2006年5月31日

●Newspaper Chase


John Escott
Newspaper Chase (Easy Start Penguin Reader)

 ペーパーバックで初心者向けのシリーズがあると知って、吟味を重ねて最初に買ったのがこの本でした。
 届くとまず、薄さにびっくり。
 中身をパラ見して、絵の多さにびっくり。
 絵がいかにもアメリカンコミックっぽいところを除けば、字も大きいし絵本っぽいです。
 EasyStartは、本当に初心者向けって感じのレベルなので、英語から離れて数年の私でも大体の単語はわかりましたし、ストーリーも理解できました。
 あえて単語を辞書でひかないことが重要なので、その代わりに数回読み返しました。
 主人公が「下宿?」しているのがわかりにくかったかな。

 うーん、でも、イラストが発想の手助けをずいぶんとしてくれたし、ストーリーは単純明快、1冊目としては最適の部類に入ると思います。

 ストーリーは以下、ネタバレなので注意。
            ↓
 ・すごくまぬけな泥棒が主人公。
  挿絵によると、主人公は美術館に忍び込み、額からナイフで切り抜いて持ち去っている。…ねえ、それって価値半減以下じゃん…?
  そして、持ち帰って古新聞の間に挟んで隠しておく。
  しかもうっかり者で、美術館で飾ってあったガラスの壜を床に落とし、割ってしまった。なおかつ、迂闊にもその上を歩いて逃げて、靴の裏にはガラスが刺さったまま(苦笑)。
  せっかく盗んだ絵なのに、買い手との価格交渉が難航。さすがに家でそんな話はできないからと外に出ていたのが運の尽き。下宿の管理人のおねーさんはとても世話好き、下宿人の部屋に入って古新聞を回収してリサイクルへ。
  主人公が戻ってきたときにはトラックが出るところでした。
  さすが脛に傷持つ身?
  一瞬で、絵がリサイクルに出された可能性に気づき、トラックを追いかけて大捜索を行う。
  下宿のおねーさんはその必死さに違和感を覚えて主人公を眺めている。すると、靴の裏に光るものが!(笑)
  うーん、どうかんがえてもすごいストーリーだ。(笑)

2006年5月21日

●サザエ。2

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ホントは美猫なのですが、さすがにもう15歳は軽く超えているので寄る年波には勝てない様子。
昔はかすることもできなかったのに、いまでは持ち上げて抱かせてくれます!(抵抗するのが面倒らしい)にもかかわらず、写真はうまくとれなくてしょんぼり。

●サザエ

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親戚の家のお猫さま。
眩しいが日向ぼっこはしたい様子。(笑)

このあと一瞬目を離した隙にいなくなりました。
コドモたちに散々なめにあわされているので、来客には敏感な様子。

2006年5月18日

●LOVE or MONEY?


Rowena Akinyemi, Jennifer BassettLove or Money?: Level 1: 400-Word Vocabulary (Oxford Bookworms Library)

 Oxfordのシリーズは、巻末に英英辞典がちょこっとだけついているので読みやすいです。
 このお話は、ごく簡単なミステリ。
 富豪の女が殺された。その日は女の誕生日パーティの日で、娘・息子。叔父など親戚数名での食事会が行われていた。
 被害者モリーは、同居して家事などをこなしている娘にはつらく当たり、遠くの学校に通い滅多に家に帰ってこない娘には甘い。金持ち特有の傲慢さや、「金を乞われている」と感じる神経質さなど、当初から殺人が起きるまでの間ですでに、「あ、殺されるタイプ」と思わせてくれる。

 さて、事件が起こる。
 朝目覚めた一同は、モリーの死体を発見する。夜中、用足しに部屋を出た男、のどが渇いたとキッチンに姿を見せた女、みんな怪しい。いや、隣の家の親父モリーに恨みがあったようだ。
 いったい誰が犯人なのか…?
 これには特別な探偵役はでてきません。DETICTIVEという単語が頻出するので、誤った?日本人英語的には探偵探偵!!と思うのですが、単に刑事さんのことでした。
 きちんと一人ずつにアリバイを聞き、動機になりそうなことについて尋ね、下調べを重ねていきます。
 難しいと思われたのは、モリーの家の周囲だけのお話のわりに、人物が多い。犯人探しだから当然ですが…。
 なじみのない単語って覚えにくいですよね。だから、男性の名前がごっちゃになってしまい、この人叔父さん?息子?それとも隣の人??っていう感じになりやすかった。
 初心者向けで単語数を限定しているからあまりないのだけれど、外国では愛称もあるしそこまで出てきたらお手上げだったかも(別の本の話ですが、「オリヴァー」が「ナル」になったりするし)。
 まあともあれ、読み返さないという英語速読法の鉄則を破ってでも、人間関係と名前を把握しておくことをオススメします。
 犯人はすごく簡単なんだ!でも最初読んだときにはわからなくて、さりげなーく伏線が張ってあったのに気づいてものすごく悔しかったです(笑)。
 ミステリとしては物足りないかもしれないけど、ミステリ好きの英語入門本としてはオススメ。

●ステップファザー・ステップ


宮部 みゆきステップファザー・ステップ

 大好きな話です。あかるくふんわりした気持ちで読める作品が多く、7本収められています。
 主人公は「俺」。中年のカテゴリに入る「おじさん」。
 登場人物は、ほかに中学生の双子の兄弟。コトの始まりは、「俺」がちょっとドジってしまったことにある。
 「俺」は泥棒を家業としていて、盗みに入ろうとした家のおとなりへ足を滑らせて落っこちてしまったのだ。
 警察に捕まるだろうと観念していると、兄弟は「ぼくらの父親になって」と突拍子もない要求をしてきた。
 なんと、この家の両親はそれぞれ同じ日に別の相手と駆け落ちしてしまったのだという。
 彼らは「ふたりきりでも不自由はないけれど、保護者がいないっていうのは困る」のだという。もちろん、世間一般に向けての話だ。
 盗みに入った現場を押さえられている関係上、しぶしぶではあるが偽の父親役を引き受ける「俺」。
 短編をひとつずつ消化して行くたび、双子との距離は縮まっていきます。
 見分けのつかなかった双子の顔や筆跡を見分けることもできるようになったり…。
 
 ミステリとしては、主役級にこどもを据えているせいもあり、「人の死なないミステリ」です。
 鏡がいたるところに貼ってある部屋に住む女性の秘密や、双子が誘拐されてしまう事件など。
 テーマの深奥部には重いものを含んでいても、それをからっとした文章で描けるテクニックはさすがです。

 文庫版の解説に記載されていますが、第1話には、一人称小説でありながら一人称がまったく出てきません。解説には、筆者はそれによってより、読者が作品に近づくことを期待したというような文言がありますが、まさしくその通りです。
 普通の一人称小説が、主人公の後ろ頭を見つつ背後霊のようにしてストーリーを感じるのだとしたら、こちらは薄皮一枚かぶったような、仮面越しに世界を見ているような気分になります。
 意識しないで読んだほうが面白いと思うので、普通に読んだあと、読み返すときに「なるほどー」とぜひ感じてみてください。

2006年5月16日

●The Love of a King (Oxford Bookworms Library 2)


Peter Dainty
The Love of a King (The Love of a King)

 知っている人は知っている…らしい、ウィンザー公とシンプソン夫人の恋物語。わりと淡々とドキュメンタリ物っぽく描かれています。
 英語初心者向け700語以下の語彙で書かれたGRシリーズレベル2.
 現エリザベス女王の伯父さんに当たる人物で、厳しく厳しく育てられていた彼は、シンプソン夫人の包容力と、機転の利く言動に惹かれます。
 しかしながら、その時点ですでに彼女は、人の妻だったのです。

 現在、チャールズ皇太子の再婚の件などで取り上げられているので、わりと有名ですが、離婚歴のある女性との結婚を認められていないイギリス国王は、シンプソン夫人との恋を貫くために、王族としての地位を放棄することを決めました。そしてフランスへと渡り、イギリスの土を踏むことのないまま生涯を終えたのです。
 こう書くと、とても貧窮したかのように受け取れるのですが、実際は、上流貴族としての生活を送れる程度の収入はあったようです。ウィンザー公(退位した後はこう呼ばれた)のファッションセンスのよさやシンプソン夫人の宝石のコレクションなども、かなり有名だそうです。
 このあたり、機会があったら調べてみたいところです。

 内容の濃さ的には、子供向け伝記物語といったところ。
 1章が短く(節目ごとに分けているので、1ページ1章のこともあります)、王室というちょっと馴染みの薄いところの出来事について、語彙数を抑えて書いているためか、わりと平易な表現が多かったです。なので、同レベルの本に比べると却って読みやすいかもしれません。 

※GRシリーズとは、GreatReaderシリーズと言い、英語を学ぼうとしている人のために、語彙数を減らし平易な表現に置き換えて発行されている本です。数社で出版されていますが(いずれも海外の出版社です)、レベル設定は出版社によってまちまちです。
 GRシリーズとしては、とりあえず、Oxford Bookworms 、Penguin Readers が有名な様子。
 語彙700語とは、使われている単語が700語(延べではなくて、種類としてらしいです)以下と言うことだそうです。なので、1冊あたりの物語の長さはまちまちです。

2006年5月14日

●雨の日

久しぶりの更新になってしまいました。
年度初めはなかなか忙しいです。GW中のちまちまガーデニングは、近いうちにまとめてアップします。多分。(写真は撮ってるんです)

さて、昨日見つけた寂しい風景。
「洋麺屋ピエトロ」のピエトロおじさん。
ビニル袋は雨避けとして(笑)問題は足下の鎖。
ちょっと切ないですねえ…。誘拐されやすいんだろうな。
カーネルおじさんもよく連れ去られるらしいので、…なんでよっぱらいはやってしまうのでしょう。
今はゴミ回収も有料だし、こっそり捨てるのもままならないだろうにどうしてるんだろう。
背中にじゅうしょとなまえ(店名)書いておいたら連絡こないかな…。
持って帰ったひともどこからかわからなくて途方に暮れてたりするんじゃないかなあ…。

2006年5月11日

●The Monkey's Paw


W.W. Jacobs
The Monkey's Paw (Oxford Bookworms Library)

 ホラー風味の短編です。
 OXFORD BOOKWORMS LIBRARYというシリーズのLevel1、一番の初心者向けが「Starters」なので、初心者から一歩踏み出した感じかな。
 手に取るとちょっと厚みを感じます。5ミリくらいだと思うけど、そのうちの半分は表紙の厚さと最後についてくる設問(ちなみに解答はついてないです)なので、気楽に手にとるといいと思います。

 Monkey'sPawとは、「猿の手」ということ。
 とあるところに猿の手のミイラがあって、それを持つと願いが三つかなうという。
 願いは間違いなくかなうけれど、それが最善の結果をもたらすわけではない…というのが中心にあって、主人公の一家は、その猿の手を持っていた人から、決して願いを持ってはいけないと何度も忠告を受けながら譲り受けます。(ようは、どうしても欲しいのなら、コレクションとして飾るだけにしろというような)
 主人公の一家はそういう迷信じみたものは信じていなかったのです。
 ためしに祈ってみようか、とほんの少し緊張しながら願ってみるけれど結局何事も起こらず一夜は明けました。
 しかし、そこから話は進んでいくのです。
 何度もされた忠告を無視して願いごとをしてしまった結果がどう変わっていくのか…。
 そして、最後に何が起こるのか……。

 わりと平易な英語ですらすらと読めるのですが、すらすらと読めるせいでストーリーの不気味さや恐怖感、ホラー漫画なんかのページをめくる怖さのようなものが味わえます。

 ちなみに、よそでのレビューを読んだところ、最後の設問にもあるのですが、お母さんがドアを開けた先に「何」がいたのか?
 これは意見が分かれるところだそうです。

2006年5月 7日

●猫丸先輩の推測


倉知 淳
猫丸先輩の推測

 創元推理社からデビューした作者さんで、このシリーズは同社でも文庫を出しているのですが、この本は講談社ノベルスです。
 推理小説なのですが、このシリーズでは滅多に人も死なないし(笑)、犯人を追い詰めたりもしません。 
 猫丸先輩は、あくまでも「先輩」で主人公ではないのです。探偵役だけど。
 語り手が不思議な事件に遭遇して猫丸先輩に相談する、あるいは傍観者として猫丸先輩(語り手から見れば見知らぬ他人)が現れる。そして勝手に適当な推理を披露してみせる。
 これが基本パターン。
 このシリーズ、傑作と思うのは別の長編(1本しかないのですが)なのですが、あまりにもこのイラストがはまっているので、この本から紹介してみました。
 童顔で年齢不詳、名前のとおり、ちょっと人懐こい猫みたいな行動で、いろんなシーンにするりするりと入ってくる。
 ちょっとずるいのが、基本的に猫丸先輩の話すのは「推論」であって、真相究明ではないこと。
 「~だと思うよ」と言われ、なるほど!と思うのですが真相は概ね藪の中。自首させたり逮捕したりするわけではないので、そういうきちんとした?解決がお望みならちょっぴり合わないかもしれません。
 それを逆手に取ったトリックを使ったりもしていますしね。
 
 とにかく作者の目のつけどころが面白くて、先が気になる書き方をする人です。
 読み方としては正しくないかもしれないけど、最初にまずナナメ読みして後からじっくり読み直すと言う形式をとってしまいます。この作者の本だけは…。
 とにかく結末が知りたくなるんですよー。そして、読み終わった後の伏線の使い方に唸るのが定番。
 短編集中心なので、どの本から呼んでも面白いです。
 この本でのオススメは「失踪当時の肉球は」失踪した猫を探すのを引き受けた探偵さんが語り手のお話。
 猫探しを引き受けたはいいが、迷い猫探しの定番、ビラ配りにポスター貼りはなぜか次々に妨害されて…という内容。死体は出てきません(笑)。
 語り手さんのハードボイルドかぶれっぽい行動など随所に笑いのエッセンスも散りばめられています(笑)。

2006年5月 5日

●BASARA

ひさしぶりの少女漫画読破。
長編をがーっと読ませる作品って少ないなあ。少女漫画は月刊誌中心のせいかな…(1話が50枚前後で1巻が出るのに半年くらいかかるから、よくできてないと飽きやすいよね…。10巻ちょっとで5年とかかかったりするし)



田村 由美
BASARA(1) 全27巻(コミックス版)

 双子の兄妹、タタラと更紗は「百虎の村」で幸せに暮らしていた。
 タタラは将来、世界を救う「運命の御子」として予言された存在だったため、その成長を周囲から心待ちにされていた。
 成人の日、百虎の村に「赤の王」が現れる。運命の御子を差し出せ、と言い、タタラを捕まえ首を落としてしまった。
 逃げ惑う人々。村人の動揺を抑えるため、更紗はタタラのふりをすることにする。
「死んだのは妹の更紗だ!」
 その日から、更紗はタタラとなった。
 
 タタラの目標は赤の王を倒すことだ。
 日本の王には、4人の子供がおり、それぞれ色の名前の冠を抱いていた。
 末子、赤の王の目標は、自らが国王となること。
 敵を討つということは、ただ思っているだけでは駄目だ。力が必要だと、タタラは各地を回って手勢を集め仲間を増やす。
 そうしているうち、「更紗」は「朱里」という名の男と出会う。惹かれあう二人。けれど互いに、くちには出せない秘密を持っていた。更紗はタタラであること、そして朱里は赤の王であること。
 この二人の恋は、結ばれるのか…?


 このお話は少女漫画らしく恋愛を絡めてあるのだけれど、基本的には「決断」の物語。
 前に進むか、打開策を考えるか。誰を信じるか、誰を疑うか。
 一歩進むごとに出てくる問題を、ひとつずつクリアしていかなくてはならない。
 タタラを名乗りたての頃の更紗は、思えばすべてかなうと思っていたし、頑張ればどうにかなると信じていた。それが、大きな失敗をして仲間を失う結果となってから、慎重になる。
 慎重になるけれども、仲間を信じるという気持ちだけは失わない。ある意味、優等生。
 だから、読者にはわかっている罠や策謀にあっさり引っかかっていらいらしたりする。
 でも最後まで信じることが正義だと思わせてくれる。
 登場人物はどれも重要で、それなのに死んでゆく。死んでしまう理由もきちんと書いてあって、いつも正攻法な書き方をする人だなと思う。
 少女漫画でコミックスサイズ、物語の世界観のせいか大ゴマが多くて、もちろん手抜きなんかではないのだけれどさらさらと読めてしまうところがちょっと難。線が細いせいもあるのだろうけれど。
 ここのところ濃ゆいタッチの本ばかり読んでいたせいかな…。

 あとは、これだけ長い話を書いてしまったので、書けなかったシーンがたくさんあったのだと思う。
 本編は25巻で終了し、外伝ばかりが最後に詰め込まれている。
 その後、や過去を書いてあってとても面白いのだけれど、本編直後っていうレイアウトや、どうしても入ってしまう白紙ページへの落書きめいた4コマ、ファンサービスとしてはとっても嬉しいのだけれど! 非常にイメージが悪くてもったいないことをした感じ。
 せめて本編はきっちり巻末で終わらせて、外伝だけでまとめるとかにならなかったのかなあ。
 20巻過ぎくらいから、巻末に20枚くらいの短編が(本編と繋がるようで繋がらない)載っていて、それもちょっぴり違和感があったのですが…。
 外伝はたくさん載っていてどれも面白いのですが、「浅葱が朱里をきらいになったわけ」の描かれている「DAKARA」がかわいくて好き。
 それから、隼人が頑張る日本のその後がわかる話も好きです。

 実際、傑作だと思う。
 前述の通り大ゴマが多いので、文庫で揃えたほうが読みやすくていいかもしれないなあ。

2006年5月 2日

●COME!


松本 タカ, 日高 トミ子
COME!  全4巻

これ、「コメ!」と読みます(笑)。なんと稲作のお話。
主人公は、青森出身の大学生「武藤恵」。実家は稲作農家。上京してきた学生がよくやるように、羽目を外したりもするのですが、実家があまり裕福でないことを理解しているので、バイトで生活費を稼いでいます。

で、ある日出かけたコンパで、田舎の祭でやる豊作おどりの話をして、すごく馬鹿にされるのですが、そんななか笑わなかったのが、クラブで働いていた美女「こまち」。
彼女は秋田出身で、「秋田小町」(コメの種類)に引っ掛けて決めた源氏名だった。
最初は、こまちに良いように「客」として扱われるが、主人公の父親が倒れて実家に帰ることになったときから状況が一変。

こまちの夢は、手放してしまった実家の田んぼを買い戻して元通り稲作をすること。それを目指して働いていたあたり、金銭感覚もかなりシビア。読者には想像のつかないような商法を考えていたりします。

主人公の実家は「やませ」といわれる季節風の吹く村で、一定でない気候に悩まされ続けています。そして今年は冷害の年…。こまちはそれを見て、「将来の参考に」とあっさり主人公の家で修業しようと決めてしまうのでした。

さて、いまいちマイナーな主人公の実家。コメをブランド名で買う人、産地で買う人、いろいろいますがそのどちらにも向いてもらえない地域にあります。天災に振り回されることなく生き延びるにはどうするか、それを考えて無農薬栽培という「ブランド」に目をつける主人公たち。
無農薬栽培をしようとしても、隣の田んぼで農薬をまかれては意味がないし、万一、無農薬のために虫が発生して周りを巻き込んではたまらないので、田んぼ探しをし、普通は種籾の段階から一度消毒してしまうらしいのですが、それをしていない種籾を捜し、ひとつずつですが進んでいきます。

ただ、3巻の後半くらいからちょっと急展開になっていて、ああコレも打ち切られたんかなーというイメージは拭えません…。話としては綺麗にまとまっているんだけど、膨らませられるところをちょとはしょってたりとか。

ちょっとネタバレになりますけど、無農薬稲作が1年でできると思えないんですよねえ…。1年で、大成功とはいえないまでもそこそこ実ったということなんですが…。そこがちょっとうそ臭くて…。途中までは結構くわしくて、いいかも!と思えていただけに残念。
オチは大団円ですし、展開もメリハリがあるので読んでいて飽きはきません。
うーん、もう1~2年分とか見たかったのかな自分が。だからぷっつり感を感じてしまうのかもしれませんです。