわただしくて、さらに真央選手は「手がお留守」になっていることが多いので、そのあたりが目立つなあ。成功すれば、点は取れるプログラムなのです、それはわかるけれど、ちょっと追いつけてないふうなのが気になる。(たぶん、そういう指先の振り付けや表情が作れないから、エキシビのハバネラがとっても浮いて見えるんだと思う。)
去年のくるみ割りは凄かったなあ。今年は一気にステップアップしすぎてるなあと思います。同年代のキムユナと比べられていることもあると思うけど、(演技が幼稚とか言われてたみたいだし)それぞれの味でいいんじゃないかなと思うんだけど。ふんわりしたイメージはいいけど、曲で感情を表現するところまでは難しいんじゃないかな。
安藤選手は、いやはやいろんな面で成長したなあ。ホントにトリノのときはなんで辞退しないのかとか思ってたのですが、今期は良かった!
FSで肩が外れたとき、やめようとしていたのを続けたのは凄かったと思う。SPで点差は開いていたし、もう終盤近くてジャンプもないから、それなりに続ければ何とかなる…って、GPFの高橋選手みたいな状況。高橋選手も持ちこたえて表彰台を取ったわけだし、あれは気持ちを支えるきっかけになった気がするなあ。
頑張った!あきらめないことを身に着けたのが凄い。
村主選手は…好きな選手なんだけど、正直今期は微妙だなあ。
カナダがいつになく好調子で、GPFまでいっちゃったのが運のツキっていう感じが。実際、去年、ロシア杯、NHK杯、GPF、全日本と(ロシア杯をつけたのは連盟のミス…そんな鬼スケジュールこなせるのは荒川さんだけです…)連戦した安藤選手はボロボロになってたもの。
加点抜きのエレメンツの基礎点の時点で、真央選手から離されているので、GPFは、正直日本人最上位は苦しかったと思う。安藤選手もいたし。
それでもせっかくの試合に出て、連戦の結果スタミナ切れになったというのは非常に浮かばれないと思う…。ボレロ好きなんだけどな。振りもいいと思うし。
FSは、カナダから少し変えてきて、せっかくいつもと変えていたフィニッシュを、いつもの高速スピンにしてしまったところが残念。盛り上がりに欠けるとかそんな理由だと思うんだけど…。そこは振付師も変えたところだし貫いて欲しかったな。
4大陸では是非一番高いところに上って欲しい。
中野選手。うーん、去年はすばらしかったのだけれど…。今年は、GPSではめちゃくちゃ調子を落としていたのでどうなるかと思っていたのですが、全日本に照準を合わせていたのね。
FSはまだ未完成の感が強いです。ノーミスって見ていない気がする。
だいぶ滑りがやわらかくなったなあと思います。去年のワールドは、上が抜けた状態での4位なので、今年は頑張って欲しいなあ。今回の全日本でもFSは崩れていたし、周りも崩れたので生き残ったという印象があるのです…。
浅田舞選手。頑張って欲しい。真央選手の姉という面から、シニア初参戦で非常に注目を浴びるツライ立場。シニア初参戦の人のPCSなんて、普通低いし最終グループなんてそうそう残れるものじゃないってのに、GPSでの注目具合はかわいそうでした。全日本では意地を見せて最終グループ入りしたのでちょっとほっとしました。
姿勢のキレイさとか、指先の扱いとかはやはり見映えがするので後はジャンプとかの要素を足していくだけ。練習環境も整っているので、これからの上積みに期待。
澤田選手。シニア初参戦。全体的に荒削り。ジャンプの高さとか迫力は凄い。その分、緊張するとモロに影響が出ているんじゃないかなあ。国際戦の経験をつめば、改善されていくかも。ただし、今、京都の学校(+家)から大阪のリンクに通っているらしいので、この状況がなんとかならないと難しいかなあ。練習時間が何より大事なのに、交通に数時間って痛すぎる…。
太田選手。怪我明けで、今年5月のDOIにも呼ばれていたのですが、非常に優雅に滑る人。
不治の怪我で足首を痛めていて、ジャンプには致命的…。うーん。雰囲気のある滑りをする人で、ちょっと違うかもしれないけど、サーシャ・コーエンみたいなやわらかさがある人。ショースケーター向きかなあ。今回、ジャンプもさすがにトリプルは苦しかったみたいで、ダブルのコンビネーションとかだったから、上位には残れませんでしたが、その他の要素はキレイでした。
また来年も地区大会から勝ち上がる必要のある成績だったけれど、なんとか復帰して欲しいなあ。まだいける年だと思う。
という感じでした。長々と。
とりあえず、フジテレビ…実況だけでも変えてくれないかなあ…。
●全日本フィギュアスケート選手権(男子)
フジテレビですよ。例年ですが。
去年はCSでノーカット放送やってくれたんだけど(やっぱりオリンピックかかってたからかなあ)、今年は違うようでちょっと悲しい。フジは結構、CSのほうがいい放送が多いので(バレーボールとか。解説も実況も違う人がやるのよね。変なアオリも入らないし、淡々と放送してくれてとても嬉しい)期待してたんだけど。
男子放送枠は深夜で、ちょっといい感じ。ゴールデンでなくて安心するってどうかと思うけど…。
実況の西岡アナはすばらしかった(比較の問題だけど)。解説の本田選手も。
さて、演技ですが、神崎選手がSP・FSともに放送されたのは良かったです。
グランプリシリーズに派遣されているわけでもない選手を、上位だからといって放送した英断に関心。
というか、なんで1時間枠よ?という疑問が先に立つ訳ですがそれはもう言ってもしょうがないと諦めようう。CSに期待。
SPは時間が短いのでよりたくさんの選手が放送できること、あとは完全に抽選なので、単に最終グループを映せばいいって問題ではないということで、やはり注目選手を映していましたねえ。上位6人+注目選手ってところかな。うん、その選択は良かったと思う。(GPシリーズで、上位3人に入ってもなぜか放送されない選手がいたことを思えば。まあ、局が違うんだけど)
そして翌日のFS。確かに、6人できちきちかなあ。CM入るし、キスクラとかやはり上位選手にはインタビューとかを考えると。……それで、かっちり最終グループ(=上位6人)のみ。すごいよ、凄すぎるよフジ。その他を欠片も流さない明確さが素敵。
さて、演技ですが……。
まずは神崎選手。なんか、冬のソナタをやったということで(野辺山フェスでやったらしい)一躍脚光を浴びたとの噂ですが、非常に良かったです。SPがボレロ、FSがオペラ座の怪人ということで、微妙に人とかぶるプロだったんですが、きっちり自分の色を出していて、時々全日本が、フィギュアの全国大会で、それを目指してしまうことを忘れてしまうことがあるのですが(どうしても、世界で活躍している選手に注目が集まることや、ほかの大会のステップ的な扱いをされやすいことなどから)、この選手の演技を見ていて、本当の意味というか、頑張っている理由やこの大会を頂点として目指している人たちのことを考えました。
すごかったです。(それしかないボキャブラリの私)コーチも観劇して泣いてたし。さらっと田村岳斗コーチ(長野五輪のときは高校生だったのに…)がスーツでついていてちょっと懐かしかった。
4大陸派遣ということで、頑張って欲しいです。これで結果を残せば、グランプリシリーズ参戦の芽がでてくるのですが(国際大会で実績を積んで、ISUランクを上げないとグランプリシリーズは参加できないのです)、今年大学院生ということで、引退を視野に入れているらしく、勿体ないかも…。
小塚選手は、やや調子を落としていたのかな。
織田選手と力の差はまだあると思うけど、NHK杯の点の出方とかから、一発逆転があるっとプレッシャーでもかかったのかなと思う。NHK杯は良かったけど、その前のエリック・ボンパール杯はがちがちでうーん、と思ったし。シニア初参戦で、NHK杯の成績を残してしまうと(外に有力選手がいなかったとはいえ)、全日本でも負けられないというかプレッシャーはかかるんだろうな。
織田選手は、やはりちょっと不調気味でしたね。
SPはうまくまとめたと思うけれど、基本的にGOEの加点の鬼と思う彼があまり加点をもらえてない状態で。(そういうところ、相対評価はあまり変わってないのかな。高橋選手に加点して点差をつけたかったかったようにも思える)
織田選手が前回のワールドで、4回転を飛ばずに4位まで持っていけたのは、抜群の安定感、ジャンプの加点の凄さだったのですが、今回はその安定感がなりを潜めたような気が。
GPFで優勝すればワールド内定、GPSの結果から織田選手が優位に立っていて(NHK杯では負けたけれども、高橋選手ファンでさえ、神演技は続かないと思っていたし…)、緊張からか転倒減点が相次ぐ事態に。今回も、完全に1回勝負で、まわりが良い演技をすればどうなるかわからないという不安もあったと思うので、ちょっと今回の結果でワールドが心配になった…かも。前回の4位は、ある意味無欲の勝利だったのかなとも思うんですよね。(もちろん、採点ミスによる順位逆転の悔しさとかもあったと思うけど、前回ワールドは、オリンピックに照準を合わせすぎてぐだぐだ演技だった人もいるので、アレを参考に今年を期待するのは酷…ただし、織田選手も伸びているので、そういう意味では期待できると思うけれど)
それから高橋選手。
…………すごかった。
神演技は続かないなんて思っていてごめんなさいという感じ。
NHK杯も良かったけれど、全日本は、スピンの速度も上がっていてさらに上という感じ。
GPFで体調悪いながらも4回転を決めたのが自信になっているんだろうなあ。クリーンな着氷に感動。若干怪しいところもあったけれど、トータルの完成度は良かったなあ。(解説陣が思わず見入ったって感じに静かだったのも良かったし。基本的に男子の実況ってあまりしゃべらないから良いのですが)
ステップワークがさすがで、あっという間に終わってしまう感じがするのですね。高橋選手のを先に見ると、外の選手のステップが緩やか~に見えてしまうという。勿体ないのは、ステップシークエンスのレベル判定が非常に微妙であること。今のところ高橋選手は自国開催でしかレベル4を貰ってないので…。
新採点システムでは、ストレートラインステップの場合、基礎点はレベル3だと3.1、レベル4だと3.4で、0.3ポイントしか差がありません。(ちなみにジャンプはトリプルアクセルが7.5点、一番簡単なトリプルトウループで5.0点。ステップシークエンスは必須要素とはいえ、この点数配分だと、力入れないと思う選手がいても仕方ないかな)
ただし、GOEという技そのものに対する評価点の加点がちがうのです。ジャッジは-3点~+3点の幅で、技に対しての評価ポイントをつけ、その平均がGOE加点としてプラスされるのですが、ステップの場合、レベル3だと、そのGOEが0.5倍(つまり半分)して加算されるのですが、レベル4だとそのまま加算されるのです。普通、レベル4を取ってマイナス評価というのはありえませんし…。
レベル判定は、コーラーと呼ばれる別のジャッジが行うので、基本的にGOEの判定をしている人たちはその技のレベル(あるいはジャンプの回転数の認定)は知らないままで評価するらしいです。
これで、高橋選手が平均して、2.0の評価を貰っていたとすれば、レベル4の場合3.4+2.0=5.4がステップの点数となりますが、レベル3だったならば3.1+1.0=4.1点になってしまうわけで。
国際大会になると僅差の戦いだから、この1点強は凄く響くので、なんとかレベル4認定されて欲しいです。(前述のとおり、織田選手はジャンプでこの加点を取るので、7.5ポイントのトリプルアクセルが、加点のお陰で9.0ポイントの4回転トウループと同等の点数となるのです。だから、彼がまともに4回転を飛べるようになると非常に脅威になると思います)
いやはや、アオリも少なく淡々としていてとてもよかったです。
普段のアオリはいらないやと思うのですが…神崎選手はちょっとなるほどと思う部分があったので、そういう意味ではやはり初見の方向けには必要なのかな…むむ。
ああ、でも最終グループに入らなかった人たちも見たかったなあ…。
●がんばる石巻貝!
金魚仲間の石巻貝君です。
とっても残念ながら、1匹は突然昇天してしまいました。
というか、以前ネットで調べたときは、わりと水質なんかにうるさくて育てにくいとかいう話だったですが、うちの石巻さんは結構元気。(1匹は昇天したけど)
きょうも、ふとみたらこんなところに…。
アクロバティックな方ですホントに。
たぶん、ひっくり返っても起き上がるんじゃなかろうか。そんな気のする貝さんです。
(だって、いったいどうやって水槽のフチから移動してきたのか経路が不明…)
貝のそとに出ている部分ってすごく薄いんですけど(横から見て1ミリくらいかなあ)器用に直角に接している角も渡り歩いています。おそるべしべし!!
●カゼっぴきでダウン。
土日の二日間のうち、片方だけしか外出できない虚弱体質復活(苦笑)。
わたしの選択肢の中には、土曜も日曜もお出かけというカテゴリはございません。
にもかかわらず、平日はおしごと(中心)で帰宅が9時ごろ(いや寄り道するからなんだけど)。
12月は第2週目に職場旅行。3週目は(日曜だけ)出勤。そのたもろもろ押し寄せてみたり。
12月ってイベントもの多かったなあ。いろんな場所でいろんなイベントやってたみたい。
とくれば、そろそろ倒れてもおかしくない頃合。
ちなみに個人的には、イベントもののシゴトは好きじゃありません…。自分メイン仕事じゃなくても、99%ご飯を食べ損ねるの…。だって削れる時間って、ご飯食べる時間しかないんだもの。
しかも、開催業務を委託したイベント屋がまったくツカエナイとなればもうストレスで胃がきりきり(苦笑)。
来賓控え室にトライアルのビニール袋に入ったままの2リットルのお茶と紙コップを放り投げといて(常識で考えれば、来賓用ならせめて袋から出しておくだろう)、「なんですか?アレ」の質問に(個人的には遠まわしないやみだったんですが)、「あれスタッフ用のお茶なんですよ」という回答には、正直あきれ返って言葉も出ませんでした。
いまどき、新入社員でももう少し気の聞いたこと言うだろうよ。
「なんでスタッフ用のお茶が控え室にあるんですか?」(若干切れ気味)
「いや、スタッフってお茶飲む場所ないんですよね、考えてみれば」
「いやだから」
だから、なんでスタッフ用の茶を置いてんのかって聞いてんのよ!!!
「ああ、もう飲んでもらってかまわないですから。どうぞ」
もう、話す気力ないとはこのことですね…。
人を集めきらないという(なら最初からその金額で契約すんなよ、という溜息ものの見積もり能力)依頼に合わせてうちで集めてあげたスタッフに、万が一に備えた損害保険の加入すらしてなかったという。
なんかあったとき、つぶれるのがその会社だけならいいんですけどね…しわ寄せがうちに来てもねえ。
一般損保って、なぜか7日間が最低ラインの契約なんですって。(某T火災の例ですが)
「お金惜しむわけじゃないんですけどね、無駄ですよね」
と、残りの6日分の保険期間を指しておっしゃったので。とってもイライラ。そうですね、無駄ですね。じゃあ、アンタのところでその分のスタッフそろえなおしますか? …と言いかけて、自分メインのシゴトじゃないことを思い出して口をつぐむ。
うーん、随分わたしも気が長くなったものだ。
という嵐のような一ヶ月を経て、案の定というか、ぱったりといってしまいました。
うーん、年をとって倒れ方に問題が出てきた気配。
今まではとりあえず起き上がれなくなったりしていたのですが、今回(と前回)は、結構元気で余裕があったのに、いきなり電池が切れたみたいに起き上がれなくなってしまった…。どっちも、ご飯を食べ損ねているところに共通点があるので、気をつけて生きたいというか…改善の余地があるところですなあ。
●フィギュアスケート!
なぜに今日、一時間以上パソコンの前にいたかというと、フィギュアの結果まちだったからです(苦笑)。
海外TVのストリーミング放送とは相性が悪いので、ひたすらオンラインリザルトの更新待ち。
高橋大輔という(元…と言いたい…言いたいの…)自爆もちスケーターのファンのみとしては、生で見られないなら先に結果を知っておきたい…。
オンラインリザルトでわかるのは点数だけなんだけど、まあ点数見れば「神」演技か「自爆モード」かはわかりますからね…。
ここのところ、非常に安定している高橋に、逆に不安を覚えつつ、ひたすら更新。
じょにーが棄権したことで4人になってしまったフリースケーティングですが、ショートプログラムの点差から、よほどのことがない限り2位かな~と思ってたのですが。
(だって、ジュベールはクワドを入れまくるって言ってたし…4回転トウループの基礎点は9.5。仮にこけても、ディダクションでマイナス1点、GOEでマイナス3点。5.5点は残るんだよね。で、5.5点と言えば他の3回転の点数に近い。こけると言うことで、痛みが演技に及ぼすリスクや、回転不足で3回転判定になったときはイタイけど、ジュベールは基本的に回転は足りてることが多いんだよな~。となると、仮にジュベが4回転失敗しても、基礎点から言えば結構厳しい)
しかし!
織田が点数あまりよくなくて(というかNHK高すぎ。FSだけなら、アメリカと一緒だったな)うーんと思っていたのですが、高橋はそれを下回ったので、非常にびっくりしました。
SPでつけた点差がなんとかリードを保ってくれたので、表彰台の高い位置は保持したけど。
全日本での一発勝負の世界選手権出場者選考、安定型の織田(この表現も、今回のSPで崩れた気もするが…)より、高橋のほうがリスクが高いんだもんな…。
なので、実はファイナル行かないで日本で調整して欲しかったのよね…。
日本のトップスケーターは大抵(客寄せのためも含めて)NHK杯に出て、それから2週間後のファイナルに進む。で、そこから2週間弱で全日本。
全米選手権を参考にしたんだろうけど、全米は1月末だからな…。
NHK杯か全日本のどっちかの日程をずらさないと、悲劇は絶対に起こると思うなあ…。
そして、高橋ですが、嘔吐腹痛に襲われていたそうです。
そんな中でSPも纏め上げ、なんとかFSもこなした彼は偉い!!
いや、結果探して海外のサイトとかぐーるぐーる回ったですよ……。
(そうやって英語力は培われていくのかしらね…)
とりあえず、怪我じゃなくてよかったよ~~~!
世界選手権の強化部推薦をとって、出場権を取って欲しい…!
年明けから怒涛のショー出演が決まっているしね…。
スケートってお金かかるし、高橋はスキップすることはしないだろう……お客さんにも律儀だし…。
●ひさしぶりに。
一時間以上パソコンの前に座りました…。
やはり体力不足はいけませんね…。
ここ2ヶ月大忙しでした!
11月はバレー世界選手権で毎晩毎晩大変。
お仕事がそれなりに忙しく、録画予約して出かけ、翌日の結果が出る前に見ないと(笑)。まあ、結果知ってても見るんですけど!
たまに、録画予約してないのに飲み会に連れ出されたりと、密かにうらみに思うこともありつつ(笑)まあそれでも、わざわざこのために(?)デジタル放送加入しましたから。(CATVなので、デジタルに加入すると同時に、スカパー並みのチャンネルが提供されるのです)
夜中の再放送をみながら寝ることもしばしば。
何でここまで必死に見ているのかわかりません自分。これがマニアパワーかしら。
しかも!今年はそれに加えて、毎週末にあるふぃぎゅあすけーとにも嵌まっていたので大忙し。
むかつくことに、地上波は東京のみ放送!とかしてくださるテレビ朝日のために!!BSデジタルに加入しました!(ええ、バレーのためでなく実はフィギュアのために加入しました)
お陰で心置きなくフィギュア三昧。
しかし、こうしていくうちに、ハードディスクの容量が減っていくのです。
困った…ということで、わずかな週末の時間は、編集三昧。
自分でも阿呆だと思うことしばしばでした……。
本当だったら観戦記的なのをうりゃうりゃっと書いていくのは大好きなのですが、いかんせん時間がない…。
さらに衝撃的なことに、デジタル放送はDVD-Rには録画できない…。
(ウチのハード環境ではCRPM対応のディスクでもDVD-Rは不可と出てしまうのです)
ていうか、DVD-Rに録画できたからって他のハードで見られるかどうか不明なのが、このシステムの怖いところ。
私のように編集しまくって酷使しまくって、ビデオ時代は3年しかハードが持たないとかいう恐ろしいことをやっていた人間には、いつハードが逝ってしまわれるかが不安でなりません。
だって、いまのハードを買ったのは、アテネ五輪のバレーボール最終予選を見に、東京に4日間滞在する際に、ビデオだと録画時間が足りないからという理由だったから…。
(いつもそういう理由かい!とは自分でも思います…)
これでいくと3年くらいたってますものね…。
怖いなあ怖いなあ…。
あとどれくらい持つかなあ…。
●年賀状のこと。
職場で、年賀状の話が出ました。
シゴトは三箇日明けから始まるし、たしかに無駄と言ったら無駄。
でも4日から始まるということは、1日に届いたものに返信すると、仕事始めのときに相手に届いていない可能性大。
なんとなく後味が悪いのもなんなので、とりあえず同じ課の人には出しておくようにしています。
無駄だなーとは思いますけどね、アレですね、一言お礼言っとくだけでずいぶん違うのに、みたいなそんな感じ(苦笑)。
さて、ウチの課の新人くんですが、年賀状は出さない主義なんだそうです。
届いたものにだけ返信するそうで。
まあそれはそれ、人それぞれですから強制する気はないですし、私が新人のときはそういうことをきちんと教えてくれる人が周りにいなくてずいぶん気を使ったので、前述のようなマイポリシーを一応教えておきました。
(わたしのときは、ひとそれぞれだよーみたいに言われたのですが、結局そう教えてくれた先輩2名から届いたのでした。なら、わたしは出すけどねって一言添えてくれればいいのにと密かに恨みつつ。まあ若かったので)
それでこの間、ふとまた年賀状の話題が出ました。
どうするの?って聞いたら彼はマイポリシーを変える気はないようです。
私はなにひとつ不都合はないけれど、彼のマイポリシーに合わせて年賀を出さないかどうかちと考えた挙句(来ないってわかってるから、もう出さないようにしようかなとか、そしたら50円浮くなとか、セコイことを考えつつ)、まあ、後輩のポリシーにわざわざ合わせてやる必要は無いだろうと、準備してみました。
どういう反応をするのかちょっと興味がございます(笑)。
密かに、出さない主義って言ってたから出さなかったよと言いつつ年賀状のネタで新年早々盛り上がってみるといったのもぷちいじめも考えたのですが、そんな暇もなく面白そうな反応も期待できない気がしてやめてみました。
年賀状に返信は不要ですって書いてあげようかなーとも思ったけれど、それもいやみだし年賀状に書く文言じゃないし、悩ましいところですわ。
めんどくさい。