2006年1月31日

●花泥棒は…

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窃盗罪ですよ!

通りすがりの近所の花壇。
公共物なので、所有者なしとでも思ってるんでしょーかねえ…。

無残。

いったいいつ引っこ抜いたのやら…繁華街にあるだけに疑問です。
引っこ抜いてビニールにでも突っ込んで持って帰るのかしらね…。

マンション住まいの私には関係ないのですが…一戸建て住宅地にはやはりプランタ泥棒が出るらしいですよ!
主にハンギングが狙われるんだとか…もう怒り浸透ですな!
植え付けて、根を張るまで蕾を待って、やーっと咲いたトコで持ってかれるわけですよ!
そりゃもうショック!買ってきた鉢の何倍も悔しいと思います。
目撃?情報によると、昼間、妙にゆっくりなスピードで団地内を走る車がいたら要注意。
地図を片手に目星をつけて、夜中一気に持ち去るんだとか。
まとめてやらないとね、1回やると警戒されますからね。
敷地内に踏み込むわけでなし、わりとあっさり成功しちゃう模様。

良い対策があるといいんですが…。
こればっかりはモラルとの戦い…かなあ…。

2006年1月13日

●金持ち父さん貧乏父さん


ロバート キヨサキ, 白根 美保子
金持ち父さん貧乏父さん


 いわずと知れたベストセラー。
 この本が出た頃には、まったく投資なんかに興味がなかったのでちらりとも見ませんでした。
 本って、ホントに「読みどき」があると思う。

 最近、ネットトレードを始めたので、それ系の本をいくつか読んだのですが、その中でオススメされていたため手に取ったようなものです。
 本の中で推薦されてなければ手にとらなかっただろうな。
 だって、「投資」といってもそれはネットではなく、どちらかというとその他の不動産や、企業家としての投資術の話がメインだから。パラ見すると、人生設計だとか、どのように学んだのかとか、そういう自叙伝的なことばが並んでいて、買おうとまでは思わなかったかもしれない。
 でも、読んでみるとコレがすごく、物事の見方を教えてくれた気がする。

 著者の周りには「金持ち父さん」と「貧乏父さん」がいた。
 それも、とても象徴的なふたりだったのである。
 金持ち父さんは、学歴こそなかったけれど「お金と人のつかいかた」を知っていて、どんどん金持ちになっていった。
 貧乏父さんは、高学歴で高収入だったにもかかわらず、いつも請求書に追い回されていた。

 人は、お金があると、あるだけ使ってしまう。
 一生懸命働いて増やした収入を、もちろん自分のために使うことが無駄なのではない。けれども、収入が増えた分だけ請求書の額も上がっていったとしたら、そうしたら手元には何が残るのだろうか?
 それを考えさせてくれる本です。
 文体は一人称で、こうであった、と過去の体験をわかりやすく語るような文体で書かれており、読みやすく親しみやすいです。ちょっと厚いですが、わりとすんなり読めますし、話のヤマがはっきりしているので、中断しても前の部分を思い返すことができます。(私は通勤のときに読んでいました。多少寝ぼけていても頭に入ってきます・笑。取り付きにくい本はそのまま眠ってしまうものですが…苦笑)

 この本の中で、著者は元手をなしに起業する方法などを紹介しています。税制や法律の違う日本で(著者はハワイで成功した方です)どれだけそれを行えるのかには当然、疑問は残りますけれども、こういう枠組みの中でこうすれば稼げる、という実体験を伝えてくれることで、多少なりとも今の生活に疑問を持つきっかけになればいいなと思います。

 ちなみに今は、続編に当たるのかな?投資入門を読んでいますが、そのなかで著者はやんわりと株投資を否定しています(苦笑)。ある意味、人智の及ばない部分がある投資ですから、あまり勧められないというわけのようです。

2006年1月 9日

●古畑任三郎 3連続シリーズその3(松嶋奈々子編)

 うーんうーんの第3夜。
 ファンの方ゴメンナサイ。私にはどうして彼女がオオトリなのかが理解できません……。

 今回は、とにかくトリックが陳腐。なんだろう、マツシマナナコのために書いたのかしら。2面性めいたところを表現したかったのかな。

 明るい性格の妹と、おとなしく引っ込み思案の姉。
 二人でトリックと本編とで手分けをして書いているシナリオライター。
 うーん、某作家さんを思い出すんだけどな。そしてトリックを書いているほうではなく、定められたストーリーにしたがって書いているほうが、独立しようと思い立つところも。
 いや、あちらはもっと深遠な理由があったので単純に比べるのは失礼なんだけども、ちょっと微妙な気分になった題材なのは事実。

 美人姉妹、マツシマナナコの2役。
 なんか、変に声が高くて投げるみたいな物言いするなあとおもってたら、その後で引っ込み思案の姉を演じるからだったのね。落差はとてもうまかったし、その後、妹に成りすました姉のときも頑張ってはいたんだけど、あんまりよくわかんなかったな。ボロを出すシーンを絞って(少なく)していたかもしれないけれど、スケジュール帳だけでその日のスケジュールを理解できるとは思えないんだよね…だからその辺の動揺も入れて欲しかったな。これもわりと時間運びが緩かったことだし…。

 これもスタート後30分から見たので、ちょっと見落としはあるかもしれないけれども、30分たっても本編入ってないし、挙句に古畑警部補の最初の引っかかりはコレってのもわかった(妹が勧めたコートを古畑氏が着ていたのに、妹に成り代わった姉は気づかなかったのだ)し、やっぱりたる~~な話運びでした。
 大トリこれかよう、みたいな落胆も感じつつ。
 だって、その前って山口智子だったり、演技力も中身も抜群だったんだもん…。

 では。
 ツッコミどころその1。
 至近距離(こめかみを自分で打ち抜くくらい)で打った銃痕と、遠く(2mくらいはなれてたかな)から打った痕は違うと思う。
 そして、殺人かもと思ったらそのまま周囲の人間の硝煙反応を調べると思うんですが。

 ツッコミどころその2。
 いつも一緒に行動していたならともかく、引きこもりがちの姉が妹の交友関係を知っているはずも、途中まで進んでいたりした打ち合わせなんかの経緯もわかるはずないんだから、そもそも入れ替わって「妹の世界」で生きていくのは不可能だろう。(これが、なりすまして2~3年海外にでも行っていれば別。まだごまかせるかもしれないけど)

 ツッコミどころその3。
 推理の最後の決め手は、「このトリックを完成させるためには、生体認証(静脈)の必要な正面玄関を通るしかない」ってところだったのですが…。こういうのって逆に、ログとってるんじゃないのかな。通話記録調べるのと同じくらい簡単に見られるでしょう…。そう思ったのは私だけですか。

 あとは、妹の乗ってきた車の処理とか。姉は免許持ってないので動かせないんだよね。途中でタクシー呼んだのも、あとから古畑さんに突っ込まれたんだけれども……あれをどうするつもりだったのか…。
 化粧品も、買ったのを秘書役?の女性に見られてるくせに、持ち去ってみたりする。却って不自然だよ…。
 計画的殺人に見せかけて、全然計画的じゃない。

 これが、「トリックを担当していなかったほう」の姉が計画した殺人だから、というオチで考えたんだとしたら三谷さんは天才的です(笑)。


 さて、最後に、上の方で思わしげに触れた作家さんの、自伝を。
 いま現在も作家として活躍されているほうの、井上夢人さんの書かれた本。もしかしたら、もう店頭では手に入りにくいかもしれません(私は2年くらい新書・古本問わず探してました…)。


井上 夢人

●あらしのよるに

 見に行ってきました。
 元が絵本のためもあって、親子連れメイン。
 後ろががきんちょ二人(その隣の隣にご両親が。端っこの席しか取れなかったんだけど、そういう時は親ではさんで座ってくれよう)だったので、悪い予感はしていたのですが、上演中、何度も椅子けられました。ぽこぽこと。
 まあ、やぎだーとか、あれはねえ、とかの解説もね、子供ですからね。ええ(遠い目)。
 でもこういうときに、静かすることを教え込まなきゃいかんと思うですよ…。

 さて、内容ですが。
 私は原作を読んでいないので、うーん、ちょっとはしょった感があったのですが…どうなんでしょう。
 昔、ある方に絵本の読み聞かせについて教えていただいたとき、読み聞かせは1行ずつのあいだの「間」と、それに加えてページをゆっくりとめくるときのわくわく感がいいんだよ、とおっしゃっていたのですね。
 絵で全体を見て、推理してから文章に入る。
 アニメになると、その点が自由にできない。
 小説や漫画のアニメ化とそこが違うところなのかな。
 加えて、全6巻で起承転結があるから、話の切れ間がきっちりしている。
 なんとなく、集中力が途切れてしまいます(子供のようですが)。
 そのあたりがもったいないなと感じたところ。

 登場キャラについては、声優さん…メインの二人は良かったと思います。
 だけど、脇キャラがなあ…。
 オープニングで、TBSピクチャーズとかなんとか出ていたので、TBSに映画部門があったっけ?と思っていたら、TBSの後援で作ったんですね。他人事ですが、将来TV放映するときはどうするんでしょうねえ…TBSって映画枠持ってなかったと思うのですが(苦笑)。
 私は映画はラストまで見るほうなので、じっと見ていたら、TBSキャスターの名前がずらり。
 アナウンサーさんが結構たくさん、声を当てられていたようで。
 たしかに、基本的には二人の世界だし、メインサブの声は役者さんが当てていたのですけど。ちょっとケチってる??て感じがもったいない…。

 あとは、たぶん原作に忠実なのでしょうストーリーに、私自身がついていけない部分があって(いきなり川にとびこむところとか、どう見ても備えなくいきなり冬山に登るところとか。あと、しつこすぎる狼とか・笑)、うーん、絵はかわいいのだけれど、一度原作のほうを読んでおきたいなあと思ったのでした。
 アレだね、きっとハリポタの原作未読の方は同じようなジレンマを抱えていると思うね。…たぶん。
 ダイジェスト版としてみると、まあ秀逸、みたいな。

 さてはて、批評めいたことを。
 映画では、私はメイってなんとも言えずやなやつだと思ってしまうんですけど、実際はどうなのかなあ。難しいとは思うんだけど、草食といえども草の命を絶っているっていうことに彼は思い当たらない。
 そして、友情を結んでいるとはいえ、ガブの抱く、捕食する側の苦しみを知ろうとはしないように思えてしまいます。
 ガブが昼のお弁当落として悲しんでる横で「おいしいっ」とか言いながらばくばく食ってるし(笑)。
 彼はヤギだから守られるものなのか? 決して、作品全体を通してはそうは語っていないように思えるんだけどな…。

 私がこの作品の中で一番、おおっと思ったのは、狼たちがヤギを狩るために草原に出たとき、足元の小さな花を踏みつけそうになって、慌てて避けるところです(この狼はガブじゃないです)。「踏むなよ」みたいなことを周りに言っていて、そしてそれが守られているのがおかしかった。
 クローバーを食べていたヤギさんなら、この花も食べたかもね。
 そういうちぐはぐ感がもうすこしはっきり出てくれていたらよかったのになと思います。


 ちなみに、いわゆる「最終巻」にあたる部分。
 ガブがメイとはぐれた後、再会するまでのお話は、私的には…いらなかったかな…。
 悲恋とかが好きなわけじゃないんですが、記憶喪失だったりするところが蛇足っぽくて。
 ただ、「狼が来たぞー」っといって周囲が逃げる森、その科白でガブの存在に気づくメイ。
 あんなに必死な思いをして乗り越えてきた緑の森でも、狼は忌まれる存在だったということを、彼らはこれからどうやって乗り越えてゆくのでしょう。
 そちらのほうが、少し、気になったのでした。

2006年1月 7日

●古畑任三郎 3連続シリーズその2(イチロー編)

 3連続第2弾。
 たぶんこの3作の中で一番のキモ。ただし同時にイロモノでもあるので、真ん中に持ってきたっていう…うーん、順番的には妥当かな。
 犯人はイチロー。
 本人が実名での出演を希望したそうです。
 しかしながらフィクションです、と途中で注釈が入りましたが(笑)、殺人はまだしも(ありえないし)サインを代筆させている(というか勝手にお兄さんが代筆している)という設定があったので、そのあたりを配慮してってところかなあと思いました。

 さて、前回からのヒキ。
 向島さんが実はイチローのお兄さんでした。ってすごい設定です(笑)。
 それが縁で古畑警部補はイチローに会わせてもらうことになるのですが…。
 向島さんはタチの悪いライターから恐喝されていて、その代金1千万円がどうしても払えなくて弟・イチローに相談することになります。恐喝が1回で済むわけがない、と殺人を決意するイチロー。
 暴力団に関係する恐喝ネタは、スター選手であるイチローにもかかわってくる問題だから。

 イチローは、やってきた記者と部屋で話をした後、地下の駐車場で待ち合わせることにして先に相手を向かわせ、準備をします。
 そして相手の車内で、殺人を決行。
 相手の身動きを封じて、二つのカプセルのうち、一つには毒、もうひとつには蜂蜜が入っているから、どちらかとって好きなほうを飲め、と強要。アンフェアななのは嫌いなんだ、とイチローは片方のカプセルを口に含んでみせる。これで両方が毒というわけではないと知った記者は意を決してもうひとつを口に含むのですが…うーん、もしこれでイチローが死んだとしたら記者さんはどうするつもりだったのか(笑)。そこも気になりますがまあ、極限状態だからね…。
 
 さてはて、内容的には…微妙に穴がいっぱいあって…。そんなことするわけないだろう、みたいな突っ込みどころが大量にあります。
 たとえば、意図的にホテルの部屋のマッチを助手席に置いておくとか、車内でサインを求められてしてしまった野球ボールの処置を考えた挙句、地下駐車場のパイプとかの配線?が固まっているところ(普通の人には覗き込んだり、もちろんボールを投げ入れることも不可能)なところに向かって投げ込むとか。
 そして最大の謎は古畑さんがそのことに気づいたことだ(笑)。

 全体的な印象は、「緩い」。
 なんだろう、2時間は要らなかったなあ。短縮して1時間か、せめて1時間半かな。
 時間配分とかに気を使って脚本にゆとりをもたせている感じがしましたね。
 イチローの演技はずいぶん良かったと思うけど、アテ書きというのもあるんだろうな。
 ちょっと釈然としないところが多かった印象でした。

2006年1月 5日

●古畑任三郎 3連続シリーズその1(藤原竜也&石坂浩二編)

 3夜連続のシリーズ仕立て、というので3夜見終わってから書いてみることにしました。
 
 第1夜は藤原竜也&石坂浩二。
 3夜中、一番安心して見られる組み合わせ。
 藤原竜也さんは、機会がなくて今のところ生で見たことはないのですが、個人的にはかなり注目している役者さん。
 ちょっとエキセントリックな、子供のまま大人になったような……幼い狂気のようなものを表現させると特にピカイチだと思う。それは、新撰組第1話でも感じたんだけど(人を殺すことにゲーム性を感じるちょっとした歪みがあるようなのを、無邪気に演じるのがうまい)。
 石坂浩二さんは、これはもう普通に文句なく安定感がある感じ。
 ちょっともっさりした役柄だったのですが、うまく「人格者に見えて、実はひとつのことしか見えていない学者馬鹿」をあらわしていたですね。じわり、とラストのほうで出てくる学者の歪んだ一面のようなものが、やはりうまかったなあと。

 脚本が三谷幸喜さんなので、どういうふうに役を持ってくるかなあと思っていたのですが、藤原さんについては想像通りに書いてきたのでやっぱり、と思いました。
 三谷さんは役者を決めてから脚本を書くアテ書きが多いそうですが、それで一番魅力的に見える部分を引き出せるからすごいですね。

 3夜シリーズってところで、この第1話の時点では何をしてくるかわからなかったのだけれど、いつも画面の端に出てきた「向島」さん(巡査なのかな?)がホテルの保安係に転職する、というので繋がってくるとは思いませんでした。
 そして転職の理由、が2夜目のストーリーの芯になってくるとは。ちょっとびっくり。
 うまく脇役を回すなあ…このあたり、舞台演出系の流れがあるのかな、とかちょっと思いました。

 さて、本体ですが。ネタバレ注意です。ビデオにとって見てない方はまた後で。(笑)
 これも3夜中ではナンバー1かな。
 新春放送で、どうにもばたばたしてて見てないシーンとかもあるんですけど…。
 最後のまとめ方が、どうにもうまかった。
 物証もない、用意周到に準備され、自分で思いつくように仕向けているために殺人教唆でも引っ張れない、まさかそこで手を引くとは思いませんでしたが、どう持っていくんだろうと心配していると、突然出てくる15年前の符号。
 15年前から行方不明の人物、15年前に発見された先の欠けた石器。
 死体が記念碑の下に埋まっているというのはちょっと強引でしたけども。そして、命よりも大事…というわけではないけれども、物証になりかねないのにそれでも捨てられないくらい重要な研究財である矢じりで衝動的とはいえ人を刺すか?という謎もありつつも…(苦笑)。
 ちょっとはらはらさせて、きちっとまとめるというところでは、いわゆる序破急で。
 ただ、そのまとめ方に流されてしまうところだったけれど、結局、一連の殺人については、藤原竜也がすべての罪をかぶってしまうわけで、石坂浩二には罪は問えない。その悪が罰されない部分についてはスルーでしたね。

 話の設定としては、ちょっと物事の捉え方が周りと違うゆえに人から浮きやすく、天才らしい繊細さをもったまま大人になった青年と、古代文明の研究に身をささげて田舎に移り住んだ学者が起こした事件。

 青年は、代々続くパン工場に、兄とともに重役として働いていた。あんぱんとジャムパンくらいしか作っていないパン工場では経営は苦しくて、ついに工場所有の山を売ってレジャーランドにするという計画が持ち上がる。決めたのは社長である兄。父親はずいぶん前に行方不明になっていたのである。
 これを快く思わないのは学者先生。
 自分を理解してくれると全幅の信頼を見せる青年の前で、コンビニに出荷するとか新しいパンを開発するとか、方法はいくらでもあるのに…と愚痴ってみせる。
 青年は山は保護すべきもの、売るのは最終手段で、そうしなくてはならないのは兄たちの努力が足りないからだと憤る。そして、たまたま見つけたノートが、自分が小学生の頃に書いた「ひとのころしかた」の自由研究のノートだったと気づく。
 研究に穴はないはずだった。ノートのとおりに行えば、完全犯罪が実行できる。
 そう考えた青年は、誰にも内緒で、自分ひとりの計画で完全犯罪を実行するのだった。…それが、うまく洗脳されたゆえの行動だとは思いもせずに。
 そして、捜査の天才・古畑警部補によって追い詰められた青年は、ひとつの逃げ道に気づく。自分も被害者になってしまえばいいのだ。
 …翌朝、銃の暴発によって死亡した青年の身体が雪に埋もれて発見され、止められなかった悲劇に警部補は目頭を押さえたのである。

 最初の犯罪があまりにうまく行き過ぎたゆえに、青年はノートに書かれている言葉に疑いを持たなかった。
 信頼できる人物の手元にずっと保管されていたものである。誰かの手が加えられようはずもなかった。
 だから、肝心の、銃の暴発をコントロールするための火薬の量が、倍以上に書き換えられているとは思いもしなかったのだ。

 あまりに奔放で無邪気な青年だったから、彼が警部補に追い詰められる姿は見たくないと思ってしまった。
 自分の意見だったはずの営業範囲拡大、新製品の開発を重役会議で生き生きと語り、それを否定されてからつまらなそうに口を尖らせ、大きな物言いをしていたわりに代替案が思いつかないところなどはとても子供っぽくて、危うさがあったように思う。
 なぜ実の兄を殺したのか、殺してまで守りたかったものは何か、そう問われたときにアイデンティティを失ってしまいそうな緊迫感があった。
 だから彼の死は、学者にとっても救いだったのだろうと思う。たとえあえてそうなるように仕向けていたのだとしても、だ。
 最後に学者は、青年は人に流されやすい性格だからいずれ重役たちの言いなりになるだろう、だからころしたのだと言っていたけれども、青年が追い詰められ逮捕されてしまえば自動的に会社の代表の座から落ちてしまうわけで、なにも殺す必要はなかった。
 あえてそうしたのは、やはり何らかの理由があったのではないかと、そう思ってしまったのだった。

 以上、ちょっとエンターテイメントドラマにもかかわらずカタク語ってみました(笑)。

2006年1月 1日

●新月と年初め。

 あけましておめでとうございます。
 書き込みに間が空いている間に、ヒーリングにはまった比冴です。
 というか、パワーストーンにはまっているのですけれども…。

 その関連で、月の暦が気になるようになりました。
 パワーストーンにはいくつかの浄化&パワーチャージ法というのがあって、その中に月光浴というのがあるんですね。
 満月もいいけど、新月もいいらしい。(あとから調べてみたら、新月は「月光」がないから駄目!て説と、新月は月の満ち始めなので一番パワーがあるという説とあるようです)
 それでちょうど調べてみたら、12月31日の午後12時過ぎ(お昼)に新月を迎えるんだとか。厳密に言ったら、夜は新月じゃないん(とか言ってたらほんの一瞬になっちゃうし)だけど、一年の始まりの瞬間が、いわゆる新月の、月のない夜で、これから段々満ち始めるっていうのがとても神秘的に感じたのでした。
 そして、新月のアファメーションという願掛けの方法も知りました。
 新月になってから(この場合は31日のお昼の瞬間のこと)8時間以内に願い事を紙に書くといいそうです。
 48時間以内なら効果があるけれども、ベストは8時間以内。
 いま、月がどの星座にかかっているかで叶えやすい願い事も決まるそうな…。興味を持った人は、詳細については、下記で紹介している本や、web検索でお調べください。
 なにしろ、まだ実践していない私が語っても何の説得力もない(苦笑)。